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更新日:2023年6月8日

2型糖尿病の「寛解」の研究成果について

当教室の曽根博仁教授および藤原和哉先生らの研究チームが国際専門誌「Diabetes, Obesity and Metabolism」に掲載した「Incidence and predictors of remission and relapse of type 2 diabetes mellitus in Japan: Analysis of a nationwide patient registry (JDDM73)」について、多くの反響があり新潟大学のホームページや各種メディアで取り上げられましたので、ご報告いたします。
本論文において、糖尿病は一旦発症すると決して治らない疾患とされてきましたが、年間100人に1人ぐらいは薬がなくとも血糖値が安定している「寛解」になっていたと報告しました。糖尿病と診断されてからの期間が短く、血糖値がそれほど高くない肥満の人が大幅に減量すると寛解しやすいという結果になっています。藤原和哉先生は「条件がそろう人が、早期から食事や運動など生活習慣の改善に取り組み大きく減量すれば、寛解の割合をさらに高めることができる。寛解に至った場合も再発を防ぐため、体重を適正に管理し、定期的に診察を受けることが重要。」と指摘し、曽根博仁教授は「糖尿病になって間もない、もともと肥満度の高い患者さんが大幅に減量できた場合など好条件が重なれば、最大1割ほどの寛解が期待できる。専門医の指導の下、適切な治療に励んでほしい。」とお伝えしています。
2023.5.31の新潟日報朝刊にも掲載されました。

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当科では糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満・メタボリック症候群などの代謝疾患(生活習慣病)やバセドウ病、慢性甲状腺、甲状腺腫瘍、クッシング症候群、原発性アルドステロン症などに代表される内分泌疾患(ホルモンの病気)の診療や教育研究をおこなっております。また、急性白血病、慢性骨髄性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、貧血、凝固異常症など血液疾患の診療(新規治療薬を用いた多剤併用化学療法、造血幹細胞移植、細胞免疫療法など)や教育研究を行なっております。