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更新日:2024年3月25日

研究成果報告:心血管疾患発症高リスク者スクリーニングに最適化したメタボリックシンドローム(MetS)診断基準の修正案を作成

当科の山﨑友里恵先生、藤原和哉先生、曽根博仁教授たちの研究チームが日本国内の18-74 歳の 56 万人の医療ビッグデ ータを分析し、MetS 診断基準を構成する各項目(=ウエスト周囲⻑(WC)、血圧、血糖、血中脂質)の基準値を、実際に心血管疾患(虚血性心疾患、脳卒中)を起こしたか否かの結果に基づいて再設定し、それによる修正診断基準を作成しました。この新基準を用いることで、日本国内の現行基準では 9割見逃されていた、心血管疾患の高リスク女性を5割程度スクリーニ ングできるようになり、見逃しを大幅に減らせることがわかりました。WC の基準値は、現在の「男性 85cm、女性 90cm」から「男性 83cm、女性 77cm」へ修正され、加えて、従来 MetS 診断に必須項目とされていた WC は必須項目にしなくても心血管疾患高リスク者のスクリーニング能力は変わらないことも明らかになりました。
本研究成果は、2023 年 11 月 17 日、国際専門誌「Journal of Atherosclerosis and Thrombosis」 のオンライン版に掲載されました。
本研究成果においては、各種メディアでも取り上げられています。
その他、多くの各地の新聞でも取り上げられています。
私たちはこれからも、世界の人々の健康寿命延伸のために研究を進めて情報発信していきます。

新潟大学医学部・大学院医歯学総合研究科 血液・内分泌・代謝内科学分野 新潟大学医学部・大学院医歯学総合研究科 血液・内分泌・代謝内科学分野

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当科では糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満・メタボリック症候群などの代謝疾患(生活習慣病)やバセドウ病、慢性甲状腺、甲状腺腫瘍、クッシング症候群、原発性アルドステロン症などに代表される内分泌疾患(ホルモンの病気)の診療や教育研究をおこなっております。また、急性白血病、慢性骨髄性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、貧血、凝固異常症など血液疾患の診療(新規治療薬を用いた多剤併用化学療法、造血幹細胞移植、細胞免疫療法など)や教育研究を行なっております。