臨床研修 Q&A

臨床研修のご案内

キャリア形成・進路について

入局後の勤務先を教えてください。
新潟県内の総合病院での勤務が基本です。専門医取得までは1年ごとに上級医のいる各地域の基幹病院(新潟市民病院、新潟県立がんセンター新潟病院、県立新発田病院、長岡赤十字病院、長岡中央総合病院、立川綜合病院、魚沼基幹病院、県立中央病院)を回ります。
専門医取得までの道のりを教えてください。
初期研修終了後、4年間専攻医として研修を行います。1年目は新潟大学医歯学総合病院、その後は新潟県内の各基幹病院をローテートする方式を基本としていますが、個人ごとの事情を考慮して研修先を決定しています。
耳鼻咽喉科専門医の取得方法を教えてください。
専攻医として4年間研修する間に、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会で定められた専門医機構耳鼻咽喉科専門研修プログラムを終了する必要があります。具体的には手技や検査、症例担当の実績と筆頭著者としての論文を求められますが、上級医が全面的にバックアップします。
専門医取得後の進路を教えてください。
専門医取得後は、耳科や鼻科、音声・嚥下、頭頸部腫瘍などのサブスペシャリティを決定し、より専門的な診療や研究に携わります。大学院へ進学する人、地域の基幹病院へ勤務する人、大学病院でスタッフとなる人、開業する人、などさまざまな進路があり、個人の希望を尊重する体制をとっています。
海外留学はできますか?
現在はいませんが、サブスペシャリティに応じてあっせん可能です。

大学病院での勤務について

大学病院の勤務概要を教えてください。
手術は月曜日と水曜日、その他の曜日は外来日です。教授回診と症例検討会が木曜日にあります。勤務時間は朝8時から業務終了までです。日当直が月に3回程度あります。
原則週休2日ですので、土日はしっかり休めます。緊急での呼び出しはほとんどありません。夏休みなどの特別休暇は年2回計2週間です。
手術について教えてください。
専攻医一年目を大学で開始した場合、耳、鼻副鼻腔、口腔咽喉頭、頭頸部腫瘍の症例を満遍なく受け持ち、手術の難易度に応じて、上級医の指導のもとに執刀や助手を担当します。
手術日は月曜日と水曜日の週二日で、2~3時間程度の手術が多くを占めます。月に数回程度、長時間の手術がありますが、途中交代をしながらチームで執刀します。体力が心配な方もご安心ください。
二年目以降は、執刀医として手術を行う機会が増えていきます。
診療体制について教えてください。
専攻医の期間、大学病院では病棟主治医を上級医とペアを組んで担当します。担当する症例数は5~10人程度で、耳、鼻副鼻腔、口腔咽喉頭、頭頸部腫瘍の症例を満遍なく受け持ちます。手術症例のほか、難聴やめまい、顔面神経麻痺、急性炎症、頭頸部癌の放射線や化学療法など内科的治療を要する症例も担当します。
夜間や休日の病棟診察は日当直医師が担当します。専攻医が日当直の場合は、上級医がペアになりバックアップする体制をとっています。
耳鼻咽喉科の外来診療を学ぶ機会はありますか?
専攻医一年目の春に、上級医から外来診療のコツや注意点を学ぶ勉強会を開催しています。また地域病院の外来業務を開始した後も、適宜上級医からフィードバックが行えるように、外勤先を専攻医一人に固定しない方策をとっています。
医局の環境を教えてください。
耳鼻咽喉科の医局は、研究棟の4階にあり、専攻医の方は、第一または第二研究室に個人のデスクと本棚を設けます。Wi-Fi環境や専門図書が揃っており、自己研鑽しやすい場所です。医局の人員が多すぎず少なすぎず、上級医に相談しやすい環境だと思います。
大学の専攻医の外勤や助勤について教えてください。
週に1~2回、他病院の手術の助手や地域病院の外来診療があります。最初の数ヶ月は、上級医がいる外来で一緒に外来業務を学べる機会を設けています。

教室の概要

これまでの入局者の数を教えてください。
2019年から2023年までの5年間の平均は、4.2人/年です。
医局員の男女比と働き方について教えてください。
2023年4月現在、女性16人、男性42人、計58名です。
女性医師、男性医師ともに、ライフスタイルなどに合わせて、フルタイム勤務、パート勤務、大学院進学、一時的な休職、などさまざまな働き方が選択できます。
現時点では、在局16名の女性医師のうち13名がフルタイム勤務をしており、家庭や育児との両立がしやすい医局と思います。