野崎 あさみ
パワーじゃない!テクだ!! 〜整形JOY(女医)より〜
入局7年目の野崎あさみです。北海道出身で、大学入学を機に新潟にやってきました。平成25年に新潟大学を卒業し、新潟県立新発田病院で初期研修を行った後、新潟大学整形外科学教室に入局し、現在は股関節班に所属し臨床を行いつつ大学院生としても勉強しています。
このページを見ているみなさんの中には、整形外科に興味を持ちつつも、整形外科への入局を迷っている方も少なくないのではないかと思います。私もそうでした。そんな私が整形外科に入局するに至るまで、心配だったこと・悩んだことなどを綴って、みなさんが診療科の選択を考える際に少しでも参考になればと思います。
研修医のころ、回る科回る科たのしく、いろいろな科に興味を持つ中で、学生時代に剣道やバレーボールなどのスポーツをしていたこともあり、整形外科にも興味がありました。実際に整形外科を回ると、治療によって疼痛から解放され笑顔で退院していく多くの患者さんや、杖を使わなくてよくなったと元気に外来に来る患者さんなどにたくさん会って、整形外科は体だけでなく心も元気にし、患者さんの生活を支える科だと感じました。そして何より、そのような患者さんと一緒に、整形外科の先生たちが活き活きと治療にあたっているのを目の当たりにしてとても憧れたのを覚えています。学生時代・研修医時代のそうした経験から、最終的に整形外科を志すことにしました。
しかし,すんなりと整形外科への入局を決意できたわけではありませんでした。整形外科のイメージとして「力仕事」「男の先生ばかりで女医さんは少ない」といったイメージがあったからです。
「力仕事」という点においては、確かに力が必要な場面に遭遇することもありますが、整形外科にも多くの分野があり力が不要のことも多く(逆に繊細な操作を必要とされる場面も非常に多いです!)、本当に力が必要なことはごくごく一部です。多く(?)の整形外科医が好きな名言、「パワーじゃない!テクだ!!」という言葉もあるくらいです。本当に力が必要な時は両手で頑張ればほとんどの場合が大丈夫ですし、自分では難しいときは男女問わず力持ちの人に頼っても大丈夫です。頼りがいのある先生方がたくさんいるので心配いりません!!
「男の先生ばかりで女医さんは少ない」という点においては、確かに整形外科に女性医師が多いとはまだ言えません。しかし、性別を感じさせない愉快な先生がたくさんで、入局後すぐにそんな心配はいらなかったなと感じました。
一定期間ごとに開催される新潟整形JOY会では、幅広い年代の整形女医が一堂に会し楽しい時間を過ごすのですが、実際の人数よりも倍の人数がいるように感じるくらいパワフルな先生がたくさんいて、仕事のこと、プライベートなこと、いろいろなことを相談できます。
また、骨粗鬆症や変性疾患は特に女性が多く、患者さんの半分以上は女性です。「女医さんで話しやすくてよかった」「女の先生にしか言いづらくて」と言っていただくことも少なくなく、女性整形外科医としてのやりがいも感じられます。
家庭との両立が心配の方もいるかもしれません。しかし新潟大学整形外科では以前から、男女を問わず、食事作りなどの家事や子供の送り迎え、学校行事への参加など、家庭を大事にしながら整形外科医としてもバリバリ働いている先生方もたくさんいて、お互いに協力し合っている印象があります。これまでの先生方が築いてくれた雰囲気だと思っています。医局と相談して、ワークライフバランスを保った働き方を選択することも可能だと思います。
最後に、どの科を選んでもやりがいを感じるのと同じくらい、大変なことがたくさんあると思います。それならば、自分が本当に興味をもった科を選ぶことは、イキイキと過ごすために大切だと思います。少しでも、将来働く科として整形外科を選んでくれる可能性がある方は、ぜひ新潟大学整形外科へ見学・研修に来てみてください!!整形JOYとして一緒に働けることを楽しみにしています!!
(2021年12月 掲載)
野崎 あさみ

野崎 あさみ
- 役職
- 医員(大学院生)
- 専門分野
- 股関節
- 出身大学
- 新潟大学
- 卒業年
- 平成25年(2013年)
※役職・専門分野は掲載時のものです