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令和7年度放射線部合同歓迎会が開催されました(2025年4月18日)
2025年4月18日(金)に令和7年度放射線部合同歓迎会が開催されました。 当日は、放射線診断科、放射線治療科、歯科放射線科の先生方をはじめ、放射線技師、看護師の皆様にもご参加いただき、職種を超えた交流の場となりました。 新たに放射線部に加わった皆様をお迎えし、日頃の感謝とともに、今年度のスタートを祝う和やかな時間となりました。 美味しい料理とお酒を囲みながら、職種や所属の垣根を越えて親睦が深まり、終始笑顔の絶えない会となりました。 今回の歓迎会を機に、今後の連携とチームワークが一層強まることを願っております。 ご参加いただいた皆様、また準備・運営にご協力いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。 令和7年度も、放射線部一同、どうぞよろしくお願いいたします。 |
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医学物理士レジデント本間大晴さんの医学物理士レジデントコース修了証書授与式が行われました(2025年3月17日)
去る2025年3月17日(月)、本院7人目の医学物理士レジデントコース修了者である本間大晴さんの修了証書授与式が病院長室にて執り行われました(写真1)。 |
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日本放射線腫瘍学会第37回学術大会にて彗眼賞を受賞しました(2025年3月1日)
日本放射線腫瘍学会第37回学術大会(2024年11月21-23日、パシフィコ横浜ノース)において、宇都宮先生と棚邊が「彗眼賞」(物理士・診療放射線技師部門)を受賞しました。「彗眼賞」は大会期間中に最も多く質問した参加者に贈られる賞です。正直、それほど多く質問している自覚はなかったため、受賞の知らせをホームページで拝見した際には驚きました。さらに、宇都宮先生も1位に選ばれ、ダブル受賞となったことは、私にとってとても誇らしい出来事となりました。質問を通じて学ぶ機会を得ながら、このような賞をいただけたことを光栄に思います。本大会で得られた知見を日々の業務に活かしていければと思います。 |
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第2回治療計画スキルアップセミナー入門編が開催されました(2024年11月9日)
医学物理士レジデントの本間です。 (医学物理士レジデント 本間大晴) |
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第12回 新潟大学医学系基礎・臨床研究交流会に参加しました(2024年8月6日)
医学部大講義室で開催されました第12回 新潟大学医学系基礎・臨床研究交流会において、放射線医学教室の担当者としてポスター発表を行いました。5年ぶりの対面方式での開催となり、研究者が一堂に会して各教室の研究テーマや現在力を入れて取り組んでいる研究内容を発表する交流会でした。私は医学物理グループの担当者として、「非小細胞肺癌に対する体幹部定位放射線治療における新たな数理モデルを用いた照射時間による腫瘍体積への影響評価」というテーマで発表を行いました。久しぶりの対面ポスター発表ということもあり、少し不安もありましたが、多くの先生方に興味を持っていただき、研究に対して様々な意見交換をすることができました。また、各教室が取り組んでいる研究内容や図表の作成方法についても触れることができ、非常に勉強になりました。 また、交流会後の17時より開催されました懇親会にも参加し、食事をしながら楽しい時間を過ごすことが出来ました。今後も放射線医学教室の一員として、研究成果の発信を継続したいと思います(中野 永) |
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第150回日本医学放射線学会 北日本地方会
第71回北日本診断カンファランス(2024年6月21~22日)
第71回北日本診断カンファランスが6月21日、第150回北日本地方会が6月22日に北海道で開催されました。天候にも恵まれた2日間でした。 北日本診断カンファランスでは、山崎先生と八木先生による縦隔・胸膜・胸壁腫瘍の画像診断に関する特別講演がありました。平日でしたが参加された先生も多く、活発な意見交換がみられました。 北日本地方会は北海道大学で開催され、一般演題(後藤先生、小柳)や、藤盛先生のデビューセッションなど診断・治療部門ともに活発な質疑応答がみられました。 終了後の懇親会では懐かしい再会もあり、学会同様、大いに盛り上がったようです。 |
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2024年第1回 造影剤アナフィラキシー対応研修会(2024年6月18日)
皆さん、病院内で最もアナフィラキシーショックが起こる場所はどこだかご存じでしょうか? おそらくCT検査室です。 「人体への直接的な作用としては副作用しか起こさない」と私は講義の中でお話していますが、ヨード造影剤によるアナフィラキシーが毎年複数発生しています。 そこで、我々放射線科医を含め、放射線技師、看護師と合同で毎年アナフィラキシー対応訓練を行っています。 今年も多くの方に参加いただき、対応を再確認しました。 |
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IVR学会総会 感想 -新潟大学4年 岡田奈々-(2024年5月23~25日)
今回、5月23日から25日に和歌山で開催された「日本IVR学会総会」に参加させていただきました。初めての学会発表ということでとても緊張しましたが、先生方のあたたかいサポートのお陰で無事発表を終えることができました。研究自体初めてで慣れないことも多く、また英語でのポスター制作ということでたいへん苦戦しました。しかし、挑戦したからこそ得るものは大きく達成感がありました。 学会というものを通して、今まで知らなかったことを知り自身の興味が広がり、また普段かかわることが少ない人たちと話すことができとても刺激的な経験になりました。今回勇気を出して参加してみてよかったと思える日々でした。この経験を生かしてこれからの学習につなげていきたいです。ありがとうございました。 |
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2024年度 放射線部歓迎会(2024年4月26日)
放射線部と放射線科の合同歓迎会が5年ぶりに行われました。 新たに加わったメンバーは、医師5名(後期研修3名、関連病院から異動1名、専門医1名)、看護師5名、技師4名、医学物理士レジデント1名、医局秘書1名、画像管理室1名。関連病院から開始の後期研修医2名とここ10年での一番の入局者数! これからも、どうぞよろしくお願いいたします。(中野智成) |
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第7回放射線治療あすなろ会総合学術セミナー報告記(2023年10月14日)
去る10月14日、仙台市立病院にて第7回放射線治療あすなろ会総合学術セミナーがハイブリッド開催されました。放射線治療あすなろ会は東北・新潟における放射線治療技術の更なる発展をめざして2016年に発足され、これまで年1回の頻度で総合学術セミナーを開催してまいりました。ここ数年間はコロナ禍の影響で、オンライン開催を余儀なくされましたが、最近の状況を鑑みて今回初めてハイブリッド開催となりました。学術講演では「前立腺の放射線治療」をテーマに、東北・新潟でご活躍されている医師・診療放射線技師・医学物理士・看護師の先生方からそれぞれご講演していただきました。医師からは当院病院准教授の海津元樹先生、医学物理士からは長岡中央綜合病院の久島尚隆さん(2017年度に新潟大学医歯学総合病院 医学物理士レジデントコース修了)にそれぞれ講師としてご講演いただきました。セミナー終了後に収集したアンケートでは、「前立腺癌の基礎がよく分かった」「多職種目線のご講演がとても勉強になった」など多くのコメントをいただきました。現地参加80人、Zoom参加256人の計336人と過去最高の参加人数となりましたが、学術講演に対する注目度の高さによるものと思います。 海津先生、久島さん、お忙しい中ありがとうございました。 (棚邊哲史@放射線治療あすなろ会副代表) 総合学術セミナーの詳細はこちら |
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2023年度 医学部大運動会に参加しました(2023年5月20日)
放射線科医局のメンバーと放射線部の診療放射線技師さんとで今年度の医学部大運動会に参加しました。 前日は生憎の雨でしたが、当日はそれほど気温も高くないカラッとした快晴となり、最高の運動日和でした。 以前に比べると接触の多い競技が減ったため規模は小さめでしたが、学生さんや他の教室の先生方の気迫が凄く、全体としては大変盛り上がっていたのではないかと思います。 参加したマラソン競技では、なんと女性の部が1, 2フィニッシュ、壮年の部も6位と大健闘でした。男性の部に参加した3名も見事完走いたしました。 当日参加いただいた皆様、また応援に駆けつけていただいた皆様は大変お疲れ様でした。 また、4年ぶりの開催、規模縮小とノウハウの少ない状況の中で、円滑に運営していただいた学友会の皆様に感謝申し上げます。誠にありがとうございました。 |
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2023年度 新メンバーの紹介(2023年5月10日)
放射線部と放射線科が合同で開催した春の造影剤研修会の後、新メンバーの紹介が行われました。 今春、新たに加わったメンバーは、看護師4名、技師2名、そして医学物理士レジデント1名です。 新しい仲間を迎え入れることは、チームにとって重要な節目です。私たち放射線部と放射線科は、新メンバーを心から歓迎し、一緒に仕事をすることを楽しみにしています。 これからも、どうぞよろしくお願いいたします。(押金智哉) |
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日本放射線技術学会 2022年度 研究奨励賞・技術新人賞 治療分野を受賞しました(2023年4月15日)
この度、日本放射線技術学会2022年度 研究奨励賞・技術新人賞治療分野を受賞し、パシフィコ横浜にて開催された表彰贈呈式に参加しました。 経緯として、英語論文誌のRadiological Physics and Technology誌に掲載された研究論文:The impact of target positioning error and tumor size on radiobiological parameters in robotic stereotactic radiosurgery for metastatic brain tumorsを評価していただき、この度の受賞に至りました。内容は、CyberKnifeを用いた頭蓋内定位照射において必要とされる照射位置精度を、腫瘍サイズ毎に局所制御率や正常組織障害発生率などの放射線生物学的視点から評価し、従来よりも厳しい精度が必要なことを示唆したものです。 このように研究成果を評価して頂いたことは大変嬉しく思うとともに、日頃より研究活動をサポートいただいている先生方に感謝申し上げる次第です。今後も引き続き臨床業務と研究活動に熱い情熱を持って取り組んでいきたいと思います。(滝澤健司) |
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第4回放射線同位元素内用療法セミナーが開催されました(2023年3月25日)
2023年3月25日、東京都墨田区両国で第4回放射線同位元素内用療法セミナーが開催されました。このセミナーは、現地とオンラインを融合したハイブリッド形式で行われ、内用療法に携わる医師たちが全国から集結しました。 セミナーでは、対処に苦慮する症例の治療方針などの実践的な内容が検討され、参加者たちの興味が高まり、活発な意見交換が繰り広げられました。また、最新の薬剤や治療法の導入に関する情報も第一線の先生方から数多く紹介されました。今後の内用療法の動向や取り組みについて、新たな展望を得ることができました。放射線同位元素内用療法は、患者さんの生活の質を向上させるために重要な役割を果たしています。今後も、この治療法のさらなる研究や開発が期待され、治療の進歩につながっていくことでしょう。 当番世話人を務めた海津先生をはじめ、関係者の皆様のおかげで、このセミナーは大成功に終わりました。セミナー後には、新潟大学関係者での打ち上げが催され、国技館のある両国駅前のちゃんこ鍋店を訪ねました。豊かな出汁と具材が煮込まれた鍋を囲みながら、がんセンター新潟病院の鮎川先生や山形大学の佐藤啓先生を交え、より深い交流を生み出すことができました。(押金 智哉) |
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当院6人目の医学物理士レジデントコース修了者(田邊俊平さん)の修了証書授与式が行われました(2023年3月22日)
2023年3月22日(水)に本院6人目の医学物理士レジデント修了者である田邊俊平さんの修了証書授与式が病院長室にて執り行われました。 田邊さんは2021年3月に東北大学大学院を修了後、同年4月に当院のレジデントコースに進まれました。依然としてコロナ禍で様々な制限が課せられた2年間のレジデント生活でしたが、コツコツと力をつけながら、IMRT治療計画立案やプランチェック、IMRT QA等の業務を遂行していただきました。2年目以降はルーティン業務に加えて、JCOG臨床試験における物理検証や小線源治療計画における最適化計算法の改良にも自発的に関わっていただき、我々医学物理グループだけでなく他職種にとっても大変頼もしい存在でした! 現在、田邊さんは地元北海道の旭川市にある市立旭川病院にて初めての医学物理士として勤務されており、TrueBeamのコミッショニングなど放射線部門の方やメーカーの方と協力しながら日々励んでいらっしゃるそうです。当院で培われた知識や経験を存分に活かしながら、医学物理士としてご活躍されることを祈念しております。2年間,お疲れ様でした!!(棚邊 哲史) |
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日本放射線技術学会 2021年度 研究奨励賞・技術新人賞 治療分野を受賞しました(2022.4.16)
2022年4月16日(水)にパシフィコ横浜にて開催されたJRC2022の日本放射線技術学会 2022年度定時総会 表彰贈呈式に参加しました。Radiological Physics and Technologyへ投稿した論文 (Nakano H, et al. Maximum distance in single-isocenter technique of stereotactic radiosurgery with rotational error using margin-based analysis. 2021;14(1):57-63) とこれまでの学会への貢献により2021年度 研究奨励賞・技術新人賞 治療分野を受賞しました。本論文は、多発脳転移に対するシングルアイソセンタ照射における回転誤差が腫瘍線量に与える影響を評価した研究です。シングルアイソセンタ照射を本院の臨床導入するにあたり、医学物理グループとして物理的な問題点を解決するために検討した研究内容が、このような形で評価され心より嬉しく思います。本研究を進めるにあたり、放射線腫瘍医の先生方や放射線技師の方々など、数多くの方々にご協力頂きましたことに心から御礼申しあげます。今後も新潟大学医学物理グループとして、物理・技術的な視点より本院の放射線治療に貢献するとともに、国内・外へ研究成果を発信したいと考えています。(中野 永) |
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当院5人目の医学物理士レジデントコース修了者(坂井まどかさん)の修了証書授与式が行われました(2022.3.30)
2022年3月30日(水)に本院5人目の医学物理士レジデントである坂井まどかさんの修了証書授与式が病院長室にて執り行われました.坂井さんは2020年3月に本学の大学院(宇都宮研究室)を修了後,同年4月に当院のレジデントコースに進まれました.コロナ禍で様々な制限が課せられた2年間のレジデント生活でしたが,めきめきと力をつけながら,IMRT治療計画立案やプランチェック,IMRT QA等のルーティンワークに加えて,小線源治療計画のマニュアル作成や新しい計画用CT装置の立ち上げ,線量計算アルゴリズムの検証など自発的に行っていただきました.さらに,臨床業務に加えて研究業務にも熱心に取り組まれ,レジデント在職中にMedical Physics誌に筆頭著者で研究論文が掲載されたり,レディオミクスの教科書を執筆されたりと大活躍されました! 現在,坂井さんは長岡市にある長岡中央綜合病院にて2人目の医学物理士として勤務されており,医学物理士の久島さん(当院2人目の医学物理士レジデント)とともにTomotherapyやTrueBeamの治療計画や検証業務などに励んでいらっしゃいます.医学物理士の立場から,長岡中央綜合病院の放射線治療の更なる発展に貢献されると期待しています.今後益々のご活躍を祈念しております.2年間,お疲れ様でした!!(棚邊 哲史) |
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放射線治療装置Clinac iXの臨床稼働最終日(2021.11.26)
去る11月26日、当院において2009年以降約13年にわたり臨床稼働したVarian社製Clinac iX装置による放射線治療が終了しました。通常の放射線治療に加えて2018年頃には強度変調放射線治療(IMRT)も開始され、毎日フル稼働しながら、500日連続治療を達成してメーカー側から表彰を受けたとてもタフな装置でした(放射線技師の皆様の品質管理の賜物です!)。 来年度からはVarian社製TrueBeamと島津製作所のSyncTraX FX4が組み合わされた放射線治療システムが導入されます。今後も放射線治療チーム一丸となって患者さんのためにより良い放射線治療を提供していけるよう努めてまいります。 |
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第126回新潟臨床放射線学会(2020年12月12日)
2020年12月12日 第126回新潟臨床放射線学会が開催されました。 例年、年2回開催されていますが、夏の会はコロナ禍において開催中止となり、1年ぶりの開催となります。 開催にあたっては通常の形式という訳にはいかず、本学の定める定員制限や入場管理を厳守した現地会場とZOOMを利用したWEBとのハイブリッド形式で臨む初の当科主催学会でした。 現地6演題、WEB 4演題の発表がありましたが、大きなトラブルなく無事に終えることが出来たのは、準備を任され様々な対応に苦心された先生の努力の賜物かと思います。 酒井名誉教授も本会場で参加くださり、酒井賞の表彰も行われました。 WEB開催は、視聴者として参加するだけであればお手軽でハードルも低いと思いますが、準備側は色々と大変ですし、やはり物足りなさを感じてしまいました。 来年もハイブリッド形式を念頭にした冬の1回開催の予定となっておりますが、早く皆で会場に集い発表・討議ができる状況に戻れることを願っています。 |
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石川浩志教授が就任されました(2020年9月1日)
令和2年(2020年) 9月1日付で、当放射線医学教室の第7代教授として石川浩志教授が就任されました。 当教室は95年の歴史を誇る、国内でも有数の伝統ある教室です。 石川教授は、第4代の酒井邦夫名誉教授以来となる教室出身者としての教授就任となります。 20年に亘って、新潟大学病院で診療ならびに研究を続けてこられた先生が教授に就任されたことを、教室並びに同窓会一同、心より喜んでおります。 |
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コロナ禍において、会場を借りて盛大な就任パーティー…というわけにもいかず、Web開催という形になりましたが、就任同日に祝賀会を開催しました。 慣れない形での祝賀会でしたが、教室員、OBの先生方、看護師、放射線技師と多職種から延べ70名を超える参加者がありました。 冒頭に石川教授が今後の教室および病院放射線部から新潟の医療全体までも見据えたヴィジョンについてのプレゼンテーションをされた後、同窓会の先生方の祝賀メッセージが続き、5年後に迎える教室100周年に向け石川教授を皆で支えていこうという機運が高まる、素晴らしい祝賀会となりました。 新体制の船出となりますが、一同、石川教授のもと、引き続き信頼される放射線科・放射線部としての仕事を続けていく所存でありますので、関係各位におかれましては今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 |
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第2回放射線治療計画トライアル(2019-2020 JASTRO 研究課題)参加報告
放射線治療科 医学物理士の中野 永です。 2019-2020 JASTRO 研究課題(強度変調放射線治療における線量分布の質的評価基盤の確立)の第2回放射線治療計画トライアル(前立腺癌IMRT)に参加し、全体で第6位(275人中)、治療計画装置 Eclipse(Varian社)部門において5位(143人中)の成績をおさめることができました。今回は前回(第1回)の210名より参加者の多い275名参加のトライアルでありましたが、前回の8位に続き6位の結果をおさめることができ、個人的に非常に良かったと思います。今回のトライアルの線量制約も非常に困難でしたが、最適化条件やROIの作成を工夫することにより、当初私自身が想定していたよりも良好な線量制約を達成ことができました。しかしながら、私よりも理想的な線量分布を作成された先生も多くいらっしゃる結果を受けて、更に精進しなければと感じました。 今回のトライアルの試行錯誤を通して、当時諦めてしまった線量制約も工夫次第で「線量制約を達成できたのでは?もう少し線量低減できたのでは?」と過去の自分自身が作成した多くの治療計画を振り返り、反省するきっかけとなりました。 前回の引き続きとなってしまいますが、今後も求められる理想的な線量分布を作成することで臨床に少しでも貢献できればと考えていると同時に、今回のトライアルの結果が本研究課題の役に少しでもお役に立つことを願います (文責 中野 永) |
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本院4人目の医学物理士レジデントコース修了者(中野永さん)の修了証書授与式が行われました(2020年3月30日)
2020年3月30日(月)に、本院で4人目の医学物理レジデントとなる中野永さんの修了証書授与式が病院長室で行われました。中野さんは、以前は放射線技師として働かれていましたが、2018年4月より本院でのレジデント研修を開始し、この度2年間の研修期間を無事に終えられました。 中野さんは、レジデント期間中にIMRT治療計画や線量検証などの臨床業務に従事し本院のIMRT件数の増加や質の向上に多大な貢献をしてきただけでなく、様々な研究活動(脳定位照射におけるセットアップエラーの研究や、放射線治療における生物学的線量評価の研究など)も行い論文執筆や学会発表も精力的に行ってきました。また、2019-2020 JASTRO 研究課題(強度変調放射線治療における線量分布の質的評価基盤の確立)の第1回放射線治療計画トライアルにおいて、全体で第8位(210人中)、治療計画装置Eclipse(Varian社)部門において2位(121人中)の成績を収めるなど、レジデント研修期間中から既に高い能力を示しており、私も彼から多くのことを学ばせて頂きました。 中野さんは、この4月からは新潟大学医歯学総合病院の特任助教として、引き続き本院の医学物理士として我々とともに臨床・研究・教育業務に従事して頂く予定です。これからは指導する立場としてもさらなる活躍を期待しています。 (文責 宇都宮悟) |
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がんプロセミナー『頭頸部癌に携わるすべての人のために 口腔粘膜炎への新たな挑戦』(2020年2月14日)
病院12階小会議室で、がんプロセミナーの講演をさせていただきました。業務終了後でしたが50人を超える皆様にお越しいただき、ありがとうございました。 これほど大勢の方の前で話すのは初めてで緊張しました。スライドの内容に関してもう少し工夫の余地があったな、と反省点もありましたが、放射線治療科・耳鼻咽喉科・歯科が協力して臨床試験の準備を進めていることや私たちの熱意は皆様にお伝えすることができたと思います。 今後もこのような機会を大切にしていきたいと思いますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。 (文責 斎藤紘丈) |
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第27回新潟放射線治療研究会(2020年1月25日)
今年は暖冬で交通機関の乱れもなく、心配していた特別講演講師の先生方も無事新潟に到着していただくことができました。ここまで雪が少ないのはやはり温暖化の影響なのでしょう。夏場が心配です。 一般演題は7題で、特に活発な質疑応答がなされたのは新潟市民病院の高橋先生の『電子ポータル画像装置(EPID)を用いた患者QAにおけるガントリ角度依存性の補正法の検討』でした。ガントリ角度によってリニアックがたわむというのは何となく想像はしていましたが、実際にEPIDがずれるというデータを見せていただき勉強になりました。 また、この度がん放射線療法認定看護師を取得された魚沼基幹病院の青木先生の発表もありました。新潟県内で認定看護師を取得されたのはまだ数名とのことですので、これから増えてくれることを期待しています。 特別講演の第1部では山口大学の医学物理士の椎木先生に『多元情報に基づく放射線治療 医工連携・医学物理的アプローチ』のご講演を頂きました。肺や肝臓の機能画像を放射線治療計画に融合させて機能領域への線量低減を図る試みは臨床にも応用できるかもしれないというお話でした。 第2部では静岡県立静岡がんセンターの朝倉先生に『前立腺癌・子宮頸癌の放射線治療 患者による治療選択の視点から』のご講演を頂きました。子宮頸癌に対して手術ではなく根治的放射線治療が行われる患者の割合はIIB期以上では確実に増えてきていることを見せていただき、放射線治療の重要性を再認識しました。 昨年11月に前・青山英史教授の辞職があり参加者の減少も危惧されましたが、お陰様で136人の医師・看護師・放射線技師・医学物理士にお集まりいただき盛会に終了することができました。どうぞ次回もよろしくお願いいたします。 (文責 斎藤紘丈) |
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2019年放射線部・放射線科忘年会(2019年12月20日)
今年は教授の辞職に伴い色々ありました…来年はどうなることでしょう。とりあえず忘年会なので、楽しく飲んで騒ぎましょう! 放射線治療科ではインフルエンザ発症が相次ぎ、濃厚接触者はマスク着用での参加となってしまいました。 でも、とっても嬉しいニュースです。放射線科を回っている研修医・学生が一人ずつ挨拶をしてくれました。なんと、初期研修医の薩摩先生が電撃入局宣言をしてくれました!他の科としばらく迷っていたけれども、放射線治療科での研修をしてみてここしかないと心に決められたそうです。ありがとうございます。 去年今年の放射線治療科新患数は630名を超えました。がん治療での放射線治療の重要性が増していることを実感します。業務の割り振りと一人一人の負担調整がますます重要になります。 放射線部では多職種連携をモットーにしています。きめ細かなコミュニケーションを欠かさずに、失敗を恐れず、風化させず、2020年も頑張っていきましょう。 (文責 斎藤紘丈) |
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第125回新潟臨床放射線学会(2019年12月14日)
青山教授が退職されてから最初の同窓会となりました。 診断6題、治療4演題で、特に印象に残ったのはIGF-2産生骨盤内孤立性線維性腫瘍(SFT)による低血糖に対する血管塞栓術の症例報告です。SFTに対して他に治療法がない場合は放射線治療が行われることもありますが、効果発現に数か月かかります(もしくは全く効かない;効果はやってみないと分からない)。準緊急IVRが出血以外の病態に適応になることがあるのですね。 しばらく教授不在となるため、会の最後にはこれまでの教室運営で明らかになった課題や今後の方針について意見が交わされました。 忘年会はいつものホテルで行われました。来年度入局を決めてくれた研修医の高橋先生と今年度の新人の吉村先生の挨拶があり、吉村先生は新潟大学放射線科に入局して良かったと思っていると述べてくださいました。 これから大変な時期になりますが、お互いを理解すること・意見を言いやすい環境を大事にしていきたいと思います。 (文責 斎藤紘丈) |
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第57回日本癌治療学会学術集会(福岡:10月24-26日)
10月24日~26日、福岡で開催された日本癌治療学会学術集会に参加してきました。 新潟大学からは単独の参加で、脳転移全脳照射後の認知機能・HR-QOLについてポスター発表してきました。発表の際は放射線科での学会以上に質問が多く、かなりニッチな研究内容ですが関心を寄せてくれた方がそれなりいることがわかり、論文化するモチベーションになりました。 また、講演も内容が新鮮で非常に充実しました。今後も機会があれば参加したいと思います。 (文責 中野智成) |
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第1回放射線治療計画トライアル(2019-2020 JASTRO 研究課題)
医学物理士レジデントの中野です。2019-2020 JASTRO 研究課題(強度変調放射線治療における線量分布の質的評価基盤の確立)の第1回放射線治療計画トライアルにおいて、全体で第8位、治療計画装置 Eclipse(Varian社)部門において2位の成績をおさめることができました。 放射線治療において強度変調放射線治療(IMRT)は周囲の正常組織に当たる放射線を最小限に抑えながら、腫瘍のみに放射線を集中して照射できるため、様々な部位に対して非常に有効な照射方法です。IMRT 治療計画では常に状況に応じて変化しうる理想的な線量分布を理解し、線量分布を自由自在に調整する技術と能力が必要だと考えられます。今回のトライアルでは理想的な線量分布に対して簡単には達成が困難な線量制約が与えられ、立案した治療計画を与えられた線量制約により点数化が行われました。したがって、より高い点数を取得できる計画者は線量分布を調整する能力が高い計画者と評価されるものでした。このトライアルにより自分自身の現在のIMRT 治療計画立案の能力を定量的かつ客観的に評価することができた有益なものでした。今回のような成績をおさめることができたのもIMRT 治療計画に関して日々指導をして下さる青山先生、宇都宮先生、棚邊先生、医学物理グループの皆様、そして新潟大学医学物理士レジデントコースの充実した教育体制によるものだと考えられます。今回の結果に慢心することなく、今後とも臨床において求められる理想的な線量分布を作成するために必要な知識や技術の獲得に精進し続け、臨床に少しでも貢献できればと考えています。 (文責 中野 永) |
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第28回日本定位放射線治療学会(2019年6月14日)
当教室が主催ということで、朝8時集合…眠い… 青山教授が開会の挨拶で「学会の標語である『語り合う』ことが最も重要なので、若い先生も積極的に質疑応答を」と言われました。どうしても重鎮の先生同士での議論になりがちですが、私も複数回手を挙げて意見交換を行いました。 一般演題のセッションで大阪急性期総合医療センターの島本先生から頭蓋咽頭腫に対する強度変調回転照射(VMAT)のお話をいただきました。発表後に視神経周囲の遺残に対する線量に関して討論がなされました。 特別講演1では名古屋大学の安藤雄一先生に、脳転移に対する薬物療法と局所療法(手術や放射線治療)をお話しいただきました。分子標的薬が発達した今日でも症候性脳転移には局所治療が重要であることを改めて実感しました。 特別講演2では本学脳研究所の岡本浩一郎先生に「脳転移にまつわる都市伝説」と題してお話しいただきました。肺癌と乳癌で脳転移の好発部位が異なることや、脳転移の増大速度は様々であることなどを文献に基づいて解説いただきました。 懇親会は30階の宴会場で行われました。他大学の先生からは夜景が素晴らしかったと好評でした。食事も私たち新潟県民がほとんど食べたことのない料理で大変おいしかったです。全国学会の主催ということで準備は大変でしたが、他大学の皆様に新潟の良さを知っていただく機会にもなったと思います。 (文責 斎藤紘丈) |
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Practical Radiation Oncology (PRO) 誌に基礎配属実習の研究成果の論文が掲載されました(2019年5月7日)
以前、放射線治療科に基礎配属実習で来て頂いていた医学科学生(当時)の山本潤さん(2016年度)、薩摩有葉さん(2015年度)、大石まゆさん(2014年度)の一連の研究成果をまとめた論文が、この度Practical Radiation Oncology (PRO) 誌に掲載されましたのでご報告いたします(下記にリンク先からダウンロード可能です)。これは、前立腺がんの放射線治療におけるIMRTの導入とIGRTの導入によるPTVマージンの縮小が直腸有害事象発生率低減の観点からみて相補的な関係にあることを定量的に示した研究です。学生の方々に毎年少しづつ研究成果を積み上げて頂いた成果を最終的に英語論文の形にまとめることができたことは大変嬉しいですし、改めて3名の学生の方に感謝申し上げたいと思います。私個人的には、データの一つ一つには大きな新規性は認め難いとしても、研究方針を明確に定めて粘り強くデータを集めればレベルの高い研究として成立しうるということをあらためて実感できましたし、結果的に上記の3名の学生の方々にそのことを教えていただけたようにも感じています。 Utsunomiya S, Yamamoto J, Tanabe S, Oishi M, Satsuma A, Kaidu M, Abe E, Ohta A, Kushima N, Aoyama H: Complementary Relation Between the Improvement of Dose Delivery Technique and PTV Margin Reduction in Dose-Escalated Radiation Therapy for Prostate Cancer. Pract Radiat Oncol 9(3):172-178,2019 https://www.practicalradonc.org/article/S1879-8500(19)30048-7/fulltext (文責 宇都宮悟) |
令和元年 放射線部歓迎会(2019年4月19日)
皆様、令和元年おめでとうございます。放射線部の新年度が始動しました。 仲間と飲み、語り合い、笑って あっという間の2時間でした。 皆様、今年度もよろしくお願いします。 (文責 斎藤紘丈) |
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画像診断支援室(旧フィルム管理室)の熊倉さんが退職されます(2019年3月29日)
画像診断支援室で20年以上に渡り新潟大学放射線科および新潟大学病院放射線部を支えてくださった熊倉さんが退職されます。 29日には診断室で花束贈呈が行われました。 私が専門医を取る前に診断で勉強していた頃、緊急の読影依頼の依頼を私たちに教えてくださっていたのが懐かしく思い出されます。 どうぞお体に気を付けてお過ごしください。大学にも遊びに来てくださいね。 (文責 斎藤紘丈) |
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医学物理レジデント修了式(2019年3月29日)
滝澤健司先生が2年間の課程を修了し、病院長室で修了式が行われました。滝澤先生と中野先生とで昨年のASTROに行ったことが昨日のことのようです。放課後のバドミントンでも丁寧に指導いただきありがとうございました。 新天地でのご活躍をお祈りします。今後も週1回程度大学には来られるとのことで、これからもよろしくお願いします。 (文責 斎藤紘丈) |
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平成30年度放射線部送別会(2019年3月15日)
今回は幹事の布澤先生の采配により、結婚式の二次会でも使用される眺めの良い会場で行われました。集合写真を見直すと、結婚式もそうですがオーケストラのパート練習やバレエの練習会場のような雰囲気もあるようです(多分そう感じたのは自分だけでしょう)。マイクスタンドが白い壁の前にあったため、一人一人送別される方を撮影した写真は多くが白飛びしてしまいました。そろそろデジカメを本気で練習しないといけないかもしれません。 准教授の稲川先生は、放射線部に限らず医師・看護師・放射線技師などのコメディカルスタッフが意見を常に言い合える環境がとてもよかったとおっしゃっていました。私が入局したときの総括医長が稲川先生でしたので、入局後のことなど色々お話しさせていただいたことが懐かしく思い出されます。 画像診断支援室の熊倉さんは長年に渡り、PACSが導入される前のフィルム管理室の時代から放射線部・放射線医学教室のサポートをしていただきました。 放射線部の渡辺師長は「院内人気看護師長No.1」ということで、いつも笑顔ですべての部署に目を配っていただき大変心強かったです。 医学物理レジデントの滝澤さんとは昨年の米国放射線腫瘍学会でご一緒させていただきました。お互い時差ぼけで学会中はほとんど寝ていました。4月から関連病院で物理士として勤務いただきます。 東4階病棟看護師からも退職される方がありました。ピアニストや臓器移植コーディネータなど、それぞれの新天地で精一杯頑張っていただければと思います。 4年前の送別会で、がんセンターに異動される麻谷先生が「新潟大学病院で多くの仲間を得ることが出来ました。大きな財産でした。」と挨拶されていたのを思い出しました。退職・異動される皆様のご活躍をお祈りします。 (文責 斎藤紘丈) |
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ECR 2019(2019年2月27日-3月3日)
2月27日~3月3日、オーストリアのウィーンで開催されたECRに参加してきました。 新潟大学からは単独の参加で、MRIのT2WIで高信号を示した子宮筋腫と子宮平滑筋肉腫をtexture解析で鑑別を試みた研究について、発表しました。 国際学会では初めての口演で、英語での発表や質疑応答に関して非常に不安でしたが、当日の発表は(後で動画を見返すと)緊張しているものの練習の成果は出せたと思います。また質疑応答も落ち着いて答える事ができました。 学会全体としては、やはり毎日のようにAI(人工知能)のセッションがあり、自力でのtexture解析もだんだんと時代遅れになりつつあるなと感じました。 十分練習して準備すれば、国際学会でも英語を用いて発表できるという自信を持つことができ、非常にいい経験になりました。 (文責 八木琢也) |
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第26回新潟放射線治療研究会(2019年1月26日)
新潟市は雪でしたが今年も130名を超える参加者があり盛況となりました。積雪の影響で新潟空港を発着するほぼすべての国内線が欠航し、特別講演の演者の松尾政之先生と門前一先生は新幹線を乗り継いで5時間かけてお越しいただきました。ありがとうございました。 門前先生の特別講演では医学物理の枠を超えて国際協力・患者ケアなど多岐にわたる内容を分かりやすくお話しいただきました。一番消化が良いのは半熟卵なのですね。 松尾先生の特別講演では、これまで先生が地域の基幹病院で放射線治療の普及に取り組んでこられたことや留学のご経験、高精度放射線治療機器の有効活用法などをお話しいただきました。 来年は天気が良いことを願っております。 (文責 斎藤紘丈) |
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平成30年度放射線部仕事納め(2018年12月28日)
新潟大学放射線科ホームページをご覧の皆様、明けましておめでとうございます。 平成最後の仕事納めはいつも通りの時間、曜日、同じ会場で行われました。 Comme d'Habitude (YouTubeまたはWikiで調べてみてください) 今年の参加者数は50人弱と少なめでしたが、その分ゆったり座り落ち着いて色々な方と話すことが出来ました。余興では新人放射線技師が桂歌丸師匠をしのんで『大喜利 放射線科あるある』を披露しました。自分たちは舞台袖で出番を待っていたのですが、もっと近くで見たかったです… 医師・物理士チームは本田先生、後藤先生、布澤先生、物理レジデント中野さん、太田先生、斎藤でDA PUMPのUSAを踊りました。本田先生は学生時代ダンス部に所属していたためキレのある動きでみんなを引っ張ってくれました。私はと言うと、左右の動きが何となくわかったのが前日夜という具合で、衣装とノリでごまかそうと考えていましたが、曲が始まるとアドレナリンが放出され、筋肉痛で動けなくなるまで踊り狂いました。女装した布澤先生はとても綺麗で、たくさんの人が写真を撮っていました。 これまで私は忘年会の余興で、ドラえもん音頭、迷宮ラヴソング、妖怪ウォッチたいそう、ドクターXなど色々やってきましたがUSAの消費カロリーは一番高かったと思います。踊りの前後はポテト、ビール、唐揚げ、グラタン、ピザなど、そして二次会では背脂入りラーメンとビールとレモンサワーを堪能しました。その結果、帰ってから体重計に乗ったら一晩で2キロ体重が増えていました。 成長し続ける、32歳。 どうぞ今年もよろしくお願いいたします。 (文責 斎藤紘丈) |
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第123回新潟臨床放射線学会(2018年12月15日)
新潟の空から未来へ |
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今回は11題の一般演題があり、内容もさることながらどの発表にも聞き手を引き込む工夫が凝らされていました。 ・フォントサイズとスライド当りの情報量を調整して遠くの人にも見えるようにする(長岡赤十字病院 湊先生) ・部分的脾塞栓術(PSE)の塞栓率と臨床経過の関連(同上) ・タイトルからは予想できない最終診断(県立中央病院 池田先生) ・G-CSF製剤の新たな副作用(大血管炎)が添付文書に追加された(同上) ・大腸CT colonographyの自施設の精度と欧米のガイドラインでの位置づけの解説(がんセンター新潟病院 麻谷先生) など。特に入局2年目の先生方の成長を感じました。自分の専門分野外の発表では難解で眠くなってしまうことが多かったのですが、今回はどの演題も興味深く、最初から最後まで楽しませていただきました。 今年は国際学会発表報告のセッションが設けられ、佐藤辰彦先生(RSNA)と斎藤(ASTRO)が約15分の発表を行いました。 佐藤辰彦先生はRSNAに口演で採択され、堂々と英語でプレゼンテーションを行いました。おめでとうございます。また、学会ではAIを使った画像診断が注目され、胸部単純X線での肺結核の診断にも応用している施設があるとのことでした。 私は15分間の時間を頂き、ASTRO Plenary SessionでのHPV関連中咽頭癌へのセツキシマブ併用放射線治療 vs シスプラチン併用化学放射線治療のランダム化試験を解説しました。この試験によりシスプラチン併用化学放射線治療は頭頚部癌への標準治療として確立したと言えるでしょう。一方で重篤な有害事象の克服が課題として残っています。Plenary Session紹介の後、20世紀末に行われたがん治療の支持療法に関する歴史的な臨床試験を紹介し、頭頸部癌治療の有害事象の病態を分子生物学的に考察しつつ新しい治療の方向性を提示するという独自の試みを行いました。 今年の酒井賞は佐藤卓先生の冠動脈CTの論文に授与されました。 懇親会では今年入局した布澤先生、後藤先生、本田先生と来年入局を表明してくれた研修医の吉村先生の挨拶がありました。 今までで最も充実した同窓会・忘年会だったと思います。これからも、みんなで知識や経験を共有し、日常診療に活かしながら新しいことを新潟から世界へ発信していきましょう。 (文責 斎藤紘丈) |
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RSNA 2018(2018年11月25-30日)
11月25日~11月30日の間、シカゴのRSNA(北米放射線学会)に参加してきました。 新潟大学からは、下肢の深部静脈血栓(Deep Vein Thrombosis; DVT)の画像診断法として、低管電圧CTを用いた静脈造影検査(CT Venography; CTV)を超音波検査(US)と比較した研究を発表しました。 初めての海外学会、しかもいきなり口演発表ということで、7月末にacceptが決まってからの4か月間は、毎日が不安との戦いでありました。海外でのポスター発表の経験ある先生方に話を聞きながらイメージトレーニングしたり、RSNAからたびたび送られてくるメールをチェックして注意事項やスケジュールを確認したり、英語版のパワーポイントスライドを英文校正にかけながら何度も推敲したり、リスニングに慣れるために毎日CNNニュースを聞き続けたり・・・そうこうしていると、あっという間に11月で、直前には毎日のように音読の練習し、質疑応答の想定問答を考えていました。 発表の準備に集中していたためか、旅行の準備や現地での行動プランを何も考えておらず、同行していただいた山崎先生・佐藤健先生のサポートが本当にありがたかったです。 さて、実際の発表はというと、すべて英語であるという点以外は日本の学会での発表と違わないなと感じました。パワーポイントの発表者ツールも使えるので読み上げ文章を作って音読練習しておけば何とかなると思います。発表時間の制限は案外ゆるかったです。 問題はやはり質疑応答で、限られた時間の中でネイティヴスピーカーの早さを聞き取るのは至難の業でありました。聞き返してゆっくり話してもらいましたが、想定問答から全く外れた質問だと意味を取るのに一苦労で、座長の采配でうまくまとめて終わりとなりました。国際学会だけに座長は慣れている人が多いようで、わからない時ははっきりわからないと伝えるのがコツだと思いました。 発表が終わってようやく肩の荷が下り、学会やシカゴの街を楽しめるようになりました。今年もAI(人工知能)がホットな話題で、特設ブースが作られていました。シカゴのピザやステーキも美味しくいただいてきました。 最初は不安しかなかった学会参加でしたが、今ではまた参加したい、次はもっとうまくやりたいという気持ちです。支えていただいた医局の先生方に感謝したいと思います。 (文責 佐藤辰彦) |
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がんプロ特別講演 兵庫県立がんセンター橋口先生(2018年11月30日)
兵庫県立がんセンターからがん看護専門看護師の橋口周子先生をお招きし、『放射線治療における看護の役割』と題して講演していただきました。患者さんが治療を完遂するためには有害事象への対処(医療者への報告とセルフマネジメントの指導など)が重要であることを改めて認識しました。 橋口先生は新潟に以前にも一度来られたことがあるとのことで、これからもこのような形で交流を続けていきたいですね。 (文責 斎藤紘丈) |
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医学物理士レジデント 滝澤健司先生壮行会(2018年11月16日)
昨年4月に当院に赴任した医学物理士レジデントの滝澤先生の壮行会が古町で開催されました。医師、物理士、看護師、放射線技師17名に参加いただき盛況でした。 二次会は近くのカラオケボックスで行われました。2時間半に渡って往年の名曲を順番に熱唱し、私は最後の方でほとんど声が出なくなってしまいました。自分が小学生のころヒットした曲もあり、何となく歌ってみるものの、大事なところでメロディーについていけなかったり、高音が出なかったりと自分の歌唱力のなさを痛感しました。 歌ったのは、石川さゆり『天木越え』、いきものがかり『風が吹いている』、エヴァ主題歌『残酷な天使のテーゼ』、ドリカム『未来予想図II』、ブリーフ&トランクス『青のり』など。西城秀樹の『ヤングマン』では全員の心が一つになりました。 滝澤先生と私は同じ医局の隣り合った机を使っていたので仕事帰りも一緒になることが多く、先月のASTROなど仕事以外にも楽しい時間を過ごすことが出来ました。ありがとうございました。新天地でのご活躍をお祈りします。 (文責 斎藤紘丈) |
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ASTRO総会旅行記@SAN ANTONIO (2018年10月20-25日)
今回は大学からポスター発表として2名(N医師;N氏、T物理士;T氏)、隊長として1名(H医師;H隊長)の若手3人衆、魚沼基幹病院からポスター発表として1名(K医師;K先生)がASTROに参加しました。今回はH隊長とN氏、T氏は飛行機も隣り合わせ、部屋も3人同室という共同生活。私は何かが起きるという予感がしてなりませんでした。ベッドは2つしかなく、ソファーもない状況でしたが、どのようにして寝たかはご想像にお任せします。 出発当日はH隊長の指令によりなぜか出発3時間前に新潟空港へ。『Negicco』 のイベントに参加し、みんなでネギネギ!して気持ちを高めて出発に備えました。行きの飛行機ではH隊長推薦の『ゴルゴ13×外務省 安全対策マニュアル』を受講し、危機管理や有事の際のとるべき行動について学習しました。H隊長は常に安全と忘れ物を確認し、深夜3時に起床、読書を兼ねてロビーに脅威がないか見回りにいくという徹底(奇行)ぶりでした。しかし、H隊長も徐々に綻びが生じ、このポテトおいしくないよね~と話していたら、『そうだよね~、もう全部くっちまったけどな!!』 という謎のノリツッコミをしたり、6時間/6回/1日というAccelerated HyperFractionationな睡眠になってきたりと、どうやら今回も体内時計のadaptiveに失敗したようで、精神・体力ともに限界を迎えつつあったようです。 現地では、スマホを使用し道端の電動キックボードを利用できるサービスやUberのタクシーに乗るなどIoT化によるビジネスを身近に感じたり、会場ではtwitterやfacebookでいいねを呼びかけたりしていてSNSの影響の大きさを感じたりと、以前来た時と様変わりしていて驚きました。もちろん、みんなでLime社製の電動キックボードに乗り、ホテルと会場を優雅に往来しましたが、一番ノリノリだったK先生は転倒し、おでこにたんこぶを作ってしまいました。『安全対策マニュアル』では、海外では安全を第一に考え、はしゃぎすぎないように注意をすることと話していましたが、まさにその通りでした。 発表についてですが、今回からは電子ポスターということでモニターをタッチパネルで操作しながら、英語でプレゼンするということになりました。N氏は不慣れな英語で一生懸命発表したつもりでしょうが、英語力とプレゼンテーション能力のなさを露呈する結果になりました。今回の発表が、今後の糧になることを祈ります。K先生はまさかのmoderatorに抜擢され、自分の発表に進行役にと大活躍。その後の夕食パーティーではメーカーの中国の方やカナダ在住のイラン出身の物理士さんとフレンドリーに話しており、誰とでも仲良くなれてしまうK先生に職種・人種・国籍・宗教は関係ないのでした。流石です、おでこにたんこぶを作ってしまうユーモアさも含めて私も見習いたいです。T氏の発表ではH隊長が大活躍。まず、ほかの人の発表ではこれでもかというくらい質問をし、討論をしやすい環境を整えて、T氏の発表後には怒涛の質問攻め。英語での質疑応答もH隊長にとっては造作もないようで、討論も盛り上がり、発表時間の倍の時間を質疑応答に費やすという充実っぷり、発表者が半分しか来ていないのに、ほかのブースより遅く終わるという快挙を成し遂げたのでした。 学会ではビッグデータ、ディープラーニングをはじめとしたAI、ノーベル賞で話題の免疫療法などの比較的新しい概念・事象とどう放射線治療を結びつけるかが研究のトレンドであるように感じました。そして、臨床研究としては、オリゴメタの定位照射やⅢ期NSCLCのCRT後の免疫療法などが大きな話題になっていたように思います。今回の学会で感じたこととして放射線治療の分野ではブルーオーシャンがまだまだ残っており、さらなる技術発達とともに今後ますます増える可能性があるということです。会長講演ではたびたびmoonshotというphraseを耳にしましたが、moonshotとはアポロ計画になぞらえて、困難だが実現によって大きなインパクトがもたらされる壮大な目標・挑戦のことのようです。今後も新潟大学放射線医学教室の一員として、自らの手で『moonshot』を掲げ、『ブルーオーシャン』を切り開こう、そういった熱い話を機内でしながら、3人の若者たちは帰路についたのでした…。 (文責 中野智成) |
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ASTRO旅行記 番外編(2018年10月20-25日)
ALL NIPPON ONE-TWO GOES AROUND. |
新潟空港を出発してサンアントニオ国際空港まで22時間。航空管制と空の安全について多くを学びました。 私たちの全日空12便(成田ーシカゴ)は成田空港を定刻少し前に出発し、現地時間の午後2時過ぎにO'Hare空港上空を7000フィート(約2100メートル)で通過、ミシガン湖の上空から西へ向かってFinal Approachを始めました。上昇・巡航中は大きな揺れも無く「やっぱりBoeing 777(トリプルセブン)のような大型機は揺れに強いんだな」と能天気に構えていましたが、4000フィートで市街地上空に差し掛かった時点で強い横風を受けて大きく左右に揺れ、時々地面に押し付けられるような感触もありました。窓から見ると、地面にこすれるくらいまでフラップ(主翼の断面積を広げて離着陸時に低速でも十分な揚力を確保するための装置。巡行中は主翼内部に格納されている)が展開され、次の瞬間には1600フィートでエンジン出力を高めて再上昇を始めました。着陸するはずのO'Hare空港は見る見るうちに遠ざかっていきます。 数分後に機長から、「O'Hare空港管制塔よりGO AROUND(着陸復行;滑走路進入を中止し再上昇すること)の指示を受けたが理由は伝えられていない。再度滑走路への進入を行う予定である」とアナウンスがありました。そして2度目のApproachで横揺れは多少あったものの無事着陸を果たしました。後でFlightRadarで確認したところ同日のイベリア航空機(マドリッドーシカゴ)もGO AROUNDしていました。 あの地面に押し付けられる感触は何だったのか?ダウンバーストと呼ばれる、日本人の気象学者が発見した下降気流だったのではないだろうか…(『Mr.トルネード 藤田哲也 世界の空を救った男』を参照)。 藤田博士は北九州市の出身でシカゴ大学の気象学教授に着任し、1970年代に全米の空港で相次いだ謎の旅客機墜落事故の原因が強い下降気流であることを世界で始めて示しました。ドップラーレーダーでのダウンバースト検出がO'Hare空港付近で行われたこと、ダウンバーストの予知や回避といった安全対策に積極的に乗り出したのがユナイテッド航空だった(シカゴーサンアントニオで我々も乗った)ことを思い出し、空の安全は多くの人が発展させてきたものであることを実感し胸が熱くなりました。 航空安全の柱は(1)飛行経路の安全確保(気象・滑走路条件など)(2)機材整備(3)適切な航空管制(4)離着陸および巡航支援システムであると考えています。 相手の言ったことを一字一句理解するのは結構難しいですよね。日常会話でありがちな「聞き間違い」は、航空管制では致命的となります。航空管制指示を正しく伝達するための国際的なルールがPhonetic Codeです。"B"と"D"は音が似ています。アルファベットにはこのような組み合わせが相当数ありますので、どうやって誤解の無いように伝えるかというと、それぞれのアルファベットを頭文字に持つ単語に置き換えるという発想です。 A ⇒ Alpha(アルファ) 例えば成田空港のA滑走路からの北向き離陸許可は"Runway Three-Four Left, Cleared for Takeoff"となります。驚いたのはO'Hare空港の職員が塔乗ゲートを他の職員に伝えるときにphonetic codeを使っていたことです(Gate B18はBravo 18と呼ぶ)。旅客数や搭乗ゲート数は日本の空港の何倍もありますし、英語の訛りがある職員もいますのでこのような工夫がなされているんですね。 長旅で疲れましたが、安全に関して妥協しないこと、相手に誤解されないよう分かりやすく伝えることの大切さを学びました。私たち放射線治療に携わる医療人も目指すところは同じですので、これからも多くのことを吸収していきたいと思います。 (文責 斎藤紘丈) |
JASTRO参加報告(2018年10月11日~13日)
国立京都国際会館で行われた日本放射線腫瘍学会 第31回学術大会に参加してきました。台風シーズンも終わり涼しく穏やかな風が吹く秋の京都では、木々の葉がほんのりと色を変え始め、古都の街は多くの人手で賑わっていました。 今回の学会では当科の阿部英輔先生が優秀教育講演賞を受賞され、JASTROより表彰状を授与されました。阿部先生の受賞はなんと2度目だそうです。その豊富な知識と妥協を許さないお人柄の賜物であると思います。おめでとうございます。 私は今回はじめて紙ポスター発表を経験いたしました。立ち止まって自分のポスターをじっくり見てくれる人がいると、嬉しいような気恥ずかしいような気持ちでした。いままでは口演発表のみでしたので、質疑応答の距離感の近さなどが印象的でした。また機会があればよりよい発表をすべく挑戦したいと思います。 各種発表や、シンポジウム・ワークショップ、ハンズオンセミナーなどにも参加してきました。プログラムによっては会場内に入れないほど盛況なものもあり、活発な意見交換がなされていました。 学会最終日の翌日、5時に起きて早朝の清水寺を拝観しました。国宝の本堂(いわゆる清水の舞台)は約50年に1度の修繕作業中でしたが、貴重な修復風景を見ることができたと前向きに考え、澄んだ空気のなか、寺号の由来である霊水 音羽の滝の水をいただいてきました。 松風や 音羽の滝の 清水を むすぶ心は すずしかるらん(清水寺御詠歌・松尾芭蕉) 今回経験し、学んだ内容を明日からの毎日に生かしていきたいと思います。 (文責・押金智哉) |
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秋の放射線科医局説明会 研修医吉村先生入局宣言(2018年10月2日)
鉄と翼を愛するすべての人たちへ |
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今年も恒例の放射線科卒業試験後の医局説明会&懇親会が開かれました。6年生3名の他に入局を表明してくれた研修医の吉村先生も参加してくれました。吉村先生は学生時代から放射線科を考えていたとのことです。講義やポリクリで学生さんに興味を持ってもらうことが重要だなと改めて実感しました。 6年生の学生さんで鉄道部品を集めるのが趣味の方がいて、K先生と白熱したディスカッションを展開していました。私はその方面には素人なので、列車前方の行先が書いてある回転する幕や座席、運転席のレバーなどを売っている場所があることに驚きました。自作の動画なども見せていただき、大いに盛り上がった会でしたが気づけば9時を過ぎて解散となりました。 今回の飲み会で私が学んだことは ①学生や研修医とのコミュニケーションは大事(今さら何を…) 放射線科に興味があるんだけど…という方は、この後も色々医局の行事がありますのでぜひ遊びに来てください。新しいメンバーを迎えて来年の放射線科はますますパワーアップする見込みです。勢いづいてこの先揺れることが予想されますが、揺れましても飛行の安全には影響ございませんのでご安心ください。 (文責 斎藤紘丈) |
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AAPM2018参加報告(2018年7月29日-8月2日)
7月29日-8月2日にアメリカのナッシュビルで開催されたAAPM annual meeting 2018に参加しました。今年はBeyond The Future!というテーマのもと、様々な内容に関して講演、報告がなされていました。 私自身初めての国際学会発表で緊張しましたが、なんとか無難に終えることができました。これも普段から医師や医学物理士の先生方に熱心にご指導いただいているおかげです。 今年はAutomation(輪郭描出、治療計画、品質管理)に関する発表が多く、放射線治療も機械学習やビッグデータ、AIを用いた効率性や人為的エラーを抑えることを目的とした方向性に向かっていることを実感しました。 本学会で学んだことを臨床業務にフィードバックし、少しでも患者さんの放射線治療へ有益なものとなるよう精進していきたいと思います。 (滝澤健司) |
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滝澤先生の演題が第27回日本定位放射線治療学会で優秀演題賞を受賞(2018年7月23日)
つくば市での第27回日本定位放射線治療学会で、滝澤健司先生の演題『悪性神経膠腫のVMAT 治療計画における2つの線量計算アルゴリズム:Analytic Anisotropic Algorithm (AAA) とAcuros XB (AXB) の違いが線量分布へ与える影響の検討』が優秀演題に選ばれました。昨年の高橋春奈先生に続き当教室からの受賞という快挙であり、滝澤先生並びに共同研究者の先生方のご尽力の賜物です。 発表時には他大学の放射線治療医からもたくさんの質問があり、臨床的に関心の高い研究テーマであることを実感しました。これからも継続し、発展させていただきたいと思います。 (文責 斎藤紘丈) |
2018年放射線部海開き(2018年7月20日)
新潟市も暑かった。見よ、幹事の最高のパフォーマンスを。 |
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毎日暑いですね… 放射線部の仲間は今年も元気に海開きです。チビッ子も含めると70名を超える参加者があり大盛況でした。放射線科で実習した学生さんや研修医の方も多く集まっていただき、医局説明会に引き続いての開催となりました。 今年の幹事は後藤先生と平田先生でした。私も2年間連続で幹事を務めたのでその大変さはよく分かります。幹事業務のマニュアルを作ろうかとも思ったのですが、あまりに伝えたいことが多く、私自身も特任助教になって仕事が増えた(?)ため手が回らず、そうこうしているうちに当日を迎えました。買い出しの量が絶妙だったようで食材はほとんど残りませんでしたし、追加の買い出しも結果的にはせずに済みました。熱中症患者も出ませんでした。さすが名幹事! 海の家撤収後は有志で新潟駅前に移動し2次会です。埼玉県出身者の地元トークやスポーツカーのエンジンの話題など、大いに盛り上がりました。 来年の幹事さんも頑張ってください! (文責 斎藤紘丈) |
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医学生研究奨励賞授与式(2018年7月3日)
去る7月3日、有壬記念館にて医学生研究奨励賞授与式が行われ、2017年に放射線治療科にて医学研究実習を行った山本潤君(医学科)が受賞されました。 山本君は2017年度の医学研究実習にて2ヶ月間、強度変調放射線治療(IMRT)と画像誘導放射線治療(IGRT)の関連性を定量的に明らかにするために、日々頑張っていらっしゃいました。実習後には、2018年2月に大阪で行われた高精度放射線治療外部照射学会にて堂々と発表されました。今回の受賞は、彼のこれまでの努力の賜物であると思います。 改めておめでとうございます! (文責 棚邊哲史) |
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第122回新潟臨床放射線学会(2018年7月14日)
身も焦がれるような暑さの中、新発田病院付属看護専門学校で夏の集談会が開催されました。 新発田病院へは週1回出張しているのですが、普段は入ることのない病院の奥の奥へと案内され、会場の隣には看護実習室もあり不思議な空間でした。 一般演題は8題で、頭蓋底の発生異常による骨髄炎、全身拡散強調画像の経験、肺換気量評価のための4DCTなど勉強になりました。 今回は特別講演の講師として、脳研究所統合脳機能研究センターの松澤等先生をお招きし『人工知能の臨床応用について -Deep Learningと画像診断』についてお話しいただきました。AIを使うことで画像から特徴を抽出したり、絵画の巨匠のタッチを模倣させたりできるとのことでした。 その後バスで月岡温泉に移動し懇親会が始まりました。お料理もおいしく、日帰りで入浴もでき大変良かったです。 (文責 斎藤紘丈) |
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第27回日本定位照射学会(2018年6月22日)
つくば国際会議場で日本定位照射学会が開催され、斎藤、中野先生、滝澤先生が発表しました。新潟からは新幹線、在来線、つくばエクスプレスを乗り継いで3時間半であり成田空港と同じくらいの距離・時間でした。 参加者・演者は脳外科の先生が多かったです。脳転移の放射線治療について様々な考え方があることが分かり、有意義な学会でした。このように他科のDrが集まる学会も大事だなと改めて感じました。 来年は新潟での開催です。 (文責 斎藤紘丈) |
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前総括医長 石川先生慰労会(2018年6月6日)
古町で前総括医長の石川先生の慰労会が開催され、17名の先生方に参加していただきました。放射線医学教室の医局員(医師、物理士)の飲み会では過去最大規模です。 石川先生は4年間総括医長として勤めていただき、その間に15名を超える新入医局員がありました。石川先生のお人柄の賜物だと思います。また、総括医長になると色々なところから毎日回覧や通知メールが来るとのことで、その処理も大変だったとおっしゃっていました。 なお、5月からは海津先生が総括医長を引き継ぎました。どうぞ今後ともよろしくお願いします。 (文責 斎藤紘丈) |
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医学大運動会(2018年5月19日)
~夢のリレー決勝は手の届くところにあった、ような気がした~ |
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運動会、やりましたよ? 6年生の実習打ち上げの後は未明まで雨が降り続き、さすがに中止でしょう、と思っていたのですが。朝7時、雨は止んでおり、何事もなかったかのように開催の連絡。 さて、例年になくシュールな選手宣誓(参照:某5人組の某メンバー)から始まり、曇天の下、競技開始。 各科対抗リレーには2チームが参加し、組み合わせからBチームに主力を配置する作戦。まあ、5チーム中真ん中ぐらいでアンカーまでくれば楽しめそうだな、と思いきや、1,2走は2番手と好位置をキープ。3走では首位の精神科をかわし、何と僅差のトップでアンカーの私へ。 え、このままトップを守れば決勝??と思ったのも束の間。バックストレートで精神科に抜かれ、電光石火の走り(←わかる人だけわかってください)も届かず、無念の2着。2着以下のタイムでも拾われず、決勝進出はなりませんでした。 ムカデ競争は・・・まあ、ほのぼのとしてましたね。特記すべき所見はなし。 マラソンは6位入賞者も出るなど躍進しました。普段から走っている技師さんは強いですね。一方、ピカ○ュウの着ぐるみで走ってる奴・・・私ですが、何か? 満腹競争は皆さん健闘し、上位フィニッシュ連発。ポイントを積み重ねました。みんな顔が真っ白(笑)。 午後になり各科パフォーマンスに入った頃から雨が強まり、2人3脚借り物競争など一部競技は中止に。早期撤収となりました。 まあ、天気の割には楽しめたのではないでしょうか。得点も例年ぐらい取れていたようです。 (文責:放射線科所属の伝説のポケモン) |
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2018年度放射線部歓迎会(2018年4月20日)
シャンゼリゼ通りの仲間たち。 |
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今年は放射線科医師、病棟看護師、外来看護師、放射線技師、医学物理レジデントの合計18名の新人の皆さんを迎えることが出来ました。 残念ながら医局内ではインフルエンザ発症があり、濃厚接触者にはマスクを着用して参加していただきました。新人挨拶では、いつもはクールで真面目な中川さんが…何と…『シャンゼリゼ通りで(Aux Champs-Elysees)』をフランス語で熱唱してくれました!有名な"Aux Champs-Elysees"のところでは会場が全員の歌声に包まれました。 他にも、韓国語を勉強している先生やコントラバスを今も引いている看護師さんなど、ぜひ今後披露していただきたい特技を持っている方が多かったです。 一緒に歌ったチームワークを大切にして今年も頑張っていきましょう。 (文責 斎藤紘丈) |
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日本医学放射線学会総会(2018年4月13日)
私の体は肉で満たされ、足は羽田へと向かっていた。 |
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土曜日に総会で演題発表があり、前日に新入医局員の先生たちも一緒に食事に行きました。横浜と言えば中華街!ですが、今年は趣向を変えてステーキ食べ放題のお店でした。 F先生はおやつにクリームやフルーツがたっぷり載ったパンケーキを食べてしまい、「これ、入るかな」と特大ステーキ肉を前にして尻込みしていました。心配無用で、一人当たり750グラム(!)も食べたようです。 さて、私は少し腹ごなしをしようと思い、気が付けば京急線に乗って羽田空港国際線ターミナルに向かっていました。展望デッキで見渡す限りの飛行機(ANAのボーイング787やカンタス航空のジャンボジェットなど)と燃料の匂い、滑走路の色とりどりの明かり(滑走路や誘導路の位置を示すランプ)に囲まれて至福のひと時を過ごしました。横浜の学会の新たな醍醐味を発見してしまいました。 F先生は関東の出身で小さい頃はよく羽田空港に連れて行ってもらっていたそうです。新潟空港の展望デッキや阿賀野川土手からの眺めもなかなかのものですよ。 土曜日の治療セッションでは、悪性神経膠腫への線量増加の検討やsingle isocentre SRT、舌癌に対する動注併用化学放射線治療など興味深い演題ばかりでした。私の発表「消化器癌脳転移の予後因子」に対しては、組織型により生存期間に差があるのか、サイズはどうなのかなどたくさん質問をいただき活発な意見交換がなされました。 (文責 斎藤紘丈) |
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平成29年度新潟大学卒業式(2018年3月23日)
大学院を修了した私と八木先生で全学の卒業式に参加しました。 会場入り口には長い行列が出来ており、総合大学としての学生人数の多さを実感しました。 臨床業務や研究で大変な時期もありましたが、大学院で学んだことを活かしていければと思います。 (文責 斎藤紘丈) |
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本院2人目の医学物理士レジデントコース修了者(久島尚隆さん)の修了証書授与式が行われました(2018年3月22日)
2018年3月22日(木)に本院2人目の医学物理士レジデントである久島尚隆さんの修了証書授与式が病院長室にて執り行われました。「医学物理士レジデントコース」は、臨床現場で即戦力となる医学物理士を養成するための教育プログラムであり、医学物理士レジデントは当院にて2年間の研修を行います。先に挙げた教育プログラムの履修は米国では必須とされていますが、国内では未だ本院と筑波大学にしか開設されていません。 久島さんは新潟大学の保健学科を卒業し、保健学研究科を修了後に当コースに進まれた、本学が自前で育て上げた貴重な人材です。 私自身、久島さんが大学院生の頃からの付き合いでしたが、レジデントコースの2年間を通して日進月歩の成長をとげる彼の姿を見られたことは、指導者として何よりの喜びです。新年度からは新潟県厚生連 長岡中央病院における初の医学物理士として新たな一歩を踏み出すことが決まっております。 本院にて培ってきた知識や経験を存分に活かし、更なる高みを目指してがんばっていただきたいです。2年間おつかれさまでした。 (文責 棚邊哲史) |
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2017年度放射線部送別会(2018年3月16日)
今年は80名を超える方に参加していただきました。定年を迎えられた笠原技師長の他にも放射線科病棟、放射線部看護師、放射線技師、医学物理士で異動・退職される方々の挨拶があり、新天地への期待や新潟での思い出などを語っていただきました。 しみじみと実感したのは、放射線部の皆さんの出身地が北は北海道から南は名古屋まで様々な地域だということです。放射線部の多様性とアットホームな雰囲気をこれからも大事にしていきたいと思いました。 皆様、新天地や新しい部署でもどうぞ頑張ってください。 (文責 斎藤紘丈) |
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学生の山本君が高精度外部照射学会で発表してくれました!(2018年2月10日)
基礎配属で回っていた学生の山本潤君が実習後に結果をまとめて、高精度外部照射学会で発表してくれました。演題名は「NTCPに基づいた前立腺癌放射線治療における照射技術と患者位置合わせ技術の相補的関係の検討」です。 前日の飛行機が1時間遅れたため大阪に着いたときは少し疲れた様子でしたが、当日は堂々と発表をしてくれました。他大学の先生からは「これは普遍的な結果ですね」と高い評価を頂きました。山本君の熱心な取り組みと教官の皆様の丁寧なご指導の賜物です。これからも放射線科に遊びに来てくださいね。 出発日の新潟空港は間欠的な降雪に見舞われました。一時は欠航も覚悟しましたが、何とか皆が大阪に到着しました。写真はJ-AIRのEmbraer190に凍結防止処置を行っているところを展望デッキから撮影したものです。Retrospectiveに見るとフジドリームエアラインズのEmbraer170も端に移っていました。Prospectiveに2機を狙ったらもう少しいい写真になったのかもしれません。 (文責 斎藤紘丈) |
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第25回新潟放射線治療研究会(2018年1月27日)
今年も医療人育成センター4階ホールで開催されました。132名の方にお集まりいただき大盛況でした。去年よりも病棟や外来の看護師の方の参加が増えた印象です。ありがとうございました。 一般演題は技師・物理士4演題、医師4演題、看護師2演題で質疑応答も活発にされていました。 今年の特別講演第1部は山口大学病院看護部の磯部先生にお話しいただきました。磯部先生からは、リニアック室の看護業務について、十分なマンパワーがない中でも様々な工夫ができることを分かりやすく解説いただきました。 第2部は大船中央病院の武田先生、奥先生からお話しいただき、体幹部定位放射線治療の豊富なご経験をもとにtarget設定や呼吸同期照射のテクニックなどをご紹介いただきました。 今年も学会の運営をお手伝いさせていただき、このように県内で放射線治療に携わる方々が一堂に集まる機会は大変貴重だと感じました。どうぞ次回もよろしくお願いいたします。 (文責 斎藤紘丈) |
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