第5回学外講義が終了しました(3月4日)。
3月4日(土)、第5回学外講義が新潟市のnext21で行われました。
牛木医学部長の開会の挨拶。
最初に、呼吸器内科の菊地利明教授より、感染症概論についての講義がありました。細菌、ウイルスなどの違い、微生物といってもすべてが悪いわけではなく、発酵食品などからだに役に立っている微生物もいること、感染症が成立するにはどのような条件が必要かなどわかりやすく説明がありました。
小児科の齋藤昭彦教授より「「子どもたちを感染症から守るために」という講義名で子供がかかりやすい感染症とそれを防ぐワクチンについての話がありました。ポリオ、天然痘、百日咳、肺炎球菌などさまざまなワクチンについての説明がありました。ワクチンの利益はいうまでもまく病気を防ぐことですが、ワクチンが普及して流行がなくなってくると今度は不利益である副反応がめだってくる、しかし、ワクチンそのもので病気が防げているという利益は忘れないでほしいというメッセージが印象的でした。
私の講義「「国境を越えて広がる感染症-新潟大学ミャンマー感染症研究拠点での活動-」
AMEDのミャンマー新潟大学感染症プロジェクトの紹介だったのですが、なにかミャンマーの観光案内になってしまったような・・。
最後は、ウイルス学の藤井教授の「ウイルス感染が癌を発症させる」
藤井先生のお話で私がもっとも印象に残ったのが、なぜ、HTLV-1の研究を始めようと思ったのかです。たまたま藤井先生が熊本大学医学部在学中に、HTLV-1を京大の先生が見つけられ、それを教えてくれたのが卓球部の顧問であった皮膚科の先生だったそうです。藤井先生は卓球をやっていなかったらHTLV-1の研究をしていなかった、と断言しており、縁というのは不思議なものだと思いました。
閉会の挨拶は、副医学部長の染谷教授。
講演全体をわかりやすくサマリーしてくださり、「参加してよかった」という気持ちを高めてくれました。
講義においでいただいた、皆様、ありがとうございました。
来年度も学外講義は行われると思います。広く皆様のご参加をお待ちしております。
学外講義をオーガナイズしてくださった医学部事務の皆様にも御礼申し上げます。
by 齋藤玲子