Interviewインタビュー
2020/07/01公開
スキルを身につけることで
状況にあった働き方を、
消化器内科でも育児との両立を目指す
平成27年度卒 茂木 聡子
タグ:# 女性の働き方,# 消化器内科の手技,# 育児との両立

明確なゴールがすぐには見えてこない研究
臨床と違い、失敗ありきで新たなことを学べる面白さ

現在は週2回の内視鏡検査業務をしながら、残りの時間を研究とプライベートに分けています。現在はNASHモデルマウスである、メラノコルチン4受容体KOマウスを用いて、NASH病態解析及び新規治療法の探究を行っています。
想定した通りに結果が出ることもあれば、そうでないこともあります。そうでない結果から新しいことを考えることができます。臨床と違って失敗ありきで新たなことを学べることと、その途中には明確なゴールが見えていないことは面白くもあり大変なところだと思います。
育児に比重を置きながらも
身に付けた手技を活かし臨床の業務も継続
今年の1月に第一子を出産してプライベートが一変し、時間・体力・精神力など多くを育児に費やすようになりました。4月からは週2回の内視鏡検査業務と研究を並行していますが、今はどうしてもプライベート(育児)の比重が大きいかもしれません。
指導医の先生には家庭状況を常に考慮いただき心より感謝しています。また、内視鏡検査業務は収入面でも精神面(臨床から離れないでいられている安心感)でも非常に助けになっています。
消化器内科で得られる数多くの貴重なスキル
ライフステージに合わせた働き方を実現する大きな強みに
消化器内科は緊急が多く、忙しそうというイメージはありませんか?手技が多いのもこのイメージの原因かと思います。「将来のことを考えるとちょっと大変そう…」とネガティブな印象があるかもしれません。
一方で、内視鏡などの手技は院生になって病棟を離れて研究を行う時も、育児などのプライベートで時間に縛りができた時も、臨床(外来レベルで診断〜治療まで!)を継続できる貴重なスキルでもあります。特に女性医師はライフステージが仕事に影響する傾向にありますが、スキルを身につけることでその時々の状況にあった働き方を選ぶことができるのは大きな強みだと思います。
消化器内科は対象臓器が多く対象疾患も多いことや、内視鏡・アンギオ・エコーなど手技も多く、それらを診断にも治療にも使える…「いろんなことが出来る」に尽きると思います。その分どのように働くか、も選べる科だと思っています。
今消化器内科に興味があれば、消化器内科医になる理由として十分だと思います!
一緒に働けるのを楽しみにしています!
