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2020/03/30

本院2人目の医学物理士レジデントコース修了者(久島尚隆さん)の記事が新潟県厚生連広報誌「支えに」に掲載されました。

本院の医学物理士レジデントコースを2018年3月に修了し、長岡中央綜合病院に医学物理士として就職した久島尚隆さんの記事が、新潟県厚生連広報誌「支えに」2020年2月号の特集「変わる、広がるがん治療」(p.5)に掲載されました(下記リンク先からお読みいただけます)。

長岡中央綜合病院では、2019年にトモセラピーと呼ばれる高精度放射線治療専用装置が県内で最初に導入され、久島さんはその立ち上げにおいて中心的な役割を果たしました。同誌の中で久島さんは、学生時代にトモセラピーの論文を読んだことが医学物理士を志すきっかけになったこと、長岡地区の放射線治療に貢献する夢などを語っています。本院の医学物理士レジデントコースの修了者が県内の病院で活躍しているのは本当に喜ばしいことですし、後輩の範ともなる頼もしい存在だと思います。今後もさらに活躍してくれることを期待しています。(宇都宮悟)

https:// www.niigata-kouseiren.jp/ fm/ pdf/ sasaeni_202002.pdf

       
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2020/3/1

トモセラピーユーザー会 治療計画技術ワークショップ参加報告

長岡中央綜合病院の久島です。新潟大学医学物理士レジデントコースを修了してから長岡中央綜合病院(新潟県長岡市)で医学物理士として勤務しています。当院は昨年に機器更新を迎え、Radixact(Accuray社)、Truebeam(Varian社)の2台の装置を新規導入しました。現在、両装置とも順調に稼働しています。

昨年の話になりますが、トモセラピーユーザー会 第4回治療計画技術ワークショップに参加しました。本会は、事前に共通の症例に対して、治療計画を立案し、当日レビューするものです。当時、Radixactが稼働して3カ月の状態で自分の作っている治療計画が適切かどうか不安を感じていました。また、他施設の治療計画を拝見したいと思い参加したところ、前立腺部門において最優秀賞をいただきました。自分の作成した治療計画が他施設の方の目に留まり、評価されたことでその後の臨床に自信をもって取り組むことができました。

このような賞を得ることができましたのは、レジデント時代や当院に異動してきてから日々指導をいただいている医学物理士の先生方をはじめ、放射線治療医の先生方、Radixactを共に立ち上げた当院の放射線技師の皆様、いつも支えてくださるメーカーの皆様のおかげだと感じております。

頂いた賞に恥じぬように、日々精進し、最高の医療を提供できるように努力していきたいです(久島 尚隆)。

       
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2019/11/23

日本放射線腫瘍学会第32回学術大会(2019.11.21〜11.23 名古屋)

去る2019年11月21日〜23日の3日間、名古屋国際会議場に於いて日本放射線腫瘍学会第31回学術大会が開催されました。大会期間中は「切らずに治すがん治療-現時点での集大成と将来展望-」というテーマに相応しく、X線や粒子線、BNCTさらには免疫放射線療法など、様々なモダリティの発表が行われていました。

本学医学物理グループからは、棚邊が口演発表と教育講演(物理部門)、島津製作所共催ランチョンセミナー、滝澤さんはCyberknifeに関してポスター発表を行いました。また、大学院生の坂井まどかさんはradiomicsと機械学習を用いたIMRT QAに関して、共同研究者である魚沼基幹病院の桑原さんはSyncTraXFX4システムを用いた頭部領域の位置照合における被曝線量と位置精度を考慮した撮像条件の臨床的妥当性についてそれぞれ口演発表されました。

今年、新潟県内ではCyberknife(新潟脳外科病院)、Tomotherapy(長岡中央総合病院)による放射線治療が始まりました。各施設の新規立ち上げサポートをさせていただく中で、様々な関連病院と一緒に研究する土壌が年々整ってきたように感じています。日々の研究の成果が患者さんの治療成績の向上に寄与することを願いつつ、今後もグループ一丸となって努めていきたいと思います(棚邊哲史)

名古屋国際会議場の外観と中庭に面して立つ騎馬像(幻のスフォルツァ騎馬像))

       
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2019/9/30

第1回放射線治療計画トライアル (2019-2020 JASTRO 研究課題)参加報告

医学物理士レジデントの中野です。
2019-2020 JASTRO 研究課題 (強度変調放射線治療における線量分布の質的評価基盤の確立)の第1回放射線治療計画トライアルに参加し、全体で第8位(210人中)、治療計画装置 Eclipse (Varian社)部門において2位(121人中)の成績をおさめることができました。

放射線治療において強度変調放射線治療(IMRT)は周囲の正常組織に当たる放射線を最小限に抑えながら、腫瘍のみに放射線を集中して照射できるため、様々な部位に対して非常に有効な照射方法です。IMRT 治療計画では常に状況に応じて変化しうる理想的な線量分布を理解し、線量分布を自由自在に調整する技術と能力が必要だと考えられます。今回のトライアルでは理想的な線量分布に対して簡単には達成が困難な線量制約が与えられ、立案した治療計画を与えられた線量制約により点数化が行われました。したがって、より高い点数を取得できる計画者は線量分布を調整する能力が高い計画者と評価されるものでした。このトライアルにより自分自身の現在のIMRT 治療計画立案の能力を定量的かつ客観的に評価することができた有益なものでした。今回のような成績をおさめることができたのもIMRT 治療計画に関して日々指導をして下さる青山先生、宇都宮先生、棚邊先生、医学物理グループの皆様、そして新潟大学医学物理士レジデントコースの充実した教育体制によるものだと考えられます。

今回の結果に慢心することなく、今後とも臨床において求められる理想的な線量分布を作成するために必要な知識や技術の獲得に精進し続け、臨床に少しでも貢献できればと考えています (中野 永)。


表彰状

       
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2019/9/3

JSMP医学物理サマーセミナー2019

初めまして、新潟大学医学部保健学科放射線技術科学専攻4年の石坂夏希と申します。
 新潟県のニューグリーンピア津南にて、2019年8月30日〜9月1日にJSMP医学物理サマーセミナーが行われました。

 サマーセミナーでは、講義の開始時に講師の方々が理解の到達目標を示してから講義を開始します。このことにより自身の既知の知識の整理、新知識の吸収がスムーズに進みました。私は特に古徳先生による機械学習の講義が印象に残っています。これまで触れたことのない分野で数式全てを理解することは難しかったものの、今後の研究に幅を持たせる可能性を見出すことができました。

また、参加者のうち女性は私を含めて2人しかおらず、小澤先生は女性の参加者をもっと増やしたいとの考えがあるようです。一緒に過ごさせていただいた女性の医学物理士さんより「まだ女性の物理士が少なく周りにもなかなかいない」と聞きました。日々臨床業務に励む女性医学物理士さんのお話を聞いたことによって、私も医学物理士を目指し勉学に励むモチベーションが向上し、自分の人生についても考えるきっかけになりました。

今回のサマーセミナーで得られたことを今後の卒業研究や勉強に活かしていきます。

青山先生のご講義

ニューグリーンピア津南

       
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