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2月13日(月)のラボミーティング

 2月13日(月)のラボ(教室)ミーティングの状況を報告します。
インフルエンザのピークの真っ最中であることを反映して、インフルエンザの検体が多数搬入されています。

培養とPCR検査、遺伝子シークエンス担当者は、がしがしとこなしてくれています。
主流はA/H3N2であり、遺伝子シークエンスの結果は、秋頃から日本各地で取れているA/H3N2と一致しているようです。
少数ですが、A/H1N1pdm09や、B/ビクトリアも検出されており、今後遺伝子シークエンスを進める予定です。

RSの検体も先週受領しております。

2月19日(日)はソーシャルキャピタルを考える会が医学部で開催される予定です。
こちらは、社会疫学チームからこれから詳細についてアナウンスがあると思います。

昨年は3月にディープフリーザーが壊れるというハプニングがありました。
ディープフリーザーは超低温を保つため負荷がかかりやすく、故障や、フリーザー室そのものもエアコンが壊れてしまうことがときどき起こります。
当教室ではほぼ毎日フリーザーや部屋の温度をチェックしているのですが、それでも起こるときは起こります。
検体はみんなで苦労して集めたものですし、サーベイランスを行っている当教室では生命線(?)にも当たるものです。
やむやく検体を破棄せねばならないこともあるのですが、そのときは教室内での連絡を徹底してもらうように昨日のミーティングでお願いしました。

昔、臨床の医局に居たときに、他グループのフリーザーを開けただけで、めちゃくちゃ怒られたこともあります。
そのぐらい、研究者にとっては大事なもの、ということを私も失敗を通じて学びました。
当教室でも、毎年メンバーの入れ替わりが少しずつあり、定期的に危機管理を共有することが必要と思っております。

緊急時の名簿なども、組織の危機管理として重要だと思います。
いまは、個人情報保護ということで学校では生徒の名簿や連絡網を作らないそうですが、それと危機管理は別物と思います。
得てして、フリーザーや機械は、夜間や休日など人がいないときに突然故障したりします。

一番大事なのはすぐにグループ内で緊急事態の情報共有をすることと(次のアクションをとるために)、メーカーへの連絡だと思います。検体の移動があるときは人を集めることだと思います。
そのときに、大事なのが連絡網(名簿)です。
個人情報も大事ですが、組織の本当に大事なものが守れなくなっては元も子もないのではないでしょうか。

ちょっとシリアスになったのでクマノミの写真です。
IMG_3649
(by 齋藤玲子)

2017-02-14 | Posted in ブログ|BlogComments Closed