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2月15日(水) 抄読会

2月15日(水)は、基礎配属で教室で新潟県内の社会疫学研究を進めている3年生の水野さんに、論文と解析の進捗を紹介して貰いました。

A comparison of health, health behavior, and access between farm and nonfarm populations in rural New York State
Guilla et al. J of Rural Health,31:157-164, 2015
米国の農村地域(というのはあるのでしょうか?)では、農家のほうが喘息やCOPDが多いが、高コレステロール血症や心疾患、脳梗塞が少ない。喫煙も少ない、という内容でした。

新潟県内で調査した結果では疾病に関してアメリカと異なる結果もでてきているようです。これぞ、自分でデータを解析する醍醐味ですね。

しかし、医療へのアクセスはあきらかに、日本の農村のほうがアメリカに比べて良好ということがわかり、ほっとしました。
国民皆保険制度や、地域で市町村や医療従事者ががんばって医療につなげていることがわかりました。
これが長寿に繋がるのでしょう。
あとは健康寿命の延伸をどうアプローチするかです。
そこが、医療なのか、ソーシャルキャピタルを含む社会行動学なのか・・というのが今日本で注目すべきことなのでしょう。

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(by 齋藤玲子)

2017-02-19 | Posted in ブログ|BlogComments Closed