ブログ|Blog

新型コロナ流行化のRSウイルス感染症の減少に関する論文が公開されました(我妻 奎太さん)

新型コロナ流行化のRSウイルス感染症の減少に関する論文が公開されました。
https://bmcinfectdis.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12879-021-06461-5

以下、抄録になります。

【新型コロナの抑制を目的とした衛生対策や渡航制限などの非医薬品的介入(NPIs)がRSVの伝播動態に与える影響を定量化したものになります。実際、季節性インフルエンザなどの呼吸器感染症に関する影響評価は多いものの、RSVに関する文献は限られています。解析の結果、2020年のRSVは、過去6年間(2014~2019年)と比較して、約85%減少していました。特に、RSV活動が0.29%、3.8×10-4%、1.2×10-3%減少したことが、それぞれ0~1カ月のラグで手指衛生用品の小売販売額が1単位当たり増加したこと、1~2カ月のラグで国内線および国際線の旅客到着数が1単位当たり減少したことと独立して関連していました。今回の結果は、新型コロナのパンデミックを抑制するために実施された衛生対策(手指衛生用品など)や渡航制限が、RSVの伝達率を低下させた可能性があり、その公衆衛生上の利点についてさらなる洞察を与えるものです。】

byやまざき

2021-08-20 | Posted in What’s New, ブログ|BlogComments Closed