腫瘍内科学

1.研究概要

 腫瘍内科学分野は、臓器診療の枠を超えたがん薬物療法、特に分子標的治療薬に関わる基礎研究および臨床研究を行っている。また、臓器再生研究もおこなっている。
 詳しい研究内容については、腫瘍内科学ホームページをご覧ください。

2.研究グループ
  • グループに分かれていない。
3.基礎研究グループ

研究テーマ

  • 分子標的薬の肺がんに対する分子マーカー研究
  • 分子標的薬の大腸がんに対する分子マーカー研究 固形腫瘍におけるKeap1/nrf2システム異常の解析
  • iPS細胞を用いた肺臓器再生研究
4.研究の成果

[分野] 腫瘍内科学
[研究テーマ] 大腸がんにおけるkeap1遺伝子メチル化によるnrf2活性化

[内容]
Keap1は、nrf2の活性化を制御することで、酸化ストレスから細胞を保護している。肺癌において、keap1やnrf2遺伝子異常が認められている。大腸がん細胞株において、keap1やnrf2遺伝子異常は認めなかったが、keap1遺伝子のpromoter領域のメチル化によるnrf2の活性化を明らかにした。このnrf2活性化により、大腸がんは増殖促進や治療的抵抗性になっていることを明らかにした。現在、keap1/nrf2系に対する治療開発を目的として研究を継続している。

[写真など]