呼吸器・感染症内科について
教授ご挨拶


新潟大学呼吸器・感染症内科は、内科系講座の再編に伴い、腎・膠原病内科と分かれる形で、この度旧第二内科から生まれた教室です。これまで旧第二内科で呼吸器内科や感染症内科の修練を受けてきた先生方といっしょに、新しい教室づくりを進めていきたいと考えております。
本邦の2023年の人口動態統計によりますと、死因10位以内に肺炎、誤嚥性肺炎と新型コロナウイルス感染症が挙げられています。さらに死因第1位の悪性新生物の中で肺癌は首位であり、本邦の死因10位以内に、呼吸器・感染症内科に関連する疾患が4つも入っていることになります。肺炎と誤嚥性肺炎で亡くなられる方々の多くが高齢者であることを考えますと、本邦の人口動態の高齢化に伴い、このような疾患構造の潮流は、さらに顕在化してくることが予想されます。ことに新潟県の高齢化率は全国平均を上回っております。新潟大学で当科の果たすべき役割は、今後ますます大きくなってくると認識しております。
このような医療環境の推移の中で、呼吸器・感染症内科の診療体制を高いレベルで維持し続けるために、専門医の育成は欠かせません。呼吸器や感染症を専門と志す医師が集い、日頃の臨床、卒前教育や卒後教育、研究を主体的かつ地道に続けていけるように教室を運営し、次の世代の専門医を一人でも多く育てるべく取り組んでまいります。2025年4月15日
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