接触皮膚炎とは
接触皮膚炎は皮膚科ではもちろん、皮膚科医でなくとも日常よく遭遇する疾患です。
パッチテストやプリックテストなどの皮膚テストによる原因や悪化要因の究明は、患者さんを治療するうえで大変有用であり、これらの皮膚検査を必要とする患者さんを対象に診療を行っています。
皮膚テストは皮膚科医として習得しておくべき基本的な検査ですが、専門的な知識や経験を必要とし、手間もかかるため、どのような施設でも行えるわけではありません。新潟大学では、専門スタッフ以外の医員も全員が外来や入院患者さんの診療を通して皮膚テストに携わり、テストを行うことができない施設における接触皮膚炎の診療において、その経験を生かして治療できることを目標としています。
症例によっては、原因となった製品の製造・販売メーカーに協力を働きかけ、成分パッチテストを施行。その結果は、より安全性の高い製品への改良を願い、メーカーにフィードバックを心がけており、日用品や化粧品の製品改良に役立った事例もあります。
パッチテストのスケジュール

対象疾患
- アレルギー性接触皮膚炎一般
(香粧品の関与が疑われる難治性の顔面の湿疹、理美容師・調理師・農業従事者・主婦における難治性手湿疹、外用剤・消毒薬による皮膚炎など) - 掌蹠膿疱症、扁平苔癬、異汗性湿疹など金属アレルギーの関与が疑われる疾患
- 接触皮膚炎の合併が考えられる酒さ様皮膚炎など
- 食物アレルギー
- アナフィラキシー

パッチテスト試薬

パッチテストユニットを貼布したところ