薬疹・リンパ腫外来

薬疹


薬疹:症例写真

 薬疹とは薬剤により誘発される皮疹を総称しますが、多くは薬剤を異物として惹起される免疫反応により生じます。皮疹によって多型紅斑型、播種性紅斑丘疹型などに分類され、中でも重症型としてStevens-Johnson症候群、中毒性表皮壊死症、薬剤性過敏性症候群などが含まれます。重症型の治療として高容量ステロイド、大量免疫グロブリン、血漿交換療法などが行われます。
 当外来では、治療に加え原因薬剤の同定などを行っています。臨床研究として、薬疹症例の集積を通じて特に重症薬疹発症機序の解明を目指しています。

リンパ腫


リンパ腫:症例写真

 皮膚に生じる悪性リンパ腫では約90%が皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)です。
CTCLに含まれる病気には菌状息肉症、セザリー症候群、成人T細胞白血病リンパ腫、未分化大細胞性リンパ腫など多数あります。
加えて皮膚B細胞性リンパ腫として、原発性皮膚濾胞中心リンパ腫、原発性皮膚びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫などが含まれます。
 病理検査、遺伝子検査などを用いた診断、および抗がん剤、放射線量などの治療を行っています。
最近種々の抗がん剤が認可され、患者さんの状況に応じての治療の選択肢が広がっています。臨床研究として、菌状息肉症の早期診断マーカーの探索を行い、臨床への応用を目指しています。