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膝・肩・スポーツ

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我々は、各種の膝関節疾患のみならず肩関節、足関節、肘関節疾患やスポーツ外傷、また、下肢に起こる種々の問題(変形、短縮、拘縮)などの治療を行っています。
膝関節疾患に関して代表的なものに、変形性膝関節症があります。我々は、この疾患に対して、内服・注射・筋力強化・足底板などの保存的治療を行い、十分な除痛が得られず、日常生活に支障を来す場合に、外科的治療を検討します。具体的には、年齢、活動性、関節の破壊の程度を考慮しながら、人工膝関節置換術・単顆置換術や高位脛骨(けいこつ)骨切り術(下肢の方向を変えることで、関節にかかるストレスを移動させる)をはじめとする膝周囲骨切り術を選択します。比較的年齢の若い方で、ご自身の関節を温存できそうな場合には、以前より積極的に骨切り術を行っております。また、人工膝関節置換の場合は、術後、全体重を乗せた歩行開始も早く、比較的高齢の方にとっても非常に有効な手術であり、入院は2週間程度です。
スポーツ活動に伴い起こる膝関節・足関節・肩関節を中心とした外傷・障害全般に対する診断・治療も行っております。代表的なものに 1)靭帯損傷、2)半月板損傷、3)軟骨損傷、4)肩腱板損傷、5)反復性肩関節脱臼 などがあります。関節鏡を主体とした低侵襲手術で、損傷靭帯の再建、痛んだ半月板の処置、骨軟骨移植など行っております。これらの手術後は、リハビリがとても重要ですので、大学病院、新潟県スポーツ医科学センター、新潟リハビリテーション病院など各地の病院と連携して行い、スポーツへの復帰の手助けをいたします。代表例として、前十字靭帯損傷について説明します。前十字靭帯は、膝の中にある大切な靭帯のひとつで、損傷すると膝くずれを起こし、しばしば半月板損傷を合併します。この状態でスポーツ活動を続けることは、お勧めできません。手術を希望される場合には、自己の膝屈筋腱ないし膝蓋腱を用いて、もともと靭帯が存在した部位に新しい靭帯を再建します。約1-2週間の入院の後、要すれば新潟リハビリテーション病院などへ転院していただき、さらに約2-3週間のリハビリを続けます。その後は通院でリハビリをしながら、約3ヵ月で軽いジョギング開始、4ヵ月でランニング、その後いろいろな動作を増やし、筋力の回復を見ながら術後約8ヵ月で元のスポーツ種目に復帰するようリハビリをすすめていきます。
アルビレックス新潟のチームドクターや各種大会の医療支援も含め病院の中だけでなくいろいろなスポーツ現場での活動も積極的に行っています。
2017年より、当科においても「多血小板血漿を用いた組織修復」による再生医療が可能となりました。