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新規掲載論文:Khin Thu Zar Htweさんの論文がPlos oneにアクセプトされました!!

2019年1月10日にPlos oneに掲載された Thu Zar Htweさんの論文を紹介いたします!

Khin Thu Zar Htweさんは、博士課程大学院生として、2015~2019年度まで当分野に在籍中に本論文で学位を取得し、現在は母国ミャンマーのUniversity of Medicine, MandalayでLecturerとして活躍しています。

 

論文全文へのリンクはこちらです。

Pubmedのアブストラクトへのリンク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

概要

(目的)ミャンマーおよび周辺アジア諸国のインフルエンザの伝播パターンを系統地理学的解析により明らかにすることを目的とした。

(方法)ミャンマーのインフルエンザ患者からウイルスを分離した。ウイルス型、亜型判別のためサイクリングプローブPCR法を行った。ウイルス遺伝子の系統地理学的解析には、BEAST、SpreaD3およびGoogle Earthを使用した。

(結果)系統地理学的解析によりインフルエンザの伝播パターンは以下のように推定された;ミャンマーのA(H1N1)pdm09はヨーロッパで発生し、日本を経由して他国に伝播した。A(H3N2)もヨーロッパで発生し、オーストラリアを経由して世界各国に伝播した。ミャンマーはB型の東南アジア、東アジア、ヨーロッパおよびアフリカへの再伝播に重要な役割を果たした。

(考察)アジア諸国間でA(H1N1)pdm09とA(H3N2)の伝播パターンが異なる可能性がある。ミャンマーを含むアジア諸国がB型の伝播の主要拠点であることが示唆された。

(結論)本研究結果は、インフルエンザの世界的な移動経路を解明するための研究に寄与する。

 

 

 

2019-07-05 | Posted in What’s NewComments Closed