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2016年2月27日(土)に一橋大学一橋講堂にて開催された日本放射線腫瘍学会第29回高精度報射線外部照射部会学術大会に参加しましたのでご報告致します。
今大会のテーマは「私が受けたい放射線治療」です。高精度放射線治療に関わる最先端の研究内容に加えて、体幹部定位放射線治療(SBRT)の適応拡大、緩和医療、粒子線治療における先進医療と保険収載など多岐にわたる講演が行われました。中でもSBRTの適応拡大のセッションでは、転移性脊椎腫瘍やリンパ節転移に対する定位放射線治療の成績が報告されており、非常に興味深い内容でした。近年、定位放射線治療の線量処方法がアイソセンタ処方からボリューム処方(D95処方、辺縁線量処方)に移行している施設が増えていますが、適応部位によってどの線量処方法が最適なのか、未だ明らかにはなっていません。今回の口演発表を聞いて、医学物理士の立場から上記の課題に関わっていきたいと感じました。
さて、当医学物理グループからは、宇都宮先生が「モンテカルロ計算を用いた歯科用合金からの後方散乱電子による線量増加の検討」、太田先生が「前立腺癌強度変調放射線治療における3軸補正による金マーカー照合の有用性」、そして棚邊が平成27年度医学研究実習(医学科4年生の学生1名が2か月間放射線治療科にて研究を行う)の成果として「前立腺癌放射線治療に対する安全な線量増加のためのIMRTおよびIGRTの有効度比較」の演題でそれぞれ発表致しました。私の発表後の質疑応答では座長の東邦大学の寺原先生から、「非常に質の高い医学研究実習内容である」とのコメントをいただきました。来年度以降の医学研究実習の成果も積極的に全国学会で発表していきたいと思います。
学会後は、魚沼基幹病院(新潟県南魚沼市)にて来年度稼働予定の「SyncTraX」(島津製作所)の打ち合わせを兼ねて、山口大学の医学物理士の椎木先生、宇都宮先生、魚沼基幹病院の方々と懇親会を開催しました。山口大学ではすでに肺がんに対してSyncTraXを用いた動体追跡放射線治療を行っているとのことで、多くの貴重なご意見を伺うことができ、また親睦も一層深まり、大変有意義な一日でした。(文責 棚邊 哲史)

(左)一橋講堂前 (右)懇親会 牛タン十和田バラ焼き
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