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2022/4/21

日本放射線技術学会 2021年度 研究奨励賞・技術新人賞 治療分野を受賞しました

2022年4月16日(水)にパシフィコ横浜にて開催されたJRC2022の日本放射線技術学会 2022年度定時総会 表彰贈呈式に参加しました。Radiological Physics and Technologyへ投稿した論文 (Nakano H, et al. Maximum distance in single-isocenter technique of stereotactic radiosurgery with rotational error using margin-based analysis. 2021;14(1):57-63) とこれまでの学会への貢献により2021年度 研究奨励賞・技術新人賞 治療分野を受賞しました。本論文は、多発脳転移に対するシングルアイソセンタ照射における回転誤差が腫瘍線量に与える影響を評価した研究です。シングルアイソセンタ照射を本院の臨床導入するにあたり、医学物理グループとして物理的な問題点を解決するために検討した研究内容が、このような形で評価され心より嬉しく思います。本研究を進めるにあたり、放射線腫瘍医の先生方や放射線技師の方々など、数多くの方々にご協力頂きましたことに心から御礼申しあげます。今後も新潟大学医学物理グループとして、物理・技術的な視点より本院の放射線治療に貢献するとともに、国内・外へ研究成果を発信したいと考えています。(中野 永)

(左) 日本放射線技術学会 2022年度定時総会 表彰贈呈式の様子
(右) 2021年度 研究奨励賞・技術新人賞 治療分野の表彰状と目録

       
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2022/4/18

当院5人目の医学物理士レジデントコース修了者(坂井まどかさん)の修了証書授与式が行われました

2022年3月30日(水)に本院5人目の医学物理士レジデントである坂井まどかさんの修了証書授与式が病院長室にて執り行われました.坂井さんは2020年3月に本学の大学院(宇都宮研究室)を修了後,同年4月に当院のレジデントコースに進まれました.コロナ禍で様々な制限が課せられた2年間のレジデント生活でしたが,めきめきと力をつけながら,IMRT治療計画立案やプランチェック,IMRT QA等のルーティンワークに加えて,小線源治療計画のマニュアル作成や新しい計画用CT装置の立ち上げ,線量計算アルゴリズムの検証など自発的に行っていただきました.さらに,臨床業務に加えて研究業務にも熱心に取り組まれ,レジデント在職中にMedical Physics誌に筆頭著者で研究論文が掲載されたり,レディオミクスの教科書を執筆されたりと大活躍されました!

現在,坂井さんは長岡市にある長岡中央綜合病院にて2人目の医学物理士として勤務されており,医学物理士の久島さん(当院2人目の医学物理士レジデント)とともにTomotherapyやTrueBeamの治療計画や検証業務などに励んでいらっしゃいます.医学物理士の立場から,長岡中央綜合病院の放射線治療の更なる発展に貢献されると期待しています.今後益々のご活躍を祈念しております.2年間,お疲れ様でした!!(棚邊 哲史)

(左)修了証書授与式 於 病院長室, (右)放射線治療スタッフ集合写真 於 治療室
新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から,マスクを着用して撮影しています.

       
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2021/11/10

東北大医学物理セミナー参加報告

医学物理士レジデントの坂井まどかです。
10月16日(土)に開催された東北大学医学物理セミナー(web形式)が開催され、第三部(AI・機械学習による新たな手法)のセッションにて「Radiomicsによるエラー解析」について講師として発表させて頂きました。
 今回のセミナーのテーマは【患者QAの”質の向上”と“効率化”】で、IMRT線量検証に関する基礎的事項から、他施設での臨床運用まで幅広い内容の講演を聴くことができ、一参加者として大変勉強になりました。
 また、私が新潟大学の学部時代から取り組んでいた研究テーマである「IMRT線量分布検証におけるエラー検出(Sakai M et al. Med Phys. 2021)」について、このような全国規模のセミナーでお話する機会を頂くことができて大変光栄でした。放射線治療分野においても人工知能(AI)は予後予測や病期分類などで広く研究されていますが、IMRT線量検証においても、AIによる業務の効率化の需要が以前より高まっていることが分かりました。今回のセミナーを通して、自分の研究テーマも、実用化に向けて一歩先に進める必要性を感じ、今後のモチベーションになりました。
 新型コロナウイルスの感染拡大によりオンライン開催が当たり前となり、遠方の学会やセミナーに参加しやすくなった反面、全国各地の先生方に直接お会いできる現地開催の学会が、自分の研究の大きな助けとなっていたことを近頃よく思い出します。感染状況はやや落ち着いてきましたが、早く以前のような世の中になることを願っております。

       
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2021/4/21

第121回日本医学物理学会学術大会参加報告

新潟大学大学院保健学研究科博士前期課程2年の石坂夏希と申します。

2021年4月15日〜18日にパシフィコ横浜にて第121回日本医学物理学会学術大会が開催されました。“Evaluation of complexity of VMAT plans using radiomic features of 3-dimensional dose distributions and its correlation to gamma passing rate”という演題名にて英語発表を行い、学生奨励賞をいただきました。

新型コロナウイルスの影響で、私は現地での口頭発表を行うことができず、事前収録した動画上映となってしまいました。質疑応答を直接行うことができなかったため、他の研究者の方々の反応がわからず不安でしたが、学生奨励賞受賞の連絡を受け、とても嬉しく思っています。
英語で発表を行うことは研究を世界へ発信するために重要だと思います。今回このような挑戦ができたことで、次の機会では英語発表を行うハードルが下がるのではないかと期待しています。

昨年度初めは大学構内や大学病院への立入を制限され、一人で研究に向き合う時間も長く、悩むことも多くありました。一方で、共同研究者である先生方とのメールを用いた研究の検討、学外でのオンライン研究会への参加が増えました。これにより研究内容に厚みが出て深い考察を得ることができました。厳しい情勢が続きますが、メールやオンラインミーティングなどのリモートツールをフル活用できたことがこの結果に繋がったと実感しています。

残り1年を切った大学院生活では、引き続き研究を進め、積極的に発信したいと考えています。

       
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2020/8/18

第2回放射線治療計画トライアル (2019-2020 JASTRO 研究課題) 参加報告

放射線治療科 医学物理士の中野 永です。
2019-2020 JASTRO 研究課題 (強度変調放射線治療における線量分布の質的評価基盤の確立)の第2回放射線治療計画トライアル (前立腺癌IMRT) に参加し、全体で第6位(275人中)、治療計画装置 Eclipse (Varian社) 部門において5位(143人中)の成績をおさめることができました。今回は前回 (第1回) の210名より参加者の多い275名参加のトライアルでありましたが、前回の8位に続き6位の結果をおさめることができ、個人的に非常に良かったと思います。今回のトライアルの線量制約も非常に困難でしたが、最適化条件やROIの作成を工夫することにより、当初私自身が想定していたよりも良好な線量制約を達成ことができました。しかしながら、私よりも理想的な線量分布を作成された先生も多くいらっしゃる結果を受けて、更に精進しなければと感じました。
今回のトライアルの試行錯誤を通して、当時諦めてしまった線量制約も工夫次第で「線量制約を達成できたのでは?もう少し線量低減できたのでは?」と過去の自分自身が作成した多くの治療計画を振り返り、反省するきっかけとなりました。
前回の引き続きとなってしまいますが、今後も求められる理想的な線量分布を作成することで臨床に少しでも貢献できればと考えていると同時に、今回のトライアルの結果が本研究課題の役に少しでもお役に立つことを願います (中野 永)。


       
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