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2025/10/9

第31回新潟放射線治療研究会が開催されました

2025年9月27日、新潟大学医学部大講義室にて第31回新潟放射線治療研究会が開催されました。本研究会は、医師、診療放射線技師、看護師、医学物理士など、放射線治療に携わる多職種が一堂に会し、日々の臨床経験や研究成果を共有する場として継続的に開催されています。各職種からの一般研究発表に加えて、最新技術や製品に関するメーカープレゼンテーション、新潟大学病院の取り組みを紹介する施設発表、さらに外部講師による特別講演など、非常に充実した内容となりました。一般研究発表では魚沼基幹病院、長岡中央綜合病院、新潟大学病院など、県内各施設の医学物理グループからも発表が行われ、臨床現場での課題や工夫、研究成果が活発に議論されました。多職種が垣根を越えて意見交換を行う姿が印象的で、放射線治療の質向上に向けた意識の高さが感じられるセッションとなりました。特別講演では、都島放射線科クリニックの辰己大作先生より、放射線治療における位置照合の精度やマージン設定の考え方について実践的なご講演をいただき、参加者から大変好評を博しました。続いて、山形大学医学部放射線医学講座の小藤昌志先生より、東日本重粒子センターでの重粒子線治療の最新状況や今後の展望についてご紹介いただき、先進的な放射線治療の可能性を感じる貴重な機会となりました。
研究会終了後には懇親会も開催され、発表内容を振り返りながら、職種を超えた交流や情報交換が活発に行われました。終始和やかな雰囲気の中、地域全体の連携と放射線治療のさらなる発展を願う思いが共有され、盛会のうちに閉会となりました。
今後も本研究会を通じて、放射線治療に携わる多職種が互いに学び合い、知識と技術の向上を重ねていくことで、より高い医療の質と安全性を実現してまいります。
(本間大晴、棚邊哲史)

集合写真

       
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2025/4/24

第81回日本放射線技術学会総会学術大会/JRC2025にて当院の山田さんと長岡赤十字病院の西潟さんがCyPos賞を受賞しました!

4月10日から4日間にわたって開催された第81回日本放射線技術学会総会学術大会(JSRT)/JRC2025において、当院の山田巧さんと長岡赤十字病院の西潟貴幸さんがCyPos賞(銅賞)をダブル受賞されました!
 
CyPos賞とは学術研究発表の中で学術的に優れ将来性豊かな発表に対して選考して表彰される賞です。全国から選ばれた全20演題のうち、治療分野はたったの6演題(全体の30%)。そのうち、新潟県から2演題も選出されるとは…快挙です!
 
山田さんの研究では、MLC位置誤差など複数のエラーを付加したHyperArc治療計画に対して、従来広く使用されてきたconformity index(CI)よりも、Vadimら(Med Phys, 2023)によって提唱された新しい評価式の方が検出感度が優れていることが示されました。治療精度の評価手法に新たな一石を投じる、意義ある成果です。一方、西潟さんの研究では、延長ケーブルの使用環境に関する複数のリスク要因が測定値に及ぼす影響について評価されました。従来あまり体系的に検証されてこなかった要素について、複数社のケーブルを用いてリスク環境下での影響や、測定値への影響を定量的に明らかにされました。日常的に行われている測定の「常識」に改めて向き合い、課題を丁寧に掘り下げた点が高く評価されたものと思います。
 
お二人とも、日々の臨床業務や対外活動でご多忙な中、情熱と飽くなき探究心をもって、休日や夜間を問わず研究に取り組んでおられました。その成果がこのようなかたちで結実したことは、私自身にとっても、そして新潟県の放射線治療に関わる仲間にとっても何よりの励みとなりました。
 
今後も臨床・研究・教育を軸としたさまざまな分野で、新潟から放射線治療の未来を切り拓いていってください!この度はおめでとうございます!(棚邊哲史)
 
【CyPos賞(銅賞)受賞演題】
TOP-178
電荷発生装置を使用した延長ケーブルのリスク環境下における線量測定値への影響評価
西潟貴幸、山田巧、小澤修一、棚邊哲史、眞弓和輝、木下尚紀
 
TOP-186
多発脳転移に対するシングルアイソセンタ照射における新たな線量指標の有用性評価
山田巧、棚邊哲史、中野永、坂井達矢、岡哲也、坂井裕則、金沢勉
 
(参考)JSRT Awards
https:// site2.convention.co.jp/ jrc2025/ award_jsrt.html
 

(写真1)CyPos賞(銅賞)を代表して受賞される山田さん

(写真2)表彰状を手にパシフィコ横浜会議センター前で(左:西潟さん、右:山田さん)

       
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2025/4/9

一般財団法人日本医学物理士会の理事に就任しました

今年度より、一般財団法人日本医学物理士会(JCMP)の理事に就任いたしました。JCMPでは、医学物理士の能力向上やその職域の確立を目的として、啓蒙活動や実務能力の強化に向けたさまざまな取り組みが行われております。
また、理事就任にともない、ICT活用委員会副委員長も拝命いたしました。
今後は、医療現場における医学物理士の地位向上を目指し、理事・評議員・会員の皆様と力を合わせて、より一層尽力してまいります。(棚邊哲史)
 
(参考)
JCMPホームページ
https:// jcmp.or.jp/ jcmp/ boardmember/

       
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2025/4/1

令和7年度科研費、医学物理グループから4件採択されました!

先日、令和7(2025)年度の科研費において、新潟大学医学物理グループから計4つの演題が採択されました。これは当グループの研究力とこれまでの積み重ねが高く評価された結果であると思います。今後も、より多くの研究成果を発信できるよう、グループ一丸となって研究活動に取り組んでまいります。

研究代表者:宇都宮悟
基盤C(25K11031)2025〜2027年度
深層学習による3次元再構成技術を応用したVMAT品質保証システムの開発

研究代表者:棚邊哲史
基盤C(25K10906)2025〜2028年度
放射線治療における臨床成績の向上を目指した線量不確かさ可視化技術の開発と臨床応用

研究代表者:坂井まどか
奨励研究(25H00336)2025年度
姿勢推定AI技術を用いた放射線治療の位置照合システムの開発

研究代表者:椎木健裕、分担者:湯浅勇紀、中野 永
基盤C(25K10913)2025〜2027年度
即時適応動体追跡放射線治療を実現する4次元イメージング技術の開発

       
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2025/3/31

医学物理士レジデント本間大晴さんの医学物理士レジデントコース修了証書授与式が行われました

去る2025年3月17日(月)、本院7人目の医学物理士レジデントコース修了者である本間大晴さんの修了証書授与式が病院長室にて執り行われました(写真1)。
本間さんは同じレジデントとして、1年間一緒に仕事させていただきましたが、日々熱意をもって業務に取り組まれており、IMRT治療計画の立案からプランチェック、IMRT QAに至るまで、多岐にわたる業務を通じて、惜しみなく多くの知識と技術を教えてくださいました。臨床業務にとどまらず、その丁寧なご指導と温かいお人柄で、職場の雰囲気を明るくしてくださり、治療科にとって「太陽」のような方でした。何かあればまず本間さんに相談するという雰囲気が自然とできており、信頼の厚さがにじみ出ていました。何より私にとって、共に働く上で非常に心強く、頼りになる存在でした。
3月28日には、本間さんの新たな門出を祝し、医学物理グループでささやかな送別会を開催しました(写真2)。
4月からは、済生会新潟県央基幹病院(新潟県三条市)でご勤務されます。新天地でのご活躍を心より応援しています。
本間さん、本当にありがとうございました!(坪井哲也、棚邊哲史)

写真1:修了証書授与式(於病院長室)

写真2: 記念品の名入れ日本酒を前に喜びを爆発させる本間さん

       
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