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ミャンマー出張 ⑤ かしましきもの、汝、女かな。

今回は、小児重症肺炎のキックオフセミナーを行いました。途中までは静々と進んだのですが、意見交換になったとたんに、NHL細菌学部長のサンミャ先生がミャンマー語で何事か、ヤンキン小児病院にまくし立て始めました。

細菌用の検体の取り方が悪い、肺炎球菌などがでていないのは、消毒が悪くてコンタミしているのではないか!、肺炎球菌は冷凍すると死滅するので室温で保存して短時間のうちに培養にかけねばならないから当日中に運んでくれ!などど言っているようです。

それに対し、ヤンキン小児側も検体の輸送を担当していた助手が産休にはいって、検体をタイムリーに運ぶのが無理だ、ということで、ヤンキン側とNHL側のやり取りで一時騒然となりました。

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そこへ、出張を繰り上げてヤンゴンにもどってきたNHL所長がはいってきて、みんなをとりなしました。

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右側の紫色の服をきているのが所長です。

 

最後は記念写真を取り直して無事に会は終了しました。

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写真は石田特任助手がとってくれたものです。

ミャンマーでは実務はほとんど女性が行っています。そのせいでしょうか、議論の際はヒートアップする傾向があります。しかし、がーっといい合いをするとお互いすっきりするようで、特に終わったあとにも険悪な雰囲気にはならないようです。日本でもそうですが、むしろ、内にこもるほうがあとで大きな爆発になってしまうのかもしれません。日ごろから小出しに出しておくのが大事。。ですね。

 

by 齋藤玲子

 

2017-05-14 | Posted in ブログ|BlogComments Closed