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当科の教育方針

当科では、医学部医学科の学生に「国試だけ通ればいい」といったような講義や試験は行っておりません。卒後、臨床医としての力を養うためにも、成書の教科書をきちんと読んで学生のうちに基本的な力をつけておくことが大切です。3年生の臓器別講義の試験においても、6年生の卒業試験においても、教科書を読まずに試験に臨んだ方が多く不合格になっています。その点を意識した上で、学年別の下記の手段を参考にして勉学に励んでください。

2年生

2年生のうちに、血液内科分野および内分泌代謝内科分野の両分野の基礎となる生化学を特にしっかりやっておくのがよいでしょう。

3年生

臓器別講義として、コース(1)「血液系」およびコース(6)「内分泌・代謝系」があります。コースの最後に筆記試験がありますが、筆記試験については当該分野の内科学の成書をきちんと読んでから試験を受けてください。

4年生、5年生

臨床実習Ⅰ内科系①血液・内分泌・代謝内科では、血液・内分泌・代謝内科診療の基本を経験し、それを通じて臨床医学の基礎ともなる内科学の基本的知識・技能、考え方および望ましい態度を習得することを一般目標としています。入院患者の診療を担当医とともに行い、担当した患者の病歴・主要な症状と鑑別診断・入院時身体所見・入院時検査所見・入院後の経過・診断に至る考察・治療方針と治療効果判定・当該疾患の一般的事項をレポート作成し、提出してもらいます。
(新型コロナウイルスの影響で、2020年度は内容を変更して講義を中心に行っています。)

6年生

卒業試験問題は毎年半分以上変えているので、過去の問題、いわゆる「過去問」だけ勉強した人は例年多くの方が不合格となっています。いずれの学年にも通ずることですが、「しっかり教科書(ならびに臓器別の講義内容)を勉強する」ことが結局は合格への近道です。

Teaching Awardについて

当教室では、医学部5年生の病棟実習(BST:Bedside Teaching)において、学生から評価が高かった教員を「Teaching Award」として表彰しています。

当科では糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満・メタボリック症候群などの代謝疾患(生活習慣病)やバセドウ病、慢性甲状腺、甲状腺腫瘍、クッシング症候群、原発性アルドステロン症などに代表される内分泌疾患(ホルモンの病気)の診療や教育研究をおこなっております。また、急性白血病、慢性骨髄性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、貧血、凝固異常症など血液疾患の診療(新規治療薬を用いた多剤併用化学療法、造血幹細胞移植、細胞免疫療法など)や教育研究を行なっております。