先輩たちより SENIOR RESIDENT

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嶋 俊郎
やりたいことが必ず見つかる、それが整形外科のいいところ

入局4年目の嶋俊郎と申します。平成28年に順天堂大学を卒業し、新潟大学医歯学総合病院での2年間の初期臨床研修ののちに整形外科に入局しました。医学生・研修医の皆さんに向けて、自身の経験を踏まえて整形外科の魅力をお伝えできればと思います。

私自身生まれは新潟市ですが、幼少期から大学まで東京で生活していました。幼いころからサッカーを続けており、小中高はほぼ毎日サッカーに明け暮れていましたが、種々のスポーツ外傷・障害(足関節捻挫、肉離れ、三角骨障害、Jones骨折、前十字靭帯損傷、などなど)に悩まされる競技人生でした。そんな中、アマチュア選手の自分に寄り添い競技継続をサポートしてくれたスポーツドクター(初めて診てくださったスポーツドクターの先生は当時のサッカーなでしこジャパンのチームドクターを担当していた先生でした)にあこがれ、医師の道を志しました。大学での6年間で内科をはじめとする各分野いずれも面白いな、と思うようになり、新潟に来てからも初期研修中に救急、内科、小児科など興味のそそられる科もいくつかありましたが、整形外科の魅力が勝り、現在に至ります。長年東京で生活してきましたが、現在新潟で非常に有意義な整形外科医としての生活ができていると実感しています。

一口に整形外科といっても、多くの専門分野があります(印象としてはほかのどの科よりも細かく分かれている印象があります)。脊椎、手の外科、股関節、膝関節、肩関節、足の外科、関節リウマチ、骨軟部腫瘍、重度四肢外傷、骨代謝・骨粗鬆症、小児整形、スポーツ整形、リハビリテーション…これら全部を学ぶ環境が新潟県にはあると思っています。また、高度救命救急センターを有する病院や佐渡という離島医療まで、幅広い医療圏での研修ができます。実際に専門研修期間内には、各研修先の病院でそれぞれの指導医の先生方から丁寧な指導をいただけたと実感しています。

将来の進路に迷っている学生・研修医の皆さん、整形外科ではやりたいことが必ず見つかります。子供に興味があれば小児整形、スポーツに興味があればスポーツ整形、ももちろんですが、内科的治療に興味があれば骨代謝・リウマチ・腫瘍など、細かい作業が好きな人は脊椎・手外科のマイクロサージャリー、(ちょっと違うかもしれませんが)内視鏡的なことがやりたければ各種関節鏡、機械好きなら人工関節、などなど。防ぎえた外傷死“preventable trauma death”を減らすべく、救命救急の現場にも我々整形外科医は不可欠です。近年は整形外科医はエコーも使えます。もちろん臨床だけじゃない、研究もします。

これらは1つに絞らなければいけないということはありません。やりたいことが必ず見つかる、それが整形外科のいいところだと思います。

外科系は執刀するまでに長い年月を要すると思われている方もいるかもしれませんが、特に新潟県内で整形外科研修をしていればその心配もありません。早くから戦力とみなしてもらうことができます。(自分の場合1年目から200件以上の執刀件数があり、すでに800件近い手術を執刀させていただいています。人工関節や前十字靭帯再建、脊椎の手術なども含みます。)もちろん十分な指導体制で臨むことができます。

そして治療してよくなっていく患者さんを見ると喜びは一入です。歩けなかった患者が歩けるようになる、スポーツに復帰する、痛みがなく日常生活を送る、このような感覚は整形外科でしか味わうことはできません。私自身も「手術してもらった足でまたサッカーができるようになりました」「手術してもらった手で描いた絵ハガキを先生に持ってきました」「また教壇に立つことができます」などと言ってもらった時には整形外科医としてのやりがいを実感しております。

こんな魅力的な整形外科医として、新潟で一緒に働きませんか?新潟大学整形外科はアットホームな雰囲気のよい教室です(自分のような他大学出身者も多く、各関連病院でも活躍されています)。1県1大学ということで関連病院どこにいっても仲間がいて、困った症例は若手であってもいつでも相談できる環境にあります。現在はCOVID-19による影響で難しくはなっていますが、医局旅行、新潟大学運動会(なにそれ?と思ったそこのあなたは研修や見学に来た際に聞いてみてください)などの行事や、オフには飲みに行ったりサッカーをしたり、など、みんなで楽しんでいます。

新潟大学整形外科で一緒に働く仲間を私たちは待っています!

(2021年11月 掲載)

嶋 俊郎

嶋 俊郎

役職
医員
専門分野
一般整形外科
出身大学
順天堂大学
卒業年
平成28年(2016年)

※役職・専門分野は掲載時のものです

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