臨床研究

当院NICUで乳び胸に対して治療を受けた患児の 臨床的特徴に関する後方視的研究

1.対象者及び対象期間、過去の研究課題名と研究責任者

1998年1月1日から2020年12月31日までに新潟大学医歯学総合病院Neonatal Intensive Care Unit (NICU)で乳び胸に対して治療を受けた患児が対象になります。

2.概要

新生児乳び胸(腸由来のリンパ液が胸の中に漏れること)は稀な病気であり、治療が非常に難しいことが知られています。内科的治療をまず始めに行い、内科的治療の効果がない場合は外科治療が必要になります。2017年に本邦よりガイドラインが発表されましたが、症例数が少なく、エビデンスレベルの高いものがないため、外科的治療の有効性に関しては明確な治療指針がないのが現状です。

そこで今回、私たちは当院NICUで乳び胸に対して治療を受けた症例の診療情報を収集し、臨床的特徴を明らかにし、適切な治療法および治療時期を明確にすることを目的としました。

3.申請番号

 

4.研究の目的・意義

当院NICUで乳び胸に対して治療を要した患児の診療情報を収集し、新生児乳び胸の臨床的特徴を明らかにすることを目的とします。臨床的特徴を明らかにすることで、内科的治療抵抗例、外科的治療抵抗例の予測因子を分析し、適切な治療法および治療時期を明確にすることができる可能性があります。

5.研究期間

倫理審査委員会承認日から2025年3月31日まで

6.情報の利用目的及び利用方法(他の機関へ提供される場合はその方法を含む)

紙カルテおよび電子カルテに保存されている、乳び胸に対して治療を受けた患児の診療情報を利用させていただきます。

使用するデータは個人が特定されないように匿名化を行います。研究の成果は、学会や専門誌などの発表に使用される場合がありますが、名前など個人が特定できるような情報が公表されることはありません。

7.利用または提供する情報の項目

診療情報(性別、周産期歴、発症日齢、先天性の有無、染色体異常の有無、胸水量、内科治療の有効率、外科治療の有効率、予後)

8.利用する者の範囲

新潟大学 小児外科

9.試料・情報の管理について責任を有する者

本学:新潟大学 小児外科 教授 木下 義晶

10.お問い合わせ先

所属:新潟大学小児外科

氏名:髙橋 良彰

Tel:025-227-2258

E-mail:pedsurg@med.niigata-u.ac.jp

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