腫 瘍
腫瘍グループでは身体運動に関わる骨、筋肉、関節、神経などの運動器に発生する腫瘍である骨・軟部腫瘍を主な診療対象としています。骨・軟部腫瘍にはそれぞれに悪性腫瘍(がん)と良性腫瘍があり、悪性骨腫瘍と良性骨腫瘍、悪性軟部腫瘍と良性軟部腫瘍に分類されます。
悪性骨腫瘍には高齢者に多い転移性骨腫瘍、若年者に多い骨肉腫を代表とする原発性腫瘍があります。悪性軟部腫瘍は乳幼児から高齢者まで様々な年代に発生しますが、内臓臓器に発生するがんに比べると、若年者に多いことが特徴です。いずれの腫瘍に対しても迅速且つ正確な診断を行うため、放射線科医師、病理科医師と密に連絡をとりあって協力体制を構築しています。治療は薬物療法、手術、放射線治療、リハビリテーションなどの様々な方法を適切に選択し、治療過程やその後における患者さんの生活の質の維持・向上に努めています。
現在本国では生涯において二人に一人ががんに罹患すると言われています。がん治療は日々進歩を続けていますが、怖い病気であることには変わりありません。私たちは、多様な悩みや苦しみをもった患者さんを全人的にサポートできるような医療を目指して診療を行うように心がけています。