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女性医師のみなさんへ

進路について検討中の女子医学生、女性医師の方へ

平成14年(2002年)卒 五十嵐 麻由子

 医師としての人生を歩み始めた女性医師の皆さん、またこれから医師になろうとしている女子学生の皆さん、これからどのような専門を選び、どのような医師になりたいのか、悩まれている方もいるかもしれません。特に外科に興味がありながら、女性であることを理由に躊躇している方に是非知ってほしいことがあります。女性外科医に必要な資質とはなんでしょうか?人並み以上の体力?ガッツと根性?結婚や出産をしても24時間365日働き続けられることでしょうか?

 17年前、外科の医局に入局したばかりの私は、正にそう考えていました。 しかし月日が流れ、外科専門医を取得し数年した頃、結婚、出産という大きな転機が訪れます。出産後は、検診業務にわずかに関わった他はほぼ一年間休職し、その後も週三日の時短勤務や、家族の国内留学に同行して県外での時短勤務など、約4年の期間を経てフルタイムでの復帰となりました。フルタイムと言っても、時間外呼び出しや、日当直を免除してもらっての業務ですから、一人前の仕事には至りません。医局の理解と、同僚への負担、協力のおかげでここまで続けてくることができました。

 勿論これは、あくまで私個人の一例です。現在当科医局員に属している女性外科医16名のうち、半数を超える9名が結婚または出産後の子育て期間です。それぞれ自分のキャリアやプライベートの状況に応じた働き方をしており、ベビーシッターや民間サービスを最大限に利用して時間外対応も含めたほぼ全ての業務をこなすもの、一定期間仕事を制限しながらできる範囲の業務をこなすものなど、その働き方は一様ではありません。

 このように限られた時間の中で、他のスタッフや同僚と仕事をしていく女性外科医に必要な資質は、体力でもガッツでも精神力でもありません。お互いにコミュニケーションをとり、できないことは周囲の理解を仰ぎつつ、自分の業務内の仕事には責任をもって柔軟に対応することではないかと思うのです。そしてこれからの時代、仕事を制限しながらプライベートを優先せざるを得ない状況は、性別によらず家事・育児への参加、介護への従事、病気療養、など様々に予想されます。女性であることは、外科医として不利ではなく、むしろ有利になることもでてくることでしょう。

 少しでも外科に興味があり、外科医に憧れを抱く気持ちがあれば、道はひらけます。是非私たちと一緒に楽しく働いてみませんか。