気管支喘息・アレルギー研究グループ

昨今のアレルギー疾患の増加により、アレルギー疾患の研究の重要性が高まっております。臨床および研究面から気管支喘息・アレルギーグループの活動をご紹介いたします。
メンバー
大学の構成メンバーは、グループ長の長谷川隆志、以下小屋俊之、林正周、木村陽介、外山美央の他、大学院生・内科専攻医の医師が属しています。また県内外の関連病院には多くの呼吸器・アレルギー専門医がご活躍されており、学会・研究会を通して情報交換を行い、症例の検討・紹介を活発に行っています。
研究
アレルギーグループの研究内容として、まず大学院生を中心に動物を使った基礎実験と臨床研究に分かれます。基礎研究ではアレルゲン特異的免疫療法の研究と難治性喘息のモデルとしてダニ抗原による慢性喘息モデルを解析しております。
アレルゲン特異的免疫療法の研究として、腸管免疫を利用した経口免疫寛容のメカニズムの解析や臨床的に注目されてきている舌下免疫療法のメカニズムの解析を行っています。いくつかのテーマは国内外の学会で発表され、論文化されております。
一方臨床研究として、喘息患者検体(血液、喀痰)や呼吸機能検査データを使用し、患者のクラスター解析などを行っており、これも論文化を目指しております。さらに新潟県健康づくり・スポーツ医科学センター(荒川正昭センター長)と共同で、中高校生のアスリートを対象とした気管支喘息の診療およびデータ解析を行っており、これに関しても国内外の学会、学会誌に報告しております。新潟県内で行っている喘息患者アンケート調査も15年目を迎え、着実な実績となっております。
アレルギーグループの研究結果は日本アレルギー学会、日本呼吸器学会、臨床スポーツ医学会、アメリカ胸部学会(ATS)をはじめとした各学会で発表され、論文作成も順次行っております。
臨床
外来診療では、喘息・アレルギー外来を行っております。
気道可逆性検査、メサコリンに対する気道過敏性検査(下図)、誘発喀痰検査、呼気中一酸化窒素の測定(下図)をルーチンにおこなっており、より確かな診断と治療効果の判定を行っております。減感作療法に関しても対応が可能です。
また各種治験にも登録しており、より幅広い臨床を目指し、外来診療を行っております。外来患者さまのご紹介は呼吸器新患外来もしくは医科総合診療部の外来日にお越しいただければ、対応可能です。

