教室だより

永橋昌幸先生 教授就任祝賀会<講演会編>

2026年8月22日、イタリア軒にて、名古屋大学大学院医学系研究科 乳腺・内分泌外科学分野 永橋昌幸教授の教授就任記念講演会が開催されました。新潟大学消化器・一般外科学分野 若井俊文教授の座長のもと、はじめに4名の先生方より基調講演をいただきました。

新潟大学消化器・一般外科学分野の市川 寛先生からは、「乳腺外科と消化器外科をつなぐBRCA研究:gBRCA1/2関連胃癌におけるallele-specific LOHとHRD」と題し、診療科の垣根を越えて展開されるBRCA研究についてご講演いただきました。

続いて、新潟大学医学部AIメディカルセンターの奥田 修二郎教授からは、「AIとバイオインフォマティクスが拓く癌ゲノミクスの新たな挑戦」と題し、AI・バイオインフォマティクスを駆使したこれからの癌研究についてご講演いただきました。

順天堂大学医学部生理学第二講座の小松 雅明教授からは、「世界で最初の発見を目指そう-UFM1が教えてくれたこと-」と題し、UFM1研究の歩みとともに、未知の生命現象に挑戦し、世界で最初の発見を目指す研究の魅力についてお話しいただきました。

がん研究会がん研究所の広田 亨研究所長からは、「必ずそこに泉あり:がんの基礎的研究のススメ」と題し、基礎研究に取り組む面白さと、研究を掘り下げていくことの大切さについて、これから研究を志す若い世代へのメッセージを交えてご講演いただきました。

外科学、癌ゲノム、AI・バイオインフォマティクス、基礎医学と、それぞれ異なる領域から最先端の研究成果をご紹介いただきましたが、4名の先生方に共通していたのは、若い世代が自ら問いを見つけ、新しい研究に挑戦することの大切さでした。

基調講演に続き、永橋 昌幸教授より「Academic Surgeonが切り拓く未来-私の歩みと次世代への想い-」と題して教授就任記念講演をいただきました。新潟大学で外科医・研究者として研鑽を積まれ、その後米国での研究生活を経て、S1Pを中心とした独自の研究を発展させながらAcademic Surgeonとして歩んでこられたこれまでの軌跡をご紹介いただきました。そして、ご自身の経験を振り返りながら、臨床から生まれた疑問を研究につなげ、次の世代へと受け継いでいくことの重要性について熱いメッセージをいただきました。今回の講演会は、永橋先生のこれまでの歩みを振り返ると同時に、次の世代の外科医・研究者がどのように研究に向き合い、未来を切り拓いていくかを考える機会となりました。

若井教授からは、今回ご講演いただいた先生方とのつながりを生かして、若手の先生方向けの「研究見学ツアー」が提案されています。実際の研究現場を見学し、第一線で活躍する先生方と交流することで、新たな研究への興味や挑戦につながることが期待されます。