臨床研究

新潟県内における神経芽腫症例の臨床像の変化とマス・スクリーニングの意義の検討

1.対象者及び対象期間、過去の研究課題名と研究責任者

1967年から2015年の間に新潟大学医歯学総合病院で神経芽腫の治療をされた方が対象となります。

2.概要

小児の3大固形腫瘍の一つである神経芽腫は、1歳未満で発見される例は、比較的予後良好であったのに対して、1歳以降で発見される例は、治療困難で、予後不良である場合が多いことが指摘されている。1歳未満での早期発見が神経芽腫における予後の改善に有効である可能性が指摘され、生後6か月時の乳児マス・スクリーニング検査が行われるようになり、日本においても1985年から2003年までマス・スクリーニング事業が行われた。マス・スクリーニング検査は、生物学的中間リスクの神経芽腫を乳児期に発見されていた可能性があり、マス・スクリーニング休止後は2歳代発生例の割合が高く、進行例の占める割合も高いと報告されている。本研究は、新潟県内の神経芽腫症例の臨床像の変化とマス・スクリーニング検査の臨床学的意義を検討することを目的としている。

3.申請番号

 

4.研究の目的・意義

新潟県内の神経芽腫症例の臨床像の変化とマス・スクリーニング検査の臨床学的意義を検討し、今後の神経芽腫の治療の改善につなげたい。

5.研究期間

倫理審査委員会承認日から2024年3月31日まで

6.情報の利用目的及び利用方法(他の機関へ提供される場合はその方法を含む)

電子カルテに保存されている神経芽腫の治療を受けた患者さんの電子カルテ上の病歴、血液検査結果を利用させていただきます。

使用するデータは個人が特定されないように匿名化を行います。研究の成果は、学会や専門誌などの発表に使用される場合がありますが、名前など個人が特定できるような情報が公表されることはありません。

7.利用または提供する情報の項目

病歴(年齢、性別、死亡情報、治療内容)、血液検査結果

8.利用する者の範囲

新潟大学 小児外科 荒井勇樹

9.試料・情報の管理について責任を有する者

新潟大学 小児外科 荒井勇樹

10.お問い合わせ先

所属:新潟大学 小児外科

氏名:荒井 勇樹

Tel:025-227-2258

E-mail:pedsurg@med.niigata-u.ac.jp

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