都道府県別のCOVID-19患者推移|COVID-19 patients at prefecture level

トラジェクトリー解析による都道府県別のCOVID-19患者推移(2020年4月1日)

新潟大学大学院医歯学総合研究科・国際保健分野では、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の本邦における感染状況を確認するため、都道府県別の感染患者数をトラジェクトリー分析をもちいて解析し、患者が増加傾向にあるのか、減少傾向にあるのかをHPで公開することにいたしました。

4月1日現在では、東京・千葉・神奈川・大阪・京都・兵庫で患者が増加傾向です。

この解析はクラスターの患者数も含むため、患者が増加傾向であっても市中感染が起こっているということでは必ずしもありません。

Source:
厚生労働省 報道発表資料 (https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/index.html)
都道府県別新型コロナウイルス感染症患者数マップ (https://gis.jag-japan.com/covid19jp/)

トラジェクトリー解析について:

  • 感染者数の初期の成長は指数関数的増加を見せることが知られています。しかし、感染の終息とともに患者数の増加はにぶってきます
  • しかしある地域で、この感染が拡大しているのか、それとも終息してきているのかわかりにくいことがあります。毎日のニュースでは累積数の変化や推定を議論している場合が少なくありません。しかし一方で、県ごとの状況の変化がどうなっているのかを把握していくことが公衆衛生的に重要です。変化率をグラフ化することでより明確に現状を把握することが可能になると考えられます。
  • そこで、オープンデータを用いて患者数のトラジェクトリー解析を行い、都道府県別の患者数の推移を視覚化しました。分析では傾向をわかりやすくするため、近似曲線を追加しています.横軸を累積患者数、縦軸を新しく確認された患者数(前日との差)としています.グラフは対数変換を適用しています。

この情報が地域にとって有益な情報となればと思います。
グラフは定期的なアップロードを予定しています。

(我妻、白倉、八神、齋藤玲子)