感染症研究グループ
近年、院内感染の問題、HIV感染症の拡がり、そして新興、再興感染症の問題と感染症をとりまく状況は大きく変化してきており、 院内のみならず地域においても感染症への取り組みの重要度は年々高まっています。

構成
現在大学病院で勤務しているメンバーは、茂呂寛(感染管理部 准教授)、青木信将(集中治療部 助教)他4名からなり、それぞれの立場で課題に取り組んでいます。さらに感染管理部には、佐藤瑞穂、張仁美がパート勤務で従事しており、合計8名となります。女性にとっても働きやすい職場(グループ)を目指しています。
臨床
茂呂、青木、柴田、佐藤、張で外来を担当し、その他に重症感染症に関して院内全体のコンサルテーションにも対応しています。
病棟の入院症例では敗血症・呼吸器感染症の他、HIV感染症などの診療を行っています。感染管理部のメンバーは、病院内で血液培養陽性となった全症例に介入しており、院内での抗菌薬適正使用に貢献しています。
また、当院は新潟県のHIV中核拠点病院ならびに関東甲信越のHIV治療ブロック拠点病院としての役割も担っており、HIV感染症の診療も、当科が中心的な役割を果たしています。

研究
大学病院という背景とメンバーの所属部署をもとに、院内感染対策、日和見感染症、抗菌化学療法、感染症に関わる検査法を対象に、種々の臨床研究、サーベイランスを実施しています。そのほか、他施設との共同研究や、学内の細菌学教室、ウイルス学教室、公衆衛生学教室など基礎系の教室との連携を推し進めています。
教育
学生教育、研修医の指導に力を入れており、院内での講習会などを通じ、抗菌薬の適正使用や院内感染予防の啓発を進めています。また、感染管理部では院内感染対策の一環として、定期的に職員向けの講習、院内ラウンドを行っています。その他、院内・院外を対象に各種HIV関連講習会、研修会等を開催しています。
学会活動・資格
日本感染症学会、化学療法学会、結核病学会、環境感染学会、エイズ学会等の学会に所属し、積極的に発表の機会を設けています。
学会活動を通し、内科学会認定医/専門医、呼吸器専門医/指導医に加え、感染症専門医/指導医、ICD(インフェクションコントロールドクター)、抗菌化学療法認定医/指導医などの資格を取得可能です。