胸部外科学 (研究リスト)

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 下記に各研究の概要と対象になる方のリストを提示いたしますので、もしもご自分が研究対象者に含まれていると思われ、かつご自身の記録の研究使用を望まない方については各研究の連絡先担当者に直接ご連絡いただければ幸いです。
 各研究に関するご質問なども、直接各研究の連絡先までご連絡ください。
 なお、同意の有無が今後の治療などに影響することはございません。

研究課題名:気腫性変化が肺癌手術成績に与える影響を検討する後方視的観察研究
  • 対象者及び対象期間、過去の研究課題名と研究責任者
    2009年1月1日から2015年12月31日の7年間に原発性肺癌に対し、根治的肺切除手術を行った20歳以上の症例。但し、間質性肺炎を合併した症例は対象外とします。
  • 概要

    慢性閉塞性肺疾患(COPD)と肺癌における外科治療成績については報告が散見され、比較的早期の肺癌ではCOPDの存在は予後に影響を及ぼすことが示されています。
    しかし、最近の知見ではCOPDは均一な病態ではなく種々のphenotypeにより構成される症候群であると認識されるようになってきており、同程度の気流閉塞があっても、画像所見上、気腫性病変が強い症例(気腫型)とほとんど気腫性病変を認めない症例(非気腫型)が存在します。
    わが国での研究では気腫型COPDと非気腫型COPDとではその臨床像が異なると報告されており、強い気腫性病変を有しているとその病態がより早く進行していくことが分かっております。更に、肺癌のリスクに関しましても、気流閉塞より気腫性病変の存在が重要であると報告されております。
    以上から、気腫病変の存在は非COPD患者であっても今後のCOPD発症リスクとなり得ると考えられ、COPD合併肺癌患者のみならず、全肺癌手術患者の気腫の程度を評価し、周術期および長期成績を理解することは今後の治療方針の一助となると思われ意義深いと考えました。

  • 申請番号:2018-0133
  • 研究の目的・意義
    原発性肺癌に対し,根治手術を行った症例を,後ろ向きに集積・解析することで,気腫の存在が手術成績に与える影響(周術期合併症・予後)を検討し明らかにします.
  • 研究期間:2018年8月2日から2019年12月31日
  • 情報の利用目的及び利用方法(他の機関へ提供される場合はその方法を含む。)
    電子カルテ内の病歴、血液検査結果、画像診断情報、病理診断情報、治療後の転機・予後などを利用します。使用するデータは、個人が特定されないように匿名化を行い、研究に使用します。研究の成果は、学会や専門誌などの発表に使用される場合がありますが、名前など個人が特定できるような情報が公表されることはありません。
  • 利用または提供する情報の項目
    臨床症状、血液検査結果、画像診断情報、病理診断情報、治療後の転機・予後など、カルテに記載されている一般的な診療情報。
  • 利用の範囲
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科学分野
  • 試料・情報の管理について責任を有する者
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科学分野
    助教 佐藤征二郎
  • お問い合わせ先
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科学分野
    Tel:025-227-2243
    E-mail:seisato@med.niigata-u.ac.jp
研究課題名:肺癌の治療標的遺伝子診断における次世代シークエンサーを用いた遺伝子変異検査
(CANCERPLEX-JP® 435 遺伝子パネル)臨床性能評価試験
  • 対象者及び対象期間、過去の研究課題名と研究責任者
    【対象者・対象期間】2016年6月22日〜2019年12月31日までに当院の診療科において診療時に遺伝子研究の説明を受け病理組織の採取に同意し協力頂いた方
    【過去の研究課題・研究責任者】固形癌における次世代シークエンサーを用いた遺伝子検査とゲノム解析データベース構築に関する研究(UMIN000028388)・若井俊文 教授(新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器・一般外科学分野)
  • 概要
    近年の抗がん剤市場ではがん細胞中で変異した遺伝子がコードする分子を狙い撃ちし、その働きを抑える薬剤(分子標的薬)の開発品が占める割合は急増しています。この分子標的薬を投与する際に実施する検査をコンパニオン診断薬(CDx)といいますが、これらの検査は、単一遺伝子の異常を調べる検査であるため、分子標的薬の増加に伴い、複数の遺伝子変異を網羅的に解析できる検査が求められてきております。
    デンカ社が今回開発する遺伝子検査パネルCANCERPLEX-JPは、米国KEW社により2010年にいち早く開発(CANCERPLEX)されたもので、435の遺伝子を検査対象とした変異検出システムです。CANCERPLEX-JPはCANCERPLEXを基として開発する日本の医療のニーズに合わせた検査システムで、固形がん患者の腫瘍組織中のDNAにおける遺伝子の異常の一括検出を目的として開発されました。
    本研究では肺癌の同一患者検体を用いて、EGFR遺伝子変異に関する既承認診断薬とCANCERPLEX-JPとの性能比較試験を行い、その同等性を評価することを目的としております。
  • 申請番号:G2018-0030
  • 研究の目的・意義
    【研究の意義】CANCERPLEX-JP®は、高速かつ大量に塩基配列を解読するハイスループットシークエンシング技術を使った定性的な体外診断用検査です。本検査は固形がん患者の腫瘍組織中の DNA における遺伝子の異常の一括検出を目的としており、435 遺伝子の遺伝子異常(塩基置換、塩基の欠失または挿入、コピー数変異、19 種の遺伝子融合)、マイクロサテライト不安定性(MSI)、がん遺伝子変異量(TMB)、がん関連ウイルスの検出(EBV、HPV16、HPV18)を一括検出することにより、がん患者の遺伝子異常プロファイリングを行い、診療方針決定の補助に用います。
    【研究目的】本研究で得られた解析結果を、デンカ株式会社が本検査の薬事承認申請を行う際に、本診断法の臨床性能を示す資料として用いることを目的としています。
  • 研究期間:遺伝子倫理委員会承認日〜2019年12月31日
  • 情報の利用目的及び利用方法(他の機関へ提供される場合はその方法を含む。)
    日本人肺癌患者における特徴的な遺伝子変異であるEGFR変異について、CANCERPLEX-JPと既承認診断薬(コバスEGFR変異検出キット v2.0,Therascreen EGFR変異検出キットRGQ)との陽性一致率、陰性一致率を算出します。また、臨床病理学的所見との関連性について研究を行います。試料・情報等は,「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」に従って,所定の冷蔵庫・冷凍庫に施錠して保存・管理されます。本研究の終了後に残った試料等は,提供者の同意が得られれば,将来の研究のための資源として保存します。研究試料・情報は非常に貴重であり公共の福祉向上のために,共同研究者間で共同利用することや,公的な機関(厚生労働省,国立大学,がんセンター等)に提供する場合があります。
  • 利用または提供する情報の項目
    臨床情報(年齢・性別・手術日・臨床ステージ(TNM)等)および遺伝子変異検査結果
  • 利用の範囲
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器・一般外科学,呼吸循環外科学
  • 試料・情報の管理について責任を有する者
    本院 医療情報部 部長 赤澤宏平
    本院 消化器・一般外科学,呼吸循環外科学 教授 若井俊文
  • お問い合わせ先
    研究事務局:新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器・一般外科学分野
    研究責任者:教授 若井俊文
    TEL:025-227-2228
    E-mail:wakait@med.niigata-u.ac.jp
研究課題名:肺癌に対するサルベージ手術の有効性と安全性を検討する多施設共同後ろ向き臨床研究
  • 対象者及び対象期間、過去の研究課題名と研究責任者
    2010年1月1日から2015年12月31日の6年間に以下のいずれかの場合に根治手術(サルベージ手術)を行った症例
    ・根治的化学放射線療法後に局所(原発巣またはは所属リンパ節)に遺残または再燃した場合に根治的切除を施行された症例。
    ・根治的放射線後に局所(原発巣またはは所属リンパ節)に遺残または再燃した場合に根治的切除を施行された症例。
    ・定位または粒子線治療後に局所(原発巣またはは所属リンパ節)に遺残または再燃した場合に根治的切除を施行された症例。
  • 概要
    原発性肺癌に対する根治的化学放射線治療後のサルベージ手術の報告は現在までに、非常に限られており、大規模な検討がなされていない。また、サルベージ手術の定義自体が不明確であるのが現状である。
    現在までの報告をまとめると、根治的化学放射線治療後の手術の合併症発症率は16-58%、周術期死亡率は0-6.7%と通常の手術より高いものの、生存に関しては2年OS 49%〜5年OS 31%、MSTは30〜46か月と、比較的良好な成績を得られる可能性がある。しかし、報告によって差が大きく、安全性・予後の両方の面で、本邦での大規模データの集積が必要であると考えられる。
  • 申請番号:2017-0389
  • 研究の目的・意義
    原発性肺癌に対して、根治的放射線・化学放射線療法、定位または粒子線治療、または分子標的治療後に局所(肺または所属リンパ節)に遺残または再燃した場合に根治手術(サルベージ手術)を行った症例を、多施設共同で後ろ向きに集積・解析することで、その切除の有効性・安全性を検討し明らかにする。また、今後のサルベージ手術に対する治療方針の根拠となるデータが得られ、前向き研究を計画する際の元データにもなると考えられる。
  • 研究期間:2016年(平成28年)10月1日から2019年(平成31年)8月31日
  • 情報の利用目的及び利用方法(他の機関へ提供される場合はその方法を含む。)
    電子カルテ内の病歴、血液検査結果、画像診断情報、病理診断情報、治療後の転機・予後などを利用します。使用するデータは、個人が特定されないように匿名化を行い、研究に使用します。群馬大学を中心とした共同研究として行いますので、試料や情報は群馬大学データセンターで管理されます。研究の成果は、学会や専門誌などの発表に使用される場合がありますが、名前など個人が特定できるような情報が公表されることはありません。
  • 利用または提供する情報の項目
    臨床症状、血液検査結果、画像診断情報、病理診断情報、治療後の転機・予後など、カルテに記載されている一般的な診療情報。
  • 利用の範囲
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科学分野
    群馬大学医学部附属病院 外科診療センター 呼吸器外科
  • 試料・情報の管理について責任を有する者
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科学分野
    助教 佐藤征二郎
  • お問い合わせ先
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科学分野
    Tel:025-227-2243
    E-mail:seisato@med.niigata-u.ac.jp