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これから卒後臨床研修を行う医学部学生諸君へ

総合臨床研修センター部長
鈴木 榮一

 新潟大学臨床研修病院群研修プログラムは、平成16年度の臨床研修制度開始時から、現役医学生と臨床研修を経験した若手医師の意見を積極的に取り入れ、改訂を重ねてきました。また、国でも定期的な見直しが行われており、令和2年度から臨床研修制度がいくつかの点で変わります。今回の大きな変更点は、必修分野として、内科、救急部門、地域医療のほか、外科、小児科、産婦人科、精神科が選択必修から必修となり、新たに一般外来研修が加わったことです。当プログラムは、基幹型研修病院としての大学病院のほか、きわめて多くの協力型研修病院からなる病院群で構成されており、大学病院は紹介患者がほとんどを占めるため、一般外来研修は、地域医療研修の一環として、あるいは協力型研修病院での一般外来として行うことになっています。 当プログラムは平成30年度から、特に自由度の高い“自己設定”と、“産婦人科重点” 、“小児科重点”の3つのコースに集約されており、研修プログラムを研修医の希望によって、各自が構築していくという特徴があります。これにより、すべての臨床研修医の幅広いライフプラン、キャリアプランに対応できるプログラムになっています。臨床研修修了後の新たな専門研修への移行も、必修分野以外は自由度が高く、すべての専門研修プログラムが揃っている本院では、問題なく対応できます。

 当研修プログラムの基本的な考え方と特徴は、以下の6点が挙げられます。

 1. 症例に対する問題対応能力、プレゼンテーション能力を修得するとともに、プライマリ・ケアを重視した多くの症例を経験し、幅広い技能を身につけること

 2. 大学病院と協力型研修病院間の移動時期は、複数パターンから希望を最優先して決定すること

 3. 大学病院以外の研修病院は多くの協力型臨床研修病院の中から研修医の希望を考慮して決定すること

 4. 研修医仲間としての意識作りと基本的態度・技能の修得のために全員が大学病院で研修を開始すること

 5. 研修医からの地域医療研修への高い評価をもとに地域医療研修をより充実させること

 6. 各自の将来のキャリア形成を見据えた専門研修に向けて、自由選択科目の研修期間を確保すること

 新潟大学臨床研修病院群研修プログラムは、皆さんの多様な希望に応えることができると確信しています。各プログラム(コース)の詳細は、新潟大学医歯学総合病院総合臨床研修センターの「研修プログラム」のページ、および「新潟大学臨床研修病院群研修プログラム」冊子の内容をご覧下さい。

 大学病院では、どの部署に行くにもアクセスの良い場所(西病棟2階)に、各自の机にインターネット端末を備えた研修医だけの広い研修医室が整備され、その隣にシャワー室を備えた男女別ロッカー室と研修医休憩室、総合臨床研修センターが設置されています。研修医や若い医師の意見をもとに、いわゆる“雑用”を軽減するための業務の見直しが行われ、研修医の皆さんには臨床研修に専念してもらうこととしました。金曜日の昼休みに、軽食を食べながらの各診療科による救急・一般診療に特化したランチョンカンファレンスや研修医同士の勉強会が開催されています。平成21年度から高度救命救急センター(高次救命災害治療センター)が開設され、さらに救急患者・救急車来院数の増加、救急研修の充実が図られています。また、よりプライマリ・ケアを重視した救急研修を希望する方のために、協力型研修病院での救急研修も選択可能です。研修医の皆さんは出身大学に関わらず、仲間としての意識を持ちながら、スムーズに研修をスタートすることができます。学会旅費の支給や優秀研修医賞の表彰、待遇・福利厚生面での改善も進めています。

 本プログラムでの研修を希望する皆さんは、当研修プログラムへのマッチング登録とともに、研修ローテーションパターン、協力型研修病院(研修開始前に各自の希望により決定)、地域医療研修(研修開始後に各自の希望により決定)及び自由選択科目を広い選択肢の中から希望に沿って選択し、オーダーメードの研修プログラムで研修を行うことが可能です。

 卒後臨床研修について不明な点は、総合臨床研修センターまで気軽にお問い合わせ下さい。皆さんが、新潟大学臨床研修病院群研修プログラムで医師としてのキャリアの第一歩を踏み出し、大きく成長してくれることを心から希望しています。

 本プログラムでの臨床研修は、皆さんに充実した研修生活を提供できるとともに、皆さんの明るいドクターライフのスタートを約束できるものと思います。多くの皆さんが本プログラムに参加され、実りのある研修成果をあげられることを期待しています。