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2016/6/18
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日本医学放射線学会 北日本地方会参加報告
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2016年 6月18日(土)に札幌のホテルさっぽろ芸文館にて開催された第134回日本医学放射線学会北日本地方会に参加しましたのでご報告致します。
当院では、新人の医師・物理士が本会のデビューセッションでの発表が通例となっており、医学物理グループからは高橋が「悪性神経膠腫における寡分割照射を考慮した3DCRT/VMATの正常脳組織障害確率の比較」の演題で発表致しました。私の発表後の質疑応答では「NTCP算出に用いた式は直列臓器でも並列臓器でも同じように使えるのですか?」という質問がありました。答えは「臓器毎にパラメータを変更することで直列臓器でも並列臓器でも同様に使える。」ですが、その場では明確にお答えすることができなかったため、質疑応答がまだまだであると痛感しました。今後発表経験を重ねていく上での課題です。
また、ランチョンセミナーでは福島県立医科大学の鈴木先生が「放射線による抗腫瘍免疫の活性化と“免疫放射線療法(Immuno-Radiotherapy)”の可能性」と題してご講演されておりました。1か所の癌に放射線を照射することで、放射線を照射していない遠方の癌も縮小するという「アブスコパル効果」について最新の研究成果を交えて詳細に述べられており、大変勉強になりました。
あっという間の札幌滞在でしたが、有名なお寿司屋さんで旬のアスパラ巻き〔写真参照〕を堪能できたのはいい思い出です。(文責 高橋 春奈)

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2016/4/22
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放射線科歓迎会
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昨年10月より医学物理士レジデントとして勤務しております高橋春奈と申します。入職して半年が過ぎ、3DCRT/IMRT治療計画を中心に医学物理士業務の一端を担えるようになりました。これもひとえに、スタッフの皆様の手厚いご指導のおかげと感謝しております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
さて、4月22日に、放射線科・放射線部・病棟合同の歓迎会がジョイア・ミーア(古町)で開催され、会の冒頭で、放射線技師、看護師、医学物理士、医師の順に新人挨拶が行われました。私たちの新人挨拶の前に、宇都宮先生から医学物理士レジデントコース導入に対する感謝の言葉が述べられました。私自身も改めて医学物理士レジデントコースのありがたみを感じ、身が引き締まりました。その後、2人目の医学物理士レジデントである久島君と挨拶させていただきました。普段なかなかお会いすることがない方々ともお話することができ、同時に医学物理士という職種を知っていただく良い機会になったと思います。
大盛り上がりの歓迎会は2次会でも冷めることなく、楽しい宴は深夜まで続きました。また皆様と美味しいお酒を飲める日を楽しみに、今後も日々の業務・研修に精進していきたいと思います。(高橋春奈)

医学物理士新人紹介(左:久島氏、真ん中:宇都宮先生、右:筆者)

集合写真
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2016/4/18
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第111回日本医学物理学会学術大会 参加報告
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今年度から医学物理士レジデントとして勤務しております久島尚隆と申します。2016年4月14日から17日にかけてパシフィコ横浜(横浜市)にて開催されたJRC 2016に参加致しましたのでご報告致します。
本学会は、日本医学物理学会学術大会、日本医学放射線学会総会および日本放射線技術学会総会学術大会が合同で開催される国内の放射線関連学会の中で最も規模が大きな学会です。放射線医学における様々な課題に対して、医師、診療放射線技師そして医学物理士がそれぞれの立場から研究しており、異なる立場・視点からのアプローチに新鮮な刺激を受けました。
さて、第111回日本医学物理学会学術大会では、診断や治療に関連する数多くの医学物理に関する研究発表やシンポジウム、教育講演が行われました。どれも興味深い講演でしたが、なかでも”Application of Monte Carlo simulation in medical physics”は光子線,粒子線治療をはじめとしてX線診断や核医学で用いられているモンテカルロシミュレーションに関するシンポジウムであり、私が行っている研究と関係が深く、大変参考になりました。現在、モンテカルロアルゴリズムが搭載された放射線治療計画装置が普及していますが、今後更に本手法がどのように臨床現場で応用されていくのか再考できる良い機会となりました。
本学会のテーマである”まなび、のばし、つなげる放射線医学”を実践すべく、学会を通じて得た知識を深め、医学物理士の立場から臨床現場に還元していきたいと考えています。
最後に、今回の学会参加にあたり、東北がんプロフェッショナル養成推進プランより助成を受けました。この場を借りて深く感謝申し上げます。(久島 尚隆)

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2016/4/13
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今年度の医学物理ミーティングについて
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当医学物理グループでは、2013年3月以降、月2回の頻度で「医学物理ミーティング」を開催しております。開催当初は、宇都宮先生、保健学研究科の諸先生が中心となり、医学物理に関わる教科書や文献紹介が行われてきました。回数を重ねるごとに参加人数が増えており、最近では医学物理グループのスタッフや保健学研究科大学院生に加えて、放射線腫瘍医、歯科医師、理学部大学院生や保健学科学部生等の多くの方々にご参加いただいております。最近2年間で行った「放射線治療計画ガイドライン2012」輪読、文献・研究紹介を通して、様々な視点から議論が繰り広げられ、学生の方々も忌憚ない意見を述べることが出来る場になりつつあると感じています。
さて、第68回目となる今年度最初の医学物理ミーティング(水曜日18:30-19:30)は、前半30分で “The Physics of Radiation Therapy”(Khan著)の輪読、後半30分でArticle reviewと内容を一新しました。いずれも英語ですが、我々教員は勿論のこと、大学院生や学部生に対しても若いうちから英語に慣れてもらうことを本ミーティングの目的としています。 “The Physics of Radiation Therapy”は放射線治療技術物理や実践的な臨床適応への理解を深めることができる打ってつけの教材であり、学生のテキストとして、また専門医試験受験者必携の書としても最適な一冊です。またArticle reviewに関しては、放射線腫瘍学や医学物理学のトップジャーナルに掲載される研究を定期的にレビューすることにより、国内外の最新研究の動向を把握できるだけでなく、研究のメソドロジーや統計学的手法など皆様の研究活動にも役立ちます。それぞれの研究課題と関連性の高い先行研究あるいは類似した関連研究を見落とさない為には、体系的な文献検索のストラテジーに従うことが肝要であり、Article reviewは理想的な方法であると考えております。
これからも多くの方々にとって有意義なミーティングになるよう努めて参りますので、引き続き皆様のご参加どうぞ宜しくお願い致します。(棚邊 哲史)
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2016/4/1
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当グループの成田啓廣氏(保健学研究科博士後期課程2年)がAAPM Spring Clinical MeetingのBest Poster Competitionで1st placeを獲得しました!
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2016年3月5〜8日に米国ソルトレイクシティーにて開催された米国医学物理学会(AAPM: The American Association of Physicists in Medicine)のAAPM Spring Clinical Meetingで、本学大学院保健学研究科博士後期課程2年の成田啓廣さんの演題:Generating Nodule-Like Object Functions for CAD Performance Evaluation in Lung Cancer Screening: Feasibility Study, A. Narita, M. Ohkubo, S. WadaがBest Poster Competitionの1st placeを受賞しました。医学物理学分野において世界的にも影響力のあるAAPMの賞を当グループのメンバーが受賞したことは大変名誉な事ですし、他のメンバーにとっても大きな励みになります。(文責 宇都宮 悟)

AAPM Spring Clinical Meeting-Best Poster Award 1st place-Certificate

受賞ポスター
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