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2017/8/3

AAPM annual meeting 2017参加報告

2017年7月30日から8月3日の期間、米国デンバーに於いて開催された第59回米国医学物理学会(AAPM)に参加しましたので、報告致します。今年は “Connecting our pathways, unifying our profession”というテーマのもと、最新の研究や医学物理士教育の在り方について等、様々な内容が取り上げられていました。ホットトピックは、昨年のAAPM同様、機会学習(deep learning含む)・Big Data・MR-Linac・Radiomicsであったように思います。

今回のAAPMでは、新潟大学から棚邊が “Localization accuracy of a novel patient positioning system with four X-ray tubes and flat panel detectors: a phantom study”という題目でポスター発表、また魚沼基幹病院・新潟大学地域医療教育センター梅津氏が “Evaluation of imaging dose of a novel patient positioning system with four X-ray tubes and flat panel detectors”という題目で電子ポスター発表を行いました。いずれの発表も魚沼基幹病院にある動体追跡放射線治療用システムSyncTraX FX4を用いた患者位置決めに関する検討です。私は頭部・胸部・腰椎の各領域における位置決め精度を評価し、梅津氏はSyncTraXとTrueBeam OBIの被曝線量を比較評価しました。電子ポスター発表中は、国内外の多くの方々が質問に来られており、関心が高いことが窺えました。

今回もAAPM参加を通して多くの方々と出会い、多くの有益な情報が得られました。今後の研究・臨床業務に還元していきたいと思います(棚邊哲史)

       
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2017/6/30

第26回日本定位放射線治療学会に於いて優秀演題に選出されました

去る6月30日、大阪市中央公会堂内にて第26回日本定位放射線治療学会が開催されました。会場内は窓一面がステンドグラスであり、ヨーロッパの宮殿を思わせる素敵な造りでした。さて、当科からは「正常脳の正常組織障害発生確率を用いた悪性神経膠腫に対する強度変調回転放射線療法の適応基準の検討」(筆頭演者:医学物理士レジデント高橋春奈さん)という研究題目で棚邊が代理発表致しました。質疑応答では脳外科医の先生からnon-coplanar VMATではどのような結果が想定されるかという鋭いご質問をいただきました。学会発表のほとんどは脳腫瘍に関する研究であり、医学物理士の私にとって普段接する機会が少ない脳外科医の知見にふれることができ、有意義な1日になりました。
後日、本演題が優秀演題に選出されたとの連絡がありました。ひとえに青山教授のご指導、高橋さんをはじめ共同研究者のご尽力の賜物と存じます。研究の詳細は日本定位放射線治療学会機関誌(2018年2月)に掲載予定です。(棚邊哲史)

       
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2017/4/29

福島県放射線治療懇話会

2017年4月29日に福島県立医科大学病院に於いて第12回福島県放射線治療懇話会が開催されました。「VMATコミッショニング」をテーマに座学&実習形式にて行われ、私は講師として参加させていただきました。座学の講演では、VMATコミッショニングを中心に、IMRTとVMATの照射技術の違いがQA結果に及ぼす影響や海外の大規模施設におけるVMATの考え方についてもお話させていただきました。放射線治療に対する熱意溢れる参加者の皆様を前にして、私もつい熱くなってしまい、気づけば持ち時間60分を大幅に超え90分にも及んでしまいました。他にもVarian Medical systemsのエンジニアの方からVMAT実施によるリニアック部品への負荷について、山形大学の鈴木先生から最近のVMATに関する文献紹介と話題提供についてそれぞれお話していただき、VMATについて学ぶ必要性を改めて感じた次第です。

実習では、VMATコミッショニングの論文(Med Phys)に沿ったMLC QAなどTreuBeamを使って行いました。座学では質問しづらいようなことも実習中に聞くことができ、本当に勉強になる懇話会でした。代表の岡様をはじめ、福島県放射線治療懇話会世話人の皆様、参加者の皆様に感謝申し上げます。また、機会があれば参加させていただきたいと思います。(棚邊哲史)

       
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2017/2/28

ブラジルからやって来た医学物理士レジデント

皆さんこんにちは、宇都宮です。新潟大学医学物理グループは、2016年11月にブラジルから医学物理士レジデントのインターンシップを受け入れましたのでご報告させていただきます。
今回、ブラジルから遠路はるばる新潟大学に来たのはRicardo Hideki Takizawaさん(以下、リカルド)です。リカルドはブラジル・サンパウロ市にあるA.C. Camargo Cancer Centerの医学物理士レジデントで、研修期間中にブラジル国外の放射線治療施設でのインターンシップが義務付けられています。リカルドがブラジルからわざわざ地球の反対側にある新潟に来ることを選んだのは、彼の父親の出身地が新潟であったことが大きかったようです。彼の母親も日本人ですし、リカルドの見た目は日本人と全く変わりません。
日本語も少し話せるという事と、何より性格がとても明るく、新潟に来てからあっという間に当科の医師・放射線技師・看護師と仲良くなって馴染んでいたのが印象的でした。「新潟で食べた担担麺が人生で一番おいしい食べ物だった」と躊躇なく断言するなど、我々も一緒に行動していて楽しいキャラクターでした。病院ではとても熱心に治療計画や放射線治療の様子を見学し、疑問に思ったところは遠慮なく質問して理解を深めようとする姿勢に我々も大いに刺激を受けました。また、"An overview of Brazilian radiation oncology"というタイトルでセミナー発表もしていただき、ブラジルの放射線治療事情について学ぶことができました。
リカルドのインターンシップ受け入れを通じて、地球の裏側にも我々と同じように放射線治療や医学物理について考え、我々と同じような疑問を持って勉強し、その地域の医療に貢献しようとしている若者がいる事に素直に感動し、大いに勇気づけられたように思います。つい先日(2017年2月)、彼がブラジルで無事に医学物理士レジデントコースを修了したとの連絡を受けました。修了後はブラジル南部の放射線治療施設に医学物理士として勤務することが決まっているそうで、リカルドの今後益々の活躍を、新潟大学医学物理グループのメンバー一同願っています。そしていつの日か世界のどこかで再会しお互いの近況について報告し合える日を楽しみにしています。(宇都宮悟)

左から久島尚隆(医学物理士レジデント)、棚邊哲史(医学物理士)、リカルド、筆者、高橋春奈(医学物理士レジデント)

       
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2017/1/28

第24回新潟放射線治療研究会・東北がんプロフェッショナル養成推進プラン新潟大学医学物理セミナー

医学物理士レジデントの久島です。1月28日に新潟大学医療人育成センター大ホールにて於いて第24回新潟放射線治療研究会および東北がんプロフェッショナル養成推進プラン新潟大学医学物理セミナーが開催されました。これまでの新潟放射線治療研究会は放射線治療医を主とした会でしたが、今回より医師に加えて診療放射線技師、看護師、医学物理士、メーカーが一同に会する新潟県の放射線治療関連の研究会としては初となる多職種参加型研究会に変わりました。新潟県内の放射線治療に従事する約120名の方々が参加され、会場内は熱気に満ち溢れていました。

研究会は、メーカープレゼンテーション(東洋メディック、Varian)、施設紹介(新潟市民病院)、一般演題3セッション(医師、看護師、放射線技師・医学物理士)、特別講演の順に行われました。メーカープレゼンテーションでは、患者QAとしてin-vivo dosimetry QAツール(Dosimetry check)や計算アルゴリズムAcurosXBのお話を、施設紹介では、患者さんに配慮した待合スペースの設計や、放射線治療計画装置や関連機器の院内LANを用いた一元管理など大変興味深いお話を聞くことができました。一般演題では、医師4演題、看護師3演題、診療放射線技師・医学物理士5演題の発表が行われ、いずれの質疑応答においても職種の垣根を超えた活発な議論が行われていました。中でも、看護セッションにおける治療経過と患者さんの治療意思を支えた症例報告が印象的でした。医学物理士は医師や看護師、診療放射線技師と異なり、患者さんと直接接する機会は少ないです。その分、私たちの業務のひとつである放射線治療計画の観点から、患者さんにとって最善の放射線治療計画を立案することで貢献しなければならないと改めて認識しました。私自身は、大学院の頃から進めている「歯科金属から生じる後方散乱電子による吸収線量増加に関する研究」発表を行いました。頭頸部放射線治療では、口腔内の歯科金属(インプラントや金冠)と治療用X線が反応を起こすことで、歯科金属の周囲に口腔粘膜炎が起こることがあります。この影響を減少させるために、歯科金属の最適な材質選定と影響評価に関する研究成果を報告しました。

特別講演では、北海道大学 清水伸一先生より動体追跡・実時間画像誘導放射線治療について、順天堂大学 杉本聡先生より放射線治療の吸収線量計算についてそれぞれご講演いただきました。いずれのご講演も基礎から最先端まで幅広い内容であり、大変勉強になりました。

今後も、新潟県内の多くの研究会に参加し、日々成長できるよう努めていきたいです。(久島尚隆)

       
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