病理標本ギャラリー小児


胎便吸引症候群 meconium aspiration syndrome


臨床データ

0歳 女児
出生直前まで胎児心拍は確認。 出生時の体重は3100g。 出生時、羊水混濁著明で、 Apgar Score 1/2 (心拍のみ) で挿管し、心臓マッサージ、ボスミン投与を行う。
低体温療法の適応確認のため当院NICU入室した。 入院後、 心エコー上肺高血圧が強く、 一酸化窒素吸入療法開始。 低血圧やDICのため低体温療法の適応はなかった。
輸液負荷やカテコラミン投与などで経過をみていたが、無尿状態が継続。DICやそれに伴う出血症状に対しては適宜輸血を行った。
10日後の朝から血圧が低下。 動脈管は右左シャントのみで、 TRも強く、肺高血圧の状態であった。アドレナリンの持続投与、 lipoPGE1投与などをするも反応なく死亡した。

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