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2023/3/22

当院6人目の医学物理士レジデントコース修了者(田邊俊平さん)の修了証書授与式が行われました

2023年3月22日(水)に本院6人目の医学物理士レジデント修了者である田邊俊平さんの修了証書授与式が病院長室にて執り行われました.
田邊さんは2021年3月に東北大学大学院を修了後,同年4月に当院のレジデントコースに進まれました.依然としてコロナ禍で様々な制限が課せられた2年間のレジデント生活でしたが,コツコツと力をつけながら,IMRT治療計画立案やプランチェック,IMRT QA等の業務を遂行していただきました.2年目以降はルーティン業務に加えて,JCOG臨床試験における物理検証や小線源治療計画における最適化計算法の改良にも自発的に関わっていただき,我々医学物理グループだけでなく他職種にとっても大変頼もしい存在でした!

現在,田邊さんは地元北海道の旭川市にある市立旭川病院にて初めての医学物理士として勤務されており,TrueBeamのコミッショニングなど放射線部門の方やメーカーの方と協力しながら日々励んでいらっしゃるそうです.当院で培われた知識や経験を存分に活かしながら,医学物理士としてご活躍されることを祈念しております.2年間,お疲れ様でした!!(棚邊 哲史)
 

放射線治療スタッフ集合写真
(注:写真撮影のタイミングで一時的にマスクを外しています)

修了証書授与式 於 病院長室
(注:写真撮影のタイミングで一時的にマスクを外しています)

       
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2023/3/8

山口大学研究推進体との共同研究の論文がアクセプトされました

山口大学研究推進体との共同研究テーマである、”Multicomponent Mathematical Model for Tumor Volume Calculation with Setup Error Using Single-Isocenter Stereotactic Radiotherapy for Multiple Brain Metastases” がPhysical and Engineering Sciences in Medicineにアクセプトされました。
 多発脳転移に対するシングルアイソセンタ照射における腫瘍位置合わせ時に生じるセットアップエラーを考慮した腫瘍線量と数理腫瘍モデルを統合させることで、セットアップエラーが腫瘍体積へ与える影響を評価した研究であり、本研究結果が定量的な腫瘍制御率評価に少しでも貢献できればと考えています。また、今後も山口大学研究推進体の外部サポートメンバーの一員として山口大学と協力し、新潟大学より放射線治療に関する研究成果を国内外へ発信できればと思います。(中野 永)
 
山口大学研究推進体「革新的放射線治療技術の創出を目指した医学物理研究推進体」
https:// ds0n.cc.yamaguchi-u.ac.jp/ ~medphys/

       
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2022/4/21

日本放射線技術学会 2021年度 研究奨励賞・技術新人賞 治療分野を受賞しました

2022年4月16日(水)にパシフィコ横浜にて開催されたJRC2022の日本放射線技術学会 2022年度定時総会 表彰贈呈式に参加しました。Radiological Physics and Technologyへ投稿した論文 (Nakano H, et al. Maximum distance in single-isocenter technique of stereotactic radiosurgery with rotational error using margin-based analysis. 2021;14(1):57-63) とこれまでの学会への貢献により2021年度 研究奨励賞・技術新人賞 治療分野を受賞しました。本論文は、多発脳転移に対するシングルアイソセンタ照射における回転誤差が腫瘍線量に与える影響を評価した研究です。シングルアイソセンタ照射を本院の臨床導入するにあたり、医学物理グループとして物理的な問題点を解決するために検討した研究内容が、このような形で評価され心より嬉しく思います。本研究を進めるにあたり、放射線腫瘍医の先生方や放射線技師の方々など、数多くの方々にご協力頂きましたことに心から御礼申しあげます。今後も新潟大学医学物理グループとして、物理・技術的な視点より本院の放射線治療に貢献するとともに、国内・外へ研究成果を発信したいと考えています。(中野 永)

(左) 日本放射線技術学会 2022年度定時総会 表彰贈呈式の様子
(右) 2021年度 研究奨励賞・技術新人賞 治療分野の表彰状と目録

       
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2022/4/18

当院5人目の医学物理士レジデントコース修了者(坂井まどかさん)の修了証書授与式が行われました

2022年3月30日(水)に本院5人目の医学物理士レジデントである坂井まどかさんの修了証書授与式が病院長室にて執り行われました.坂井さんは2020年3月に本学の大学院(宇都宮研究室)を修了後,同年4月に当院のレジデントコースに進まれました.コロナ禍で様々な制限が課せられた2年間のレジデント生活でしたが,めきめきと力をつけながら,IMRT治療計画立案やプランチェック,IMRT QA等のルーティンワークに加えて,小線源治療計画のマニュアル作成や新しい計画用CT装置の立ち上げ,線量計算アルゴリズムの検証など自発的に行っていただきました.さらに,臨床業務に加えて研究業務にも熱心に取り組まれ,レジデント在職中にMedical Physics誌に筆頭著者で研究論文が掲載されたり,レディオミクスの教科書を執筆されたりと大活躍されました!

現在,坂井さんは長岡市にある長岡中央綜合病院にて2人目の医学物理士として勤務されており,医学物理士の久島さん(当院2人目の医学物理士レジデント)とともにTomotherapyやTrueBeamの治療計画や検証業務などに励んでいらっしゃいます.医学物理士の立場から,長岡中央綜合病院の放射線治療の更なる発展に貢献されると期待しています.今後益々のご活躍を祈念しております.2年間,お疲れ様でした!!(棚邊 哲史)

(左)修了証書授与式 於 病院長室, (右)放射線治療スタッフ集合写真 於 治療室
新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から,マスクを着用して撮影しています.

       
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2021/11/10

東北大医学物理セミナー参加報告

医学物理士レジデントの坂井まどかです。
10月16日(土)に開催された東北大学医学物理セミナー(web形式)が開催され、第三部(AI・機械学習による新たな手法)のセッションにて「Radiomicsによるエラー解析」について講師として発表させて頂きました。
 今回のセミナーのテーマは【患者QAの”質の向上”と“効率化”】で、IMRT線量検証に関する基礎的事項から、他施設での臨床運用まで幅広い内容の講演を聴くことができ、一参加者として大変勉強になりました。
 また、私が新潟大学の学部時代から取り組んでいた研究テーマである「IMRT線量分布検証におけるエラー検出(Sakai M et al. Med Phys. 2021)」について、このような全国規模のセミナーでお話する機会を頂くことができて大変光栄でした。放射線治療分野においても人工知能(AI)は予後予測や病期分類などで広く研究されていますが、IMRT線量検証においても、AIによる業務の効率化の需要が以前より高まっていることが分かりました。今回のセミナーを通して、自分の研究テーマも、実用化に向けて一歩先に進める必要性を感じ、今後のモチベーションになりました。
 新型コロナウイルスの感染拡大によりオンライン開催が当たり前となり、遠方の学会やセミナーに参加しやすくなった反面、全国各地の先生方に直接お会いできる現地開催の学会が、自分の研究の大きな助けとなっていたことを近頃よく思い出します。感染状況はやや落ち着いてきましたが、早く以前のような世の中になることを願っております。

       
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