本年もお世話になりました!-今年の出来事をオムニバス形式で-
みなさま
久々の投稿です!
すぐに上げればよいのですが・・・
息つく暇もなく今年が走りすぎようとしています。
過去を振り返るような感じになってしまいますが、今年の後半の出来事をオムニバス的にレポートしたいと思います!
今年は何といっても、十日町いきいき健康調査(9/11~14と10/3,4)が目玉でした!
調査員60名以上を動員して、十日町市高齢者の健康調査を行うことができました。
ご協力いただきました皆様方、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
調査に際しては、語り尽くせないドラマがありましたが、ともかくも、十日町市の方々の健康長寿に役立つ調査になればと思っております。また、ひいては、日本高齢社会の最先端=世界最先端のエビデンスを世界に発信していければと思っています。
同時並行で、十日町市の地域活性化に役立とうと、新潟県庁が募集した「大学生の力を活かした集落活性化事業」(平成29年度)に採択されました。
医学研究実習で2ヶ月間、国際保健学で学んだ2名の学生さんが十日町市水沢市ノ沢地区の活性化のためのプランを考え、同地区で発表してきました。
写真↑ 集会所で地域活性化案をプレゼンする岩﨑さん
同集落は18世帯70名程度の小さな集落。大学生の力を活かした事業で集落を活性化させたいという思いで事業に手を上げたとのこと。
地域おこし協力隊の方と協力して地域活性化案を実現に近づけていければと長い目で計画しています。
お次は・・・
鹿児島の夜ですね~
2017年の公衆衛生学会が鹿児島市でありました(10/31~11/2、学会会場の写真じゃなくてすみません・・・)。
東京大学の村山洋史先生と”ヨーグルッペ”持ってますね。
知る人ぞ知る宮崎県発祥のドリンクです。
こちらもなんと十日町いきいき健康調査で駆けつけてくれた宮崎県出身の元青年海外協力隊の方が紹介してくれたことで一時ブームになりました(私の中だけ?)。
宮崎弁で”ヨーグルッペ飲んでる?”と言われると、無性に飲みたくなります。
九州では普通に売っているので、鹿児島に行った際にすかさずゲットしてこの写真のようになりました。ちなみに写真は1次会と2次会の間ですね。
閑話休題
秋の朝焼けと空の景色です。
この時期、長女と一緒に朝のやすらぎ堤を走ることが多く、写真をたくさん撮りました。
きれいですね~
さて、こちらは当教室で大活躍中の3人の”ともこさん”です!
左は医学部4年生(もうすぐ5年生)の”ともこさん”、十日町いきいき健康調査でも大活躍、入力や解析もどんどんやってくれています!もうすぐ病院実習、頑張ってください!
右は社会人院生の”ともこさん”、もうすぐ4年生、論文作成に悪戦苦闘!卒業へ向けて頑張りましょう!
真ん中は特任助手の”ともこさん”、十日町調査、ミャンマー・マレーシアの調査、教室の皆さんや学生さんのお世話に大活躍中!今や教室のムードメーカーです!
3人のともこさん、これからも大活躍を期待しています!!
本年の出来事からそれましたね、すみません。。
さて、こちらは・・・
11/21,22に行われた十日町いきいき健康調査の結果説明会です。
松之山と十日町、下条の3カ所で行われました。
東京から東京医大の井上茂先生と大学院生、東京大学から村山洋史先生が駆けつけて説明会で説明をしてくれました!
調査参加者の半分以上が説明会に参加されました。
今回の結果が皆様の健康長寿に少しでも役立てればと願っています。
写真↑ 松之山休養村センターにて 運営に携わった皆様で記念の1枚
さて、次は・・・
紅葉真っ盛りの銀杏ですね。東京大学で国際保健医療学会(11/24,25)がありました。
期間中にAMED「地球規模保健課題解決推進のための研究事業【アジアの低・中所得国におけるHealthy and Active Aging(健康的で活動的な高齢化)促進に資する調査研究】」の班会議を開催しました。
その夕方には東京医科歯科大学で社会疫学のセミナーがあり、参加してきました。登壇したIchiro Kawachi先生からはまた刺激を受けました。
このほど出版されたSocial Epidamiology 2nd editionの日本語版「社会疫学」の出版記念の会でした。
僭越ながら私も12章の日本語訳を担当させていただきました。
上下巻あわせると高いですが、日本語版はかなり充実しています(原版よりも充実しているという監訳者の話です)。
あ、宣伝になりましたね、、
次です。
インド・ケララ州へいってきました!(11/26~30)
福島県の原発事故以来、BISHAMONチームの一員として線量率地図の作成等を担当してきましたが、このほど、理学部のSatish Kumar先生が新潟大学内のU-go研究という助成金を獲得し、自然界で線量率が高いインド・ケララ地方の地質調査と動物や人体への影響を調べるプロジェクトを立ち上げました。
まだ実際のプロジェクトとして始動できるか分かりませんが、U-go研究として一度行ってみようということで同行させていただきました!
Satish先生はケララ州の出身ということでこのようなプロジェクトを発想したわけです。
写真↑ 左からSatish先生、後藤先生(アイソトープ総合センター)、山城先生(農学部)
Satish先生は全体のとりまとめを、後藤先生は当該地域での線量率の測定を担当しました。山城先生は現地でネズミを捕まえ、生殖器に影響が出ていないかどうかを調べました。私は現地の医療研究機関と公衆衛生学院を視察し、現地での疫学研究について見聞きすることができました。
ケララのレポートは別にしたほうがよさそうです。
インドでは本当に毎日カレーでした!(辛いけど美味しかった!)
空港で記念撮影(インド人の2名はSatish先生の学生さんです)
どんどん行きます!
再び東京
12/5農水政策研究所委託研究の中間評価会に行ってきました!
私達は、農林水産政策科学研究委託事業(H28~30)に取り組んでおり、その中間評価会でした。
十日町いきいき健康調査もこの事業の一環です。
しかし、非常に厳しい評価でした。結果を真摯に受け止め、次年度につなげていきたいと思います。
すでに多くの調査を終えており、今後、詳しい解析・分析に入ります。ぜひ、形に残る結果を出していきたいと思います。
12/6
新潟に戻ります!
南区にある新潟市の茶の間の一つ「天昌堂」。
こちら、生まれ変わったと聞いて見学に行ってきました!
左からクリエイティブ・ディレクターの菊池さん、建築家の林さん、みなみらいプロジェクト代表の本間さん
皆さんに館内をガイドしていただきました。
遊び心満載の茶の間です。これからこの空間をどのように活用していくのか、興味津々です!
さて、次は、
平成29年度 地域診断に基づく多職種連携ワークショップ~ Niigata Heart 2016 ~
12/11に新潟大学医療人育成センターで開催されました!
新潟市、新潟県立大学(太田亜里美先生)との共同開催です。
Niigata HEARTは高齢者の健康や生活習慣、環境等を「健康とくらしの調査(JAGES:日本老年学的評価研究)」のデータに基づいて中学校区毎に見える化したシステムです。
介護予防施策に役立てればという思いで、2013年調査を元に作成したのが始まりです。
今回は2016年調査のデータを搭載した最新版を使ったワークショップでした。保健師さんだけでなく、多職種の方々が集まり、議論は盛り上がりました!
ぜひ、今後も活用してもらえればと願っています。
12/13
さて、またまた十日町です。
大学生の力を活かした地域活性化のプロジェクトで、十日町市は水沢市ノ沢地区の飯塚さん宅を訪ね、地域の食事を一緒に作り、栄養調査をしようという計画です。
学生さんが飯塚さん(奥様)に教わりながら台所を占領して食事作りを、、
学生さん奮闘中!
つまみ食い!
写真 学生さん3名(左)と地域おこし協力隊の井比さん(奥)
できた!いただきます!
どの食材も地元でとれたもの。保存法や味付けは工夫されており、どれも美味しくいただきました!
集落ではどのような食事をとっているのか、栄養調査を計画中です!
この日は大変な豪雪で、十日町市は全国ニュースになるほどの雪でした。
いつもは調査の打合せに十日町市役所に通うことが多かったですが、少し山に入った集落では車が立ち往生してしまう雪の多さでした。
やはり十日町、冬の暮らしは町から想像できない驚きがいっぱいです。
12/17
さて、次は映画の上映会です。
古いブログでも紹介してきましたが、福島県の原発事故後のチームBISHAMONの活動に加わったUCLAのYoh Kawano氏が来日し、彼が作成した映画の上映会がありました。
なんと、この前日に東京新橋の東京電力本社で上映してきたとのこと。
映画の題名は”Human Error”
原発事故により影響を受けた様々な立場の人々を丁寧にインタビューし、その様子を克明に描いています。
事故によって大きく変わってしまった人達の人生を考えさせられる内容でした。
Yohとは久々の再会で嬉しい時間でした。
夕方から神戸に移動しました。
12/18にWHO神戸センターでJAGESとの共同研究に関わる会議が開かれました。
UHC(Universal Health Coverage)とAgeingがテーマで、JAGESは高齢者研究グループとしての活動だけでなく、研究結果を行政にフィードバックし、一緒に事業を進めている点が評価されています。
そのような活動を進めて行くにはどうしたらよいかをMonographという形で発信するプロジェクトです。Knowledge Translationといって、科学的知見をそのままでなく、現場にフィードバックして実現していくダイナミックな取り組みを進めているJAGESのよい点を世界に発信できればと思います。
この会議に、当教室の博士課程卒業生であるProf. Shamsul Azhah Shahを招へいすることができました。
今後、マレーシアでもJAGESの様な調査を進めていく予定で、そのリーダーであるShamsul先生に来ていただき、アジアの高齢化の観点から今回作成中のMonographがどのように役立つか、議論しました。
Shamsul先生とは別のWHO共同研究を一緒に申請中で、そちらのプロジェクトも今後一緒に進めていけるよう願っています!
神戸の朝焼けです。新潟の方がきれいかな?
12/21
午前の診療を終えて、午後から十日町へ。
地域おこしの活動を活発に展開している多田さんに会いに行きました。
十日町病院長の吉嶺先生、新潟総合地域医療学講座の井口先生と一緒でした。
農水政策研究所委託研究で得られた知見を、いかに現実に皆さんの健康に役立てていけるか、さらには全国に展開していけるアイデアなどを話し合いました。
多田さんは都会から十日町に移住してきて、地域の資源を活かした地域おこしを地道に実践し、各方面で取りあげられている有名人です。
この日も実行力というか熱い何かを感じました。
今後、コラボが実現したら嬉しいです。
夜は多田さんの家がある池谷集落に登っていったところにある”かくら”という民宿に井口先生と泊まりました。
写真 民宿のおかあさん 朝、お雑煮と汁粉をふるまってくれた
美味しくてボリューム満点の夕食をいただいた後、五右衛門風呂でサイドバイサイドで十日町の未来の話で盛り上がりました。
田舎の家そのものの風情で最高にリラックスしたひとときでした。
12/26
またまた十日町です。
大学生の力を活かしたプロジェクト
今度は運動編です。
雪下ろしや農作業のときに身体のどこの負担がかかるのか、教育学部の村山敏夫先生に装置を使った測定をしてもらいました。
写真 測定機器を使ってどこに荷重があるかモニターに映る
やはり、学生さんが測定に協力してくれました。
地域の方も来て下さり、腰に負担がかからない荷物の持ち上げ方を教えてくれました。
再び、美味しいお昼をご馳走になりました。
銀色に輝くコシヒカリのおにぎりが最高においしかったです!
午後は農水政策研究所委託研究の進捗状況とミャンマー・マレーシアからの留学生の十日町訪問(さくらサイエンスプラン)について、十日町市長にお話をさせていただきました!
さくらサイエンスプランについては改めてレポートしたいと思います。
最後に、
齋藤玲子教授が、今年の終わりにお疲れ様の意味でケーキを買ってきてくれました!
図らずも12月誕生日のお二人の誕生お祝いにもなりました。
おめでとうございます!
1年間、お疲れ様!!
長い記事になりました。
あっという間に過ぎた2017年後半でした。
皆様、よいお年を!
本年1年間、大変お世話になりました。
(by Yugo)