臨床病理学 (研究リスト)

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 下記に各研究の概要と対象になる方のリストを提示いたしますので、もしもご自分が研究対象者に含まれていると思われ、かつご自身の記録の研究使用を望まない方については各研究の連絡先担当者に直接ご連絡いただければ幸いです。
 各研究に関するご質問なども、直接各研究の連絡先までご連絡ください。
 なお、同意の有無が今後の治療などに影響することはございません。

研究課題名:大腸前癌病変におけるSOX2の免疫組織化学的検討
  • 対象者及び対象期間、過去の研究課題名と研究責任者
    2016年から2018年の間、新潟大学医歯学総合病院やその関連病院で大腸ポリープ切除を施行され、新潟大学医学部臨床病理学部門に病理診断された患者さん
  • 概要
    大腸癌には、前癌病変と呼ばれる癌化する潜在的リスクをもつ病変が存在します。代表的な前癌病変は大腸線種ですが、近年は大腸鋸歯状ポリープと呼ばれる病変も前癌病変である可能性がわかってきました。大腸鋸歯状ポリープには、過形成性ポリープや広基性鋸歯状線種/ポリープ(sessile serrated adenoma/polyp,SSA/P)があります。それらの中でも、SSA/Pの癌化率は約8%とされています。SSA/Pから発生した癌はBRAF遺伝子の変異があることが多く、BRAF変異のある大腸癌は変異のない大腸癌に比べ予後が悪いとする報告があります。このような大腸鋸歯状ポリープを始まりとする癌化経路をserrated neoplasia pathwayと呼んでいます。
    他方、SOX2は神経や胃などの組織発生に重要な役割を果たす蛋白ですが、大腸に発生する病変の中にはSOX2蛋白を発現するものがあり、大腸変異でのSOX2蛋白の発現にはBRAF遺伝子が関わっているという報告があります。私たちは、SOX2が過形成性ポリープやSSA/Pの発生や生長に強く関わる分子なのではないかと注目しています。
  • 申請番号:2018-0306
  • 研究の目的・意義
    この研究の主目的は、大腸鋸歯状ポリープにおけるSOX2蛋白発現頻度を明らかにすることです。SOX2がこれらの病変と密接にかかわっていることが明らかになれば、SOX2が大腸癌発生に関与する新たな分子である可能性が高まり、発癌機構の解明に貢献することができます。
  • 研究期間:2018年12月17日から2019年7月31日まで
  • 情報の利用目的及び利用方法(他の機関へ提供される場合はその方法を含む。)
    使用するデータは個人が特定されないように匿名化を行い、研究に使用します、研究の成果は、学会や専門誌などの発表に使用される場合がありますが、名前など個人が特定できるような情報が公開されることはありません、
  • 利用または提供する情報の項目
    臨床情報(年齢、性別、病変の部位、肉眼型、大きさ、病理所見)
  • 利用の範囲:新潟大学医学部臨床病理学分野
  • 試料・情報の管理について責任を有する者
    新潟大学医学部臨床病理学分野 教授 味岡洋一
  • お問い合わせ先
    新潟大学医学部臨床病理学分野 高村佳緒里
    Tel:025-227-2096
研究課題名:大腸pT1癌における低分化胞巣とリンパ節転移の関連
  • 対象者及び対象期間、過去の研究課題名と研究責任者
    2000年から2009年の間、新潟大学医歯学総合病院やその関連病院の外科でリンパ節郭清を伴う腸切除を施行され、新潟大学医学部臨床病理学部門にて病理診断された大腸SM癌の患者さん。
  • 概要
    大腸T1癌の治療の原則はリンパ節郭清を伴う腸切除ですが、そのリンパ節転移頻度は約10%と低率です。そのため内視鏡治療等の局所切除のみで根治を得られる症例が多数存在しています。大腸癌治療ガイドライン2016年版では@低分化腺癌・印環細胞癌・粘液癌、ASM浸潤度1000μm以上、B脈管侵襲陽性、C簇出 Grade 2/3の4つの因子がリンパ節転移の高リスク因子として示されています。
    垂直断端陰性の内視鏡切除後検体に、これらいずれかの因子を有する場合はリンパ節郭清を伴う腸切除を考慮するとされています。しかし簇出は、線維芽細胞、組織球、血管内皮細胞との鑑別が容易でないものもしばしばあり判定が困難な場合があります。より大型の癌胞巣である低分化胞巣は簇出より簡便に評価することが可能であり、この低分化胞巣の有無がリンパ節転移や予後と関連すると近年報告されています。簇出と比較してHE染色標本での診断が容易である低分化胞巣は、診断の簡便性と再現性に優れた新たな病理組織学的指標になる可能性が期待されています。
  • 申請番号:2018-0010
  • 研究の目的・意義
    この研究の主目的は、大腸pT1癌のリンパ節転移のリスク因子として低分化胞巣の有用性を明らかにすることです。
  • 研究期間:倫理審査委員会承認日から2019年9月まで
  • 情報の利用目的及び利用方法(他の機関へ提供される場合はその方法を含む。)
    使用するデータは個人が特定されないように匿名化を行い、研究に使用します。研究の成果は、学会や専門誌などの発表に使用される場合がありますが、名前など個人が特定できるような情報が公表されることはありません。
  • 利用または提供する情報の項目
    臨床情報(年齢、性別、癌の部位、肉眼型、大きさ、病理所見)
  • 利用の範囲:新潟大学医学部臨床病理学分野
  • 試料・情報の管理について責任を有する者
    新潟大学医学部臨床病理学分野 教授 味岡洋一
  • お問い合わせ先
    新潟大学医学部臨床病理学分野 大内彬弘
    Tel:025-227-2096
申請番号:2017-0278
  • 研究課題名:非淡明細胞型腎細胞癌における予後因子に関する臨床病理学的検討
  • 情報の利用目的及び利用方法(他の機関へ提供される場合はその方法を含む。)
    腎細胞癌はヒト悪性腫瘍のおよそ3%を占め、その発症率は年々増加傾向にあります。腎細胞癌の組織型では淡明細胞型腎細胞癌と呼ばれるタイプの癌が最も頻度が高く70-80%を占めますが、それ以外のタイプの癌は稀なためにその臨床病理学的特徴や予後について未だ十分に解析されていないのが現状です。
    単施設での経験症例数は限られていますのでさらなる検討をすすめるため、本研究では新潟県内の基幹病院病理診断科と協力して非淡明細胞型腎細胞癌の特徴を明らかにし、より有効な病理診断手法の開発を目指します。本研究により、腎癌の発症や進行のメカニズムの解明、発症予防、また新たな治療法の開発に貢献することを目的としています。特定の個人を識別することができないように匿名化を行ったうえで共同研究機関や解析委託機関と試料やデータのやりとりを行います。
  • 利用または提供する情報の項目
    臨床情報(癌腫、年齢、性別、血液検査結果、病理所見、癌の進行度Stage、治療歴、治療効果、予後等)
  • 対象者及び対象期間
    2001年以降に当院で手術を受けた腎癌患者
  • 利用の範囲
    新潟大学大学院医歯学総合研究科分子・診断病理学分野 (医学部臨床病理学) 教授 味岡洋一
    新潟大学医歯学総合病院病理部 准教授 梅津 哉
    新潟市民病院病理診断科 医療技術部長・科部長 渋谷宏行
    新潟県立がんセンター新潟病院病理診断科 病理部長 川崎 隆
    立川綜合病院病理科 病理科長 小林 寛
    試料の一部はスイス・チューリッヒ大学に提供され、解析が行われます(受託解析)。
  • 試料・情報の管理について責任を有する者
    新潟大学医学部病理組織標本センター 大橋瑠子
    Tel:025-227-2109
    E-mail:riuko@med.niigata-u.ac.jp
  • 問い合わせ先
    新潟大学医学部病理組織標本センター 大橋瑠子
    Tel:025-227-2109
    E-mail:riuko@med.niigata-u.ac.jp
申請番号:G2015-0679
  • 研究課題名:ヒト悪性腫瘍を対象としたリボソーム遺伝子変異解析
  • 情報の利用目的及び利用方法(他の機関へ提供される場合はその方法を含む。)
    リボソームはあらゆる生物の細胞内に存在し、遺伝子情報を読み取ってタンパク質合成を行う重要な細胞内小器官の一つです。本研究では肺癌や大腸癌をはじめとするヒト悪性腫瘍におけるリボソーム遺伝子変異の臨床的意義を明らかにすることにより、癌の発症や進行のメカニズムの解明、発症予防、また新たな治療法の開発に貢献することを目的としています。
    使用するデータは、個人が特定されないように匿名化を行い、研究に使用します。他の機関へ情報を提供することはありません。研究の成果は、学会や専門誌などの発表に使用される場合がありますが、名前など個人が特定できるような情報が公表されることはありません。
  • 利用または提供する情報の項目
    遺伝子体細胞変異情報および臨床情報(癌腫、年齢、性別、病理所見、癌の進行度Stage、予後等)
  • 対象者及び対象期間
    2007年〜2010年の間に当院において肺癌で手術を受けた方
  • 利用の範囲
    新潟大学大学院医歯学総合研究科分子・診断病理学分野 (医学部臨床病理学) 教授 味岡洋一
    新潟大学医歯学総合病院病理部 准教授 梅津 哉
    新潟大学医歯学総合病院心臓血管外科・呼吸器外科 教授 土田正則・助教 佐藤征二郎
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器・一般外科学分野 教授 若井俊文
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 血液・内分泌・代謝内科学分野 准教授 瀧澤 淳
    新潟医療センター病理診断科 科長 内藤 眞
  • 試料・情報の管理について責任を有する者
    新潟大学医学部病理組織標本センター 大橋瑠子
    Tel:025-227-2109
    E-mail:riuko@med.niigata-u.ac.jp
  • 問い合わせ先
    新潟大学医学部病理組織標本センター 大橋瑠子
    Tel:025-227-2109
    E-mail:riuko@med.niigata-u.ac.jp