呼吸生理研究グループ
呼吸生理班の活動は、主に慢性呼吸器疾患、特に慢性閉塞性肺疾患(COPD)・術前術後の低肺機能を対象とした「呼吸ケア・リハビリテーション」と、睡眠時無呼吸症候群を主とする「睡眠医学」の2つの分野からなっております。
呼吸ケア・リハビリテーション分野
診療
主に外来患者さまを対象とした呼吸ケア・リハビリ外来(毎週月曜 AM)、主に入院患者さまを対象とした呼吸リハ外来(毎週水曜PM)で、月に新患4名程度、低肺機能患者さまの評価および術前コンディショニング、術後人工呼吸器依存患者さまのウイーニング(離脱)、呼吸器疾患患者さまの回復期リハビリテーションについて診療しております。また、看護部と連携して呼吸ケアにあたっており、チーム回診も行っています。
検査体制
一般呼吸機能検査に加え、エルゴメータ・トレッドミルを使用した心肺運動負荷試験・呼吸中枢機能検査である換気応答試験・気道過敏性検査・Box型呼吸機能検査・NPPVなど最新検査機器を有しています。
研究・展望
- 県内の呼吸リハビリテーションネットワーク
- 呼吸リハビリプログラムの確立
- 効果のある低肺機能患者の術前コンディショニングの確立
社会活動
高齢化および慢性呼吸器疾患、とりわけCOPDの増加や睡眠医療に対する関心の高まりにより、この領域の需要がますます増してくることが予想され、それに応えられるよう努力してまいります。
睡眠医学分野(主に睡眠時無呼吸症候群(SAS)を対象)
診療
主にCPAP導入、CPAP治療中の患者さまを対象に3診制で診療を行うSAS外来(毎週火曜PM)、主に新患、CPAP治療中の患者さまを対象に2診制で診療を行うSAS新患外来(毎週木曜AM)で、月に新患10名程度、再診320名程度を診療しております。
検査体制
病棟に睡眠検査専用個室を有し、夜間ポリグラフ検査を行うとともに、新潟臨港病院などと協力し、病病連携も行っております。
研究
メタボリック症候群との関連、腎臓病、糖尿病、神経疾患など他疾患と睡眠呼吸障害の関係、骨格と減量の関係、認知機能に及ぼす影響、CPAPの機能による治療効果の違い、日本人におけるSASの予後他、臨床研究を主体に多数。