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2021/4/21
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第121回日本医学物理学会学術大会参加報告
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新潟大学大学院保健学研究科博士前期課程2年の石坂夏希と申します。
2021年4月15日〜18日にパシフィコ横浜にて第121回日本医学物理学会学術大会が開催されました。“Evaluation of complexity of VMAT plans using radiomic features of 3-dimensional dose distributions and its correlation to gamma passing rate”という演題名にて英語発表を行い、学生奨励賞をいただきました。
新型コロナウイルスの影響で、私は現地での口頭発表を行うことができず、事前収録した動画上映となってしまいました。質疑応答を直接行うことができなかったため、他の研究者の方々の反応がわからず不安でしたが、学生奨励賞受賞の連絡を受け、とても嬉しく思っています。
英語で発表を行うことは研究を世界へ発信するために重要だと思います。今回このような挑戦ができたことで、次の機会では英語発表を行うハードルが下がるのではないかと期待しています。
昨年度初めは大学構内や大学病院への立入を制限され、一人で研究に向き合う時間も長く、悩むことも多くありました。一方で、共同研究者である先生方とのメールを用いた研究の検討、学外でのオンライン研究会への参加が増えました。これにより研究内容に厚みが出て深い考察を得ることができました。厳しい情勢が続きますが、メールやオンラインミーティングなどのリモートツールをフル活用できたことがこの結果に繋がったと実感しています。
残り1年を切った大学院生活では、引き続き研究を進め、積極的に発信したいと考えています。

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2020/8/18
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第2回放射線治療計画トライアル (2019-2020 JASTRO 研究課題) 参加報告
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放射線治療科 医学物理士の中野 永です。
2019-2020 JASTRO 研究課題 (強度変調放射線治療における線量分布の質的評価基盤の確立)の第2回放射線治療計画トライアル (前立腺癌IMRT) に参加し、全体で第6位(275人中)、治療計画装置 Eclipse (Varian社) 部門において5位(143人中)の成績をおさめることができました。今回は前回 (第1回) の210名より参加者の多い275名参加のトライアルでありましたが、前回の8位に続き6位の結果をおさめることができ、個人的に非常に良かったと思います。今回のトライアルの線量制約も非常に困難でしたが、最適化条件やROIの作成を工夫することにより、当初私自身が想定していたよりも良好な線量制約を達成ことができました。しかしながら、私よりも理想的な線量分布を作成された先生も多くいらっしゃる結果を受けて、更に精進しなければと感じました。
今回のトライアルの試行錯誤を通して、当時諦めてしまった線量制約も工夫次第で「線量制約を達成できたのでは?もう少し線量低減できたのでは?」と過去の自分自身が作成した多くの治療計画を振り返り、反省するきっかけとなりました。
前回の引き続きとなってしまいますが、今後も求められる理想的な線量分布を作成することで臨床に少しでも貢献できればと考えていると同時に、今回のトライアルの結果が本研究課題の役に少しでもお役に立つことを願います (中野 永)。

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2020/3/31
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本院4人目の医学物理士レジデントコース修了者(中野永さん)の修了証書授与式が行われました。
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2020年3月30日(月)に、本院で4人目の医学物理レジデントとなる中野永さんの修了証書授与式が病院長室で行われました。中野さんは、以前は放射線技師として働かれていましたが、2018年4月より本院でのレジデント研修を開始し、この度2年間の研修期間を無事に終えられました。
中野さんは、レジデント期間中にIMRT治療計画や線量検証などの臨床業務に従事し本院のIMRT件数の増加や質の向上に多大な貢献をしてきただけでなく、様々な研究活動(脳定位照射におけるセットアップエラーの研究や、放射線治療における生物学的線量評価の研究など)も行い論文執筆や学会発表も精力的に行ってきました。また、2019-2020 JASTRO 研究課題(強度変調放射線治療における線量分布の質的評価基盤の確立)の第1回放射線治療計画トライアルにおいて、全体で第8位(210人中)、治療計画装置Eclipse(Varian社)部門において2位(121人中)の成績を収めるなど、レジデント研修期間中から既に高い能力を示しており、私も彼から多くのことを学ばせて頂きました。
中野さんは、この4月からは新潟大学医歯学総合病院の特任助教として、引き続き本院の医学物理士として我々とともに臨床・研究・教育業務に従事して頂く予定です。これからは指導する立場としてもさらなる活躍を期待しています。(宇都宮悟)

修了証書授与式の様子(病院長室にて)
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2020/03/30
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本院2人目の医学物理士レジデントコース修了者(久島尚隆さん)の記事が新潟県厚生連広報誌「支えに」に掲載されました。
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本院の医学物理士レジデントコースを2018年3月に修了し、長岡中央綜合病院に医学物理士として就職した久島尚隆さんの記事が、新潟県厚生連広報誌「支えに」2020年2月号の特集「変わる、広がるがん治療」(p.5)に掲載されました(下記リンク先からお読みいただけます)。
長岡中央綜合病院では、2019年にトモセラピーと呼ばれる高精度放射線治療専用装置が県内で最初に導入され、久島さんはその立ち上げにおいて中心的な役割を果たしました。同誌の中で久島さんは、学生時代にトモセラピーの論文を読んだことが医学物理士を志すきっかけになったこと、長岡地区の放射線治療に貢献する夢などを語っています。本院の医学物理士レジデントコースの修了者が県内の病院で活躍しているのは本当に喜ばしいことですし、後輩の範ともなる頼もしい存在だと思います。今後もさらに活躍してくれることを期待しています。(宇都宮悟)
https:// www.niigata-kouseiren.jp/ fm/ pdf/ sasaeni_202002.pdf
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2020/3/1
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トモセラピーユーザー会 治療計画技術ワークショップ参加報告
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長岡中央綜合病院の久島です。新潟大学医学物理士レジデントコースを修了してから長岡中央綜合病院(新潟県長岡市)で医学物理士として勤務しています。当院は昨年に機器更新を迎え、Radixact(Accuray社)、Truebeam(Varian社)の2台の装置を新規導入しました。現在、両装置とも順調に稼働しています。
昨年の話になりますが、トモセラピーユーザー会 第4回治療計画技術ワークショップに参加しました。本会は、事前に共通の症例に対して、治療計画を立案し、当日レビューするものです。当時、Radixactが稼働して3カ月の状態で自分の作っている治療計画が適切かどうか不安を感じていました。また、他施設の治療計画を拝見したいと思い参加したところ、前立腺部門において最優秀賞をいただきました。自分の作成した治療計画が他施設の方の目に留まり、評価されたことでその後の臨床に自信をもって取り組むことができました。
このような賞を得ることができましたのは、レジデント時代や当院に異動してきてから日々指導をいただいている医学物理士の先生方をはじめ、放射線治療医の先生方、Radixactを共に立ち上げた当院の放射線技師の皆様、いつも支えてくださるメーカーの皆様のおかげだと感じております。
頂いた賞に恥じぬように、日々精進し、最高の医療を提供できるように努力していきたいです(久島 尚隆)。

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