ホーム > 関節リウマチ

専門外来のご案内

関節リウマチ

 関節リウマチは、未だに原因が不明で、遺伝的な要因と環境的な要因の微妙な組み合わせにより発症すると考えられています。最近になり病態がかなり明らかになってきました。治療は、基礎療法、薬物療法、手術療法、リハビリテーションが中心となりますが、私たちは、これらのすべての治療を担当することで、各々の患者さんにおいて、効果的な治療の組み合わせを考えています。
 薬物療法としては、ヨーロッパ・アメリカリウマチ学会のガイドラインにもあるように、発症早期からの積極的な抗リウマチ薬治療を行っています。2003年以降、相次いで発売された生物学的製剤(インフリキシマブ、エタネルセプト、トシリズマブ、アダリムマブ、アバタヒプト、ゴリムマブ、セルトリズマブペゴル)をはじめ、最新の治療も取り入れています。できるだけ早期に診断をつけ予後を予測し、適切な抗リウマチ薬を選択し、生物学的製剤も導入することで、患者さんのADL、QOLが悪化しない様に治療をしております。2016年の時点で外来患者さんの約30%の方に生物学的製剤を導入しており、注意深く経過をみています。今までも薬物治療の成績や使い方などを検討し、学会、論文等で報告してきました。また、リウマチに合併する骨粗鬆症も大きな問題で、骨粗鬆症治療薬の検討も行っています。 一方で、薬物療法が進歩しているにもかかわらず、残念ながら現在でも5割前後の患者さんは寛解に導けないのが現状です。そのため生活の質(QOL)の維持、改善のため、破壊されてしまった関節に対する手術療法、リハビリテーションも重要な治療になります。滑膜切除術や人工関節置換術、関節固定術などの手術法が中心となります。人工股関節、人工膝関節などは安定した成績が得られています。また肘関節は、リウマチによる破壊の進み方をいろいろ調査することで、MNSK型人工肘関節を独自に開発し、良好な成績を報告しています。手関節は、滑膜切除後の変化を調査することで、橈骨月状骨部分固定術を追加する手術法を開発しました。足底の胼胝が生じ歩行に支障の出る前足部変形に対しては、外反母趾の治療とともに中足骨に斜め短縮骨切り術を行い足趾の関節を残す手術法も開発しました。またリウマチでは、頸椎にも病変がおよぶことがあり、装具療法が中心ですが、必要に応じて手術療法をおこなっています。

MNSK人口肘関節(術前、術後)

前足部変形(術前、術後)