教室だより

スペイン研修総括

2週間のスペイン研修を終え、無事に新潟に戻ってきました。

日本の医療とは異なることが多々あり、大変貴重で刺激的な日々を送ることができました。

改めてご指導いただいた三浦宏平先生に感謝申し上げます。

今回の研修ではアリサカ病院の肝臓外科にて研修致しましたので、

アリサカ病院における肝切除に関して簡単にご紹介したいと思います。

まず開腹手術では全例で季肋下大切開により開腹するため、

良好な視野を確保することが可能になります。

Pringle法は確保しますが、なるべく使用せず肝切除を行います。

肝切除はSonaStar®︎もしくはCUSA®︎を使用します。

切除後の腹腔内洗浄は行わず、ドレーン留置も胆汁瘻が心配な時以外は原則留置しません。

ドレーンを留置する際は、ペンローズドレーンを開放式で留置します。

一方、低侵襲手術として腹腔鏡下肝切除は行っておらず、

全例でロボット支援下肝切除を採用しています。

今回の研修中には経験することが叶いませんでしたが、

肝門部胆管癌に対してもロボット支援下肝切除を行うことがあるようです。

手術以外にも外科医の働き方や研究体制など、様々なことを実際に見て経験することで視野も広がり、

今後海外留学についてより積極的に考えていきたいと思いました。

今回の研修で学んだことを活かして、日々の診療に励んでいきたいと思います。

文責 安部 舜

肝臓外科リカルド教授との撮影
附属の研究施設IMIBの見学
三浦先生、本当にありがとうございました!
グラナダのアルハンブラ宮殿にて