Youはどうして臨床病理へ?


『そういえば病理のことあまり知らないなあ・・・。』

『病理医もありかも・・・?』

『病理ってどんな感じなのかな?』

初期臨床研修中、いや、もしかしたら学生のときに、
ふと「病理」が頭をよぎったあなた、または現在進行形で検討中のあなたへ、
ベールに包まれている(?)「病理」について、
現在当教室に在籍している先生たちに、

「なぜここにいるのか?」
「病理学教室はどんなところなのか?」

などなど、生の声を聞きました。

【バックナンバー】

 第6回 アレクセイ・アンネンコフ先生の場合
 第5回 加藤 卓先生の場合
 第4回 渡邉佳緒里先生の場合
 第3回 谷 優佑先生の場合
 第2回 福田 睦先生の場合
 第1回 近藤修平先生の場合

第7回 医学研究実習中の医学部3年生のKOさん、KAさんの場合(番外編)


授業では1分程度で流されてしまう「切り出し」はとても大変で、自分には想像もつかなかったです(KOさん)

病理医の先生は職人みたいでかっこいいと思いました(KAさん)

今までは4年生がやっていた医学研究実習が今年度から3年生のカリキュラムになり、1月中旬からKOさんとKAさんの2人の3年生が当教室で実習をしています。既に実習が始まって4週間が経ち、残りはあと2週間というタイミングでインタビューをさせてもらいました。ポスター発表の制作準備のお忙しい時期にどうもありがとうございました!

3年生


-どうして臨床病理で研究実習をしようと思ったのですか?お二人ともくじで行きたいところに行けなかったわけではなく、最初からここが第1希望だったと聞いています。

KOさん

病理の授業を受けて、病理学が勉強になるかなと思ったことが一番の理由です。組織像を見ながら、ここがこうなっているからこういう病気になっていると説明できることは、自分の中ではしっくりきました。将来的な進路として病理医は選択肢に入っているので、どういうことをやっているのか見たかったこともあり今回こちらを選びました。
病理医を知るきっかけは昨年放送されたドラマの「フラジャイル」でした。それを見て興味を持ち、3年生になって授業を受けたときに、自分が今まで2年間勉強してきた組織学の知識と、病理学の授業がつながって面白いと思いました。


KAさん

2年生のときの組織学の授業中に、脾臓の病気の標本を見る機会がありました。それを見ても自分には何がなんだか全然わからなかったのですが、そのときの組織学の先生が病理の味岡先生はこんなことを言っていたよとおっしゃって、わかるってすごいなあと思いました。そのことがとても印象に残っていました。
そこで調べてみると、病理医の先生は職人みたいでかっこいいと思いました。今のところ病理に一番惹かれていて将来の進路としても考えているので、今回はこちらを希望しました。


-実習の半分以上が終わりましたが、実際に当教室で研究実習をした印象はいかがですか?

KOさん

他の教室では、研究だけのところも多いようですが、こちらでは実習として病理の先生方の一日を全部体験させてもらえることがとてもよかったです。研究だと顕微鏡をみることが主となりますが、実習では肉眼解剖から切り出すところなども見させてもらえるので、とても勉強になりました。
「切り出し」は初めて見ました(※「切り出し」は病理に来ないと6年間みる機会はほぼないそうです。ポリクリの病院実習で1日だけ病理部の見学があり、そこで唯一見ることができます)。言葉としては知っていましたが、授業だと1分程度で流されてしまうところが実は一番大変なんだなと実感しました。どこを切り出すのか選ぶところから、先生達は切る前にある程度組織でどう見えるのかを予想していることは、実際に見るまでは想像もつかなかったです。


KAさん

標本をいくつか見させてもらい、わからないことがあると先生が教えてくださるのですが、先生の説明を聞いていると1つの標本の解釈にいろいろな知識が必要とされると思いました。標本を見て、大体こういう病気だろうということはわかるのですが、先生方のその診断プロセスの説明を聞いて、診断は奥深いと感じると同時に難しいと思いました。

※オブザーバーの渡邉玄先生の注:3年生は正常な組織の勉強はしているけど、疾患の勉強はまだほとんどしていないので、難しいのは当然です。仕事にしている先生達は病理総論的なことが頭に入りつつ、疾患毎の知識もあり、個々の症例をみています。

(インタビュー日 2017年2月14日)


インタビュー後記 聞き手 教室パート事務員 A子

2人とも研究実習がとても新鮮で刺激になっているようでした。わからないことは多くてもその後の勉強の強い動機付けになり、授業を受ける態度にも影響がありそうです。勉強した後に、また病理の教室に来ると、見えるものも変わるのでしょうね。
今回のインタビューでは「フラジャイル」という言葉をきいたときに周りからどよめきが起きました。ドラマの影響、すごいですね!病理医が1人でも増えますように!



新潟大学医学部 臨床病理学分野は人材募集中です!見学を希望される医学部学生さんや研修医の先生は、総括医長の高村佳緒里までお気軽にご連絡ください。(電話025-227-2096/メール kaoriw@med.niigata-u.ac.jp)


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