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2019/4/14
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第117回日本医学物理学会学術大会参加報告
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はじめまして、新潟大学大学院保健学研究科博士前期課程1年の上田真敬と申します。
パシフィコ横浜にて、2019年4月11日〜4月14日に第117回日本医学物理学会学術大会が開催されました。
私は初の学会参加ということで、右も左もわからない状況でした。学会会場に到着して人の多さに驚き、全国にはこれだけ多くの医療放射線業務従事者がいるんだと実感しました。また、数多くの演題が登録されており、特に、私も研究を行っていた、Dual-energy CT に関するセクションが多くあり印象に残っています。
今回の学会では、私自身も“Evaluation of metal artifact reduction by dual-energy CT using the virtual monochromatic spectral imaging”という演題で口頭発表を行いました。初の全国学会での発表ということで、不安な点も多々ありましたが、指導教員である宇都宮先生の日ごろからの熱心なご指導により無事発表を終えることができました。発表を通し、自分では気づくことのできないようなご意見を多くの方からいただき、とても有意義な経験ができました。
この経験から学んだことを、今後の研究に活かしていきたいと思います。(上田真敬)

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2019/3/29
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本院3人目の医学物理士レジデントコース修了者(滝澤健司さん)の修了証書授与式が行われました
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2019年3月29日(金)に本院3人目の医学物理士レジデントである滝澤健司さんの修了証書授与式が病院長室にて執り行われました。滝澤さんはレジデント着任前、診療放射線技師として新潟県外の病院に勤めていたことに加えて、日々熱心に勉学に励んでいたことから、放射線治療計測分野に特に造詣が深く、私自身も滝澤さんから多くのことを学びました。レジデント2年間の中でIMRT治療計画立案やプランチェック等のルーチンワークに加えて、IMRT治療計画のマニュアル作成や新しい線量計算アルゴリズムの検証を自発的に行っていただきました。さらに、臨床業務に加えて研究業務にも熱心に取り組み、悪性神経膠腫に対するVMAT治療計画に関する内容で米国医学物理学会(AAPM)、前立腺IMRTに対するFiducialマーカーを用いた3軸位置合わせの前向き試験に関する内容で米国放射線腫瘍学会(ASTRO)にてそれぞれ発表されました。
現在、滝澤さんは新潟市西区にある医療法人泰庸会 新潟脳外科病院にて医学物理士として勤務されており、新潟県初となるサイバーナイフの臨床導入に向けて日夜、検証業務を進めています。サイバーナイフは通常のリニアックとは性質が異なる点が多く、コミッショニングの検証方法も十分には確立されておりませんが、滝澤さんであればこれまで同様、安全な放射線治療体制の確立に向けてしっかりと検証を進めてくれるものと期待しています。今後益々のご活躍を祈念しております。2年間、お疲れ様でした!!(棚邊 哲史)


集合写真
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2018/10/26
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AAPM 2018およびASTRO 2018参加報告
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医学物理士レジデントの滝澤です。今回は去る7月29日-8月2日に開催されたAAPM 2018、10月21日-24日に開催されたASTRO 2018の参加報告です。
AAPM 2018はアメリカにて年に一回開催される米国医学物理学会年次総会のことで、今年はテネシー州のナッシュビルで開催されました。我々は羽田空港から経由地のミネアポリスへ向かう途中、台風の直撃を受け搭乗予定の飛行機が約8時間遅延するという悲劇に見舞われ波乱の幕開けとなりました。
学会自体はBeyond the futureというテーマのもと様々なトピックに関して多くの講演や発表がなされていました。ちなみに日本の著名な医学物理士の先生も多く参加されていました。
さすがに医学物理の本場ということもあり、各国の医学物理士が数多く参加され、講演と発表合わせて2000を超える演題がありました。私自身が最もホットに感じたこととして"Automation"を挙げます。日本語では"自動化"という意味ですが、放射線治療の過程においては業務の効率化や標準化を目指して輪郭描出、治療計画、品質管理の自動化に主眼をおいた講演や発表が多かったです。教育講演やシンポジウムでも数多く取り上げられており私自身も方法論(機械学習、ナレッジベース、ディープラーニング)などの基礎的な部分から最近の動向まで学ぶことができました。
私は現在取り組んでいる悪性神経膠腫のVMAT治療計画における線量計算アルゴリズムの検討内容についてポスター発表を行いました。初めての英語のプレゼンテーションにはとても難渋しましたが無事に終えることが出来ました。
総括して、今回のAAPMは世界の医学物理士のレベルを知り、最新の知見を多く得ることができました。これからの臨床業務や研究活動への大きなモチベーションとなったと思います。
続いてASTRO 2018についてです。こちらもアメリカにて年に1回開催される米国放射線腫瘍学会年次総会のことで、今年はテキサス州のサンアントニオで開催されました。NBAチームのサンアントニオスパーズの本拠地でも有名です(一昔前のダンカン、パーカー、ジノビリの在籍した黄金期が懐かしいです)。
世界中の多くの放射線腫瘍医が参加されており、医学物理士の参加もそれなりにあったように思います。日本で著名な放射線腫瘍医の先生も多く参加されていました。
内容としては臨床に特化したものが多く、私は最近話題のがん免疫療法(ノーベル賞でも話題)やRTOGなどの臨床試験に関する講演を新潟大学の医師の先生と聴講しました。臨床医学物理士を目指す上で、患者背景や治療法、予後等の臨床的な背景を知ることは重要な部分であると感じており、本学会では多くの臨床的知見を得ることが出来たように思います。また、PhysicsセッションもありAAPMと同様に機会学習的手法を用いた予測、ラジオミクス等がホットであったと思います。頭頸部癌のリンパ節転移の予測など斬新的で興味深い演題も数多くありました。
私は前立腺癌寡分割IMRTにおける金マーカーを用いた3軸位置照合の前向き検討について、電子ポスターでの発表を行いました。ASTROでは今年からポスター発表は全て電子化されペーパーレスになりました。ポスター発表の形式もそれぞれのセッションで座長がつき、各々7分間の発表時間と質疑の時間が設けらる形式に変更となりました。私の発表は7分間のところ、多くの質問を頂き気づけば時間は15分を超過していました。AAPMと同様に悲しいほどに自分の英語力の無さを痛感したので(質疑の時間は医師の先生に助けてもらいました)、英語の勉強をしなければならないモチベーションも得ることができました。医学物理士を目指している若手の皆さんへも英語力は必須で重要なことをメッセージとして伝えたい次第です。
学会以外の部分でも美味しいステーキやシーフード料理を食べたり、電動キックボードでの移動、アラモやリバーサイドなどの観光スポットの散策などとても充実していました。
本学会で学んだことを臨床業務、研究活動へ還元していきたいと思います。(滝澤健司)

AAPM会場入り口付近にて

新潟大学メンバー 左から中野先生、斎藤先生、川口先生、筆者
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2018/10/3
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医学物理士認定試験に合格しました!
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新潟大学大学院保健学研究科博士前期課程2年の藤沢真人と申します。
去る9月29日(土)に2018年度の医学物理士認定試験が行われ、本学からは2名の学生が受験し、無事2名とも合格することができました!
私は大学院で医学物理士養成コースの学生として日々勉強させて頂いていますが、そこでの経験が合格につながったことは言うまでもありません。
月2回開催される医学物理ミーティングは、放射線物理学の基礎知識の整理・最新研究の情報の取得が目的とされています。大学院生も発表を担当させて頂くことがあり、自分なりに内容をまとめる機会が得られ、知識の定着に最適でした。
また、大学院科目『医学物理臨床実習』では、医学物理士認定試験に頻繁に出題される臨床に関する問題の対策になりました。机上では学べない知識が得られ貴重な経験でした。
この経験を踏まえ、将来医学物理士認定試験を受験する学生にとって、医学物理士養成コースはとても有益であることを実感致しました。
宇都宮先生・棚邊先生を始めとする医学物理グループの先生方には大変お世話になりました。ありがとうございました。今後ともご指導よろしくお願い致します。(藤沢真人)
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2018/7/27
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第27回日本定位放射線治療学会(2018.6.22)にて優秀演題賞を受賞しました
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皆さま初めまして。
医学物理士レジデント2年目の滝澤と申します。今更ながら初めての投稿です。自己紹介はさておき、先日つくば市で開催された第27回日本定位放射線治療学会において、ありがたいことに優秀演題賞を受賞することができました!
これもひとえに、青山教授始め放射線治療科の先生方、医学物理グループの宇都宮先生、棚邊先生から熱心なご指導を頂いているおかげです。今後は論文化に向けた準備を進めていきたいと思います。
学会自体は放射線治療医のみならず、脳神経外科専門医の先生も多く参加されており、活発な議論が行われていました。普段あまり聞くことがない多くの視点からの知見を得ることができ、とても有意義でした。
今後はAAPM、ASTRO等の国際学会発表が控えているので引き続き準備を進めていきたいと思います。(滝澤健司)
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