胸部外科学 (研究リスト)

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 下記に各研究の概要と対象になる方のリストを提示いたしますので、もしもご自分が研究対象者に含まれていると思われ、かつご自身の記録の研究使用を望まない方については各研究の連絡先担当者に直接ご連絡いただければ幸いです。
 各研究に関するご質問なども、直接各研究の連絡先までご連絡ください。
 なお、同意の有無が今後の治療などに影響することはございません。

研究課題名:本邦の胸腺上皮性腫瘍の後方視的データベースと外国学会のデータベースとの共同研究
  • 対象者及び対象期間、過去の研究課題名と研究責任者
    本施設における1991年から2010年までの胸腺上皮性腫瘍の手術症例(既に登録済みである)。
    平成24年度:【1431】「本邦における胸腺上皮性腫瘍に対する外科治療成績の解析を目的としたデータベース構築」にて登録された患者様。
    研究責任者:新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科 土田正則
  • 概要
    胸腺上皮性腫瘍は、胸腺腫、胸腺癌、胸腺カルチノイドを包含する比較的低頻度の腫瘍群です。この疾患は病理像、生物学的悪性度、免疫学的機能において多様であり、世界共通のステージ分類であるTNM分類も確定していないため、標準的治療の確立がなされていないのが現状です。世界各国の研究結果を比較し、あるいは国際共同研究を進めていくためには共通言語が必要であり、世界共通のTNM分類によるステージ(病期)の確立が必要とされました。そこで世界肺癌学会が中心となって国際データベース事業が行われていきました。
    欧州では、European Society of Thoracic Surgeons (ESTS) が2011年に約1700例のデータベースを構築し、日本では、日本胸腺研究会がデータベース事業を立ち上げ、大阪大学 呼吸器外科が事務局となり、1991年から2010年の20年間における約3000例の外科治療症例のデータベースを構築しました。
    米国では、International Thymic Malignancy Interest Group (ITMIG) が世界各国の主要施設に働きかけてデータベース事業を行い、日本胸腺研究会データベースとESTSデータベースを合わせて約10000例の国際データベースを構築いたしました。
    ITMIG は、この国際データベースを解析し、TNM分類と新しい病期分類を提案し、論文発表しました(Journal of Thoracic Oncology 2014;9(Suppl 2):S65-72.)。このTNM分類と病期の試案は、現在使用している胸腺上皮性腫瘍のTNM分類として利用開始されました。
    しかしながら、胸腺腫は緩徐に増大する腫瘍でありますので、長期の経過観察をしなければ正確な臨床像の把握は困難であると考えています。そこで、今後の TNM分類の再検証のため、現在の国際データベースをより長期の観察によって再解析することを検討致しました。
  • 申請番号:2019-0091
  • 研究の目的・意義
    日本の胸腺上皮性腫瘍のデータベースを海外学会との共同学術研究にも使用し、国際的な研究に参加し、胸腺上皮性腫瘍の治療の発展に貢献することを目的としています。
  • 研究期間:2019年6月28日〜2022年3月31日
  • 情報の利用目的及び利用方法(他の機関へ提供される場合はその方法を含む。)
    電子カルテ内の予後情報(再発の有無、再発治療の有無、最終生存確認日など)を利用します。使用するデータは、個人が特定されないように匿名化を行い、研究に使用します。研究の成果は、学会や専門誌などの発表に使用される場合がありますが、名前など個人が特定できるような情報が公表されることはありません。
  • 利用または提供する情報の項目
    カルテ内に記載のある予後情報
  • 利用の範囲
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科
    日本胸腺研究会(事務局:大阪大学 呼吸器外科学講座)
    米国ITIMG構築データベース
  • 試料・情報の管理について責任を有する者
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科 教授 土田正則
    大阪大学 呼吸器外科学講座 教授 新谷康
  • お問い合わせ先
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科学分野
    教授 土田正則
    Tel:025-227-2243
    E-mail:masatsu@med.niigata-u.ac.jp
研究課題名:早期非小細胞肺癌に対する縮小切除(区域切除)の再発に関する後ろ向き観察研究
  • 対象者及び対象期間、過去の研究課題名と研究責任者
    2000年1月1日から2017年12月31日までの間に非小細胞肺癌と診断され,肺区域切除術を受けられた患者さん.
  • 概要
    非小細胞肺癌に対する縮小手術(区域切除)に再発をきたす患者さんが存在します.
    非小細胞肺癌に対する区域切除後の患者さんの再発を予測できる因子を同定することにより,手術前に手術術式(標準手術,または,縮小手術)を選択する際の助けになると考えています.
  • 申請番号:2019-0090
  • 研究の目的・意義
    非小細胞肺癌に対する区域切除後の患者さんの再発の有無を評価し,再発を予測できる因子を特定・解明することです.
  • 研究期間:2019年6月28日から2022年3月31日まで
  • 情報の利用目的及び利用方法(他の機関へ提供される場合はその方法を含む。)
    電子カルテに保存されている病歴,血液検査結果,画像検査結果,病理検査結果を利用します.使用するデータは個人が特定されないように匿名化を行い,研究に使用します.研究の成果は,学会や専門誌などの発表に使用される場合がありますが,名前など個人が特定できるような情報が公表されることはありません.
  • 利用または提供する情報の項目
    病歴(年齢,性別,喫煙指数,区域切除選択理由,切除区域数,リンパ節郭清範囲,再発の有無,再発形式),血液検査結果(術前CEA),画像検査結果(画像腫瘍径,充実陰影径,充実陰影/腫瘍径比,患側,腫瘍局在),病理検査結果(組織型)
  • 利用の範囲
    新潟大学 呼吸循環外科
  • 試料・情報の管理について責任を有する者
    新潟大学 呼吸循環外科 講師 小池輝元
  • お問い合わせ先
    呼吸循環外科 医局 小池輝元
    Tel:025-227-2243
    E-mail:su2sec@med.niigata-u.ac.jp
研究課題名:肺癌手術患者における再発後治療の予後への影響とNext-generation Sequencing(NGS)を用いた網羅的遺伝子変異検索の臨床応用の可能性を検討する後方視的観察研究
  • 対象者及び対象期間、過去の研究課題名と研究責任者
    2002年1月1日から2013年12月31日の12年間に原発性肺癌に対し,区域切除以上の肺切除手術を行った20歳以上の症例を対象とします.但し,肺癌治療歴のある症例と導入療法施行例は対象外とします.
    承認番号:10,受付番号:H13-0012
    「肺癌患者におけるリンパ節、末梢血および骨髄中の癌細胞由来RNA,mRNAの検出」
    研究責任者:橋本毅久
    に参加された方の一部。
  • 概要
    肺癌外科治療は早期の場合に第一選択となり根治的治療となり得ますが,完全切除したとしても再発の可能性が高いのが現状です.外科治療の進歩は、アプローチの低侵襲化(胸腔鏡下手術・ロボット手術など)と切除範囲の低侵襲化(縮小切除の適応拡大・リンパ節郭清範囲など)が主であり,手術のみでの臨床成績はほぼ変わっていないと考えます.一方,最近は進行肺癌や肺癌再発に対する薬物療法の進歩が著しく.その筆頭が分子標的治療となります.外科治療成績の評価には全死亡率が用いられることが多いですが,近年進歩が著しい再発後治療の影響が考慮されることは少ないです.
    非小細胞肺癌の治療方針を決定する因子として様々な遺伝子変異の存在がありますが,その遺伝子変異を特定するために遺伝子検査が必要となります.一度の検査で複数の遺伝子変異が特定できる遺伝子検査(網羅的遺伝子変異検索)は,がん治療の費用対効果を高めると言われていますが,治療標的となる遺伝子異常以外の遺伝子変異の臨床応用を検討した研究はほとんどありません.
    これらから,経時的に外科治療成績を比較・検討することは外科系臨床試験の解釈・デザイン作成の一助となると考えます.加えて,手術症例に網羅的遺伝子変異検索を行うことにより治療標的となる遺伝子異常を検出し再発時の分子標的治療を適切に行えるばかりでなく,再発・予後に関係する遺伝子変異の検出や化学療法の効果予測も行える可能性があり,今後の治療方針決定の一助となると思われ意義深いと考えます.
  • 申請番号:2019-0010
  • 研究の目的・意義
    当院にて外科治療を受けた原発性非小細胞肺癌患者の経時的な遠隔成績を比較し,外科治療成績の経時的な変化と再発後治療による影響を検討します.そして,網羅的遺伝子変異検索を施行された症例を抽出し,治療標的となる遺伝子変異以外の遺伝子変異の臨床応用の可能性を検討し明らかにすることを目的としています.
  • 研究期間:2019年5月9日から2019年12月31日
  • 情報の利用目的及び利用方法(他の機関へ提供される場合はその方法を含む。)
    電子カルテ内の病歴,血液・呼吸機能検査結果,手術情報,病理診断情報,手術後治療,再発・予後などを利用します.遺伝子情報に関しては,過去の研究で使用された検体・データの二次利用となります.使用するデータは個人が特定されないように匿名化を行い、研究に使用します.研究の成果は,専門誌への発表に使用されますが,名前など個人が特定できるような情報が公表されることはありません.
  • 利用または提供する情報の項目
    臨床情報(年齢,性別,喫煙歴,過去の肺癌治療歴),血液・呼吸機能検査結果,手術情報,病理診断情報,手術後治療,再発・予後など,カルテに記載されている一般的な診療情報.過去の研究で使用された遺伝子情報.
  • 利用の範囲
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科学分野
  • 試料・情報の管理について責任を有する者
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科学分野
    土田正則
    〒951-8510 新潟県新潟市中央区旭町通一番町757
    TEL:025-227-2243 FAX:025-227-0780
    E-mail:masatsu@med.niigata-u.ac.jp
  • お問い合わせ先
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科学分野
    後藤達哉
    Tel:025-227-2243
    E-mail:gotou-akt@umin.ac.jp
研究課題名:微小肺病変に対する切除支援気管支鏡下肺マッピング法(以下、VALMAP法)を用いた肺縮小手術後の患者における予後調査
  • 対象者及び対象期間、過去の研究課題名と研究責任者
    申請番号:2015—1696
    「微小肺病変に対するバーチャル気管支鏡ナビゲーションを利用した術前気管支鏡下マーキング」
    研究責任者:小池輝元
    先進医療B
    「微小肺病変に対するバーチャル気管支鏡ナビゲーションを利用した術前気管支鏡下マーキング」
    研究責任者:小池 輝元
    に参加された方。
  • 概要
    この研究では、2013年1月から2019年3月までに、VALMAP法を実施された患者さまの現在の状態について調査を行います。対象となるのは研究代表者が実施した多施設共同研究(2012年〜2018年3月)、*及び先進医療B**(2016年8月〜2017年7月)に参加された患者さんで、調査項目は個人情報を含まない医学的な情報(実施年月日、再発の有無、現在の健康状態)です。
    *研究名「微小肺病変に対するバーチャル気管支鏡ナビゲーションを利用した術前気管支鏡下マーキング」
    **研究名「微小肺病変に対する切除支援気管支鏡下肺マーキング法の非対照非盲検単群試験」
  • 申請番号:2019-0009
  • 研究の目的・意義
    この研究は、これまでにVALMAP法を用いた手術を受けられた患者さんのその後の経過(特に局所再発の様子、その他、呼吸の状態など)を調べる事を目的としています。
    これまでの研究では、VALMAP法が手術時の正確な腫瘍切除に有用であることが示されました。しかし、VALMAP法を用いた手術の後の、長期的な患者さんの予後は、まだわかっておりません。この研究を実施することで、VALMAP法を用いて手術を行った患者さんの再発の様子や呼吸の機能など生活の様子を明らかにすることができ、VALMAP法をより発展させるために重要な情報が得られます。
  • 研究期間:2019年6月27日から2020年9月30日まで
  • 情報の利用目的及び利用方法(他の機関へ提供される場合はその方法を含む。)
    電子カルテに保存されている実施年月日、再発の有無、現在の健康状態を利用します。使用するデータは個人が特定されないように匿名化を行い、研究に使用します。東京大学を中心とした共同研究として行いますので、情報は研究事務局(東京大学)にメールで送ります。研究の成果は、学会や専門誌などの発表に使用される場合がありますが、名前など個人が特定できるような情報が公表されることはありません。
  • 利用または提供する情報の項目
    受診日,画像検査による再発の有無,呼吸機能検査結果
  • 利用の範囲
    新潟大学 胸部外科
    東京大学医学部附属病院 呼吸器外科
  • 試料・情報の管理について責任を有する者
    新潟大学 胸部外科 講師 小池輝元
    東京大学医学部附属病院 呼吸器外科 講師 佐藤雅昭
  • お問い合わせ先
    胸部外科 医局 小池輝元
    Tel:025-227-2243
    E-mail:su2sec@med.niigata-u.ac.jp
研究課題名:完全型心内膜床欠損症及びファロー四徴症合併症例に対する本邦の治療成績と周術期危険因子の検討
  • 対象者及び対象期間、過去の研究課題名と研究責任者
    対象者および対象期間:2011年1月1日〜2017年12月31日までに新潟大学医歯学総合病院で完全型心内膜床欠損症およびファロー四徴症合併例に対して手術を行われた患者さん
  • 概要
    完全型心内膜床欠損症およびファロー四徴症を合併した患者さんについて、NCDデータベースに登録された周術期情報と、各施設へのアンケート調査を行った情報を合わせて、本邦での治療成績、手術死亡や手術合併症の危険因子を解析する、多施設共同研究で、後ろ向き観察研究です。
  • 申請番号:2018-0411
  • 研究の目的・意義
    完全型心内膜床欠損症とファロー四徴症の合併は非常にまれで重篤な先天性心疾患です。日本では、一施設あたりの症例数が少ないため、本邦からのまとまった治療に関する報告は少なくなっており、世界的にも、単独施設からの報告では症例数が限られます。今回、日本のデータベースを利用して、この疾患群に対する治療成績を検討し、周術期死亡や合併症に対する危険因子を検討します。これにより、治療方針の確立や、今後の治療成績の向上につながると考えられ、未来の患者さんへの利益となります。
  • 研究期間:2019年3月29日から2023年3月31日
  • 情報の利用目的及び利用方法(他の機関へ提供される場合はその方法を含む。)
    NCDデータベースに登録された周術期情報、電子カルテに保存されている病歴を利用します。使用するデータは個人が特定されないように匿名化を行い、研究に使用します。研究の成果は、学会や専門誌などの発表に使用される場合がありますが、名前など個人が特定できるような情報が公表されることはありません。
  • 利用または提供する情報の項目
    病歴(年齢、性別、死亡情報、治療内容、周術期合併症など)
    NCDデータベース登録情報(周術期病歴、合併症、転帰など)
  • 利用の範囲
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科、NCD事務局
  • 試料・情報の管理について責任を有する者
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科 杉本 愛
  • お問い合わせ先
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科 杉本 愛
    Tel:025-227-2243
    E-mail:asgimoto@med.niigata-u.ac.jp
研究課題名:破裂性腹部大動脈瘤に対する開腹手術とステントグラフト内挿術の治療選択に関する全国多施設観察研究
  • 対象者及び対象期間、過去の研究課題名と研究責任者
    2018年01月〜2020年12月に当院で腹部大動脈瘤破裂にて手術(開腹手術やステントグラフト内挿術)を受けられた方
  • 概要
    研究に参加している施設において破裂性腹部大動脈瘤に対する治療を受けた患者さんが対象となります。 破裂性腹部大動脈瘤が発症してから退院するまで、その診療内容(含む血液検査 結果や検査画像ならびに破裂に関する画像)をデータとして使用させていただきます。そうして集まってきた破裂性腹部大動脈瘤のデータを解析し、どのような 症例でステントグラフト内挿術がより有効なのか?どのような手術手技が救命率向上をもたらすのかを研究します。 さらに、破裂性腹部大動脈瘤を発症しても救命に成功された患者さんには、さらに 3 年間の通院カルテ情報の一部を登録いただき、救命後に起こる血管関係の疾 患発症や動脈瘤関係の再治療の状態を観察し、開腹手術とステントグラフト内挿術が手術後早期だけでなく遠隔期の成績も比較検討させていただきます。
  • 申請番号:2018-0410
  • 研究の目的・意義
    破裂性腹部大動脈瘤は未だに死亡率の非常に高い救急疾患であり、通常その死亡率は 18~40%と言われております。治療法としては、従来の開腹手術に加えて、 ステントグラフト内挿術という新たな治療法が破裂性大動脈瘤にも使用できる場合があり、救命率の改善を期待して、近年、破裂例に対するステントグラフトの使用が急増しております。しかし、実際のところ、ステントグラフト内挿術に よって救命率が改善しているのかどうかは意見が分かれており、また、どのような症例であればステントグラフト内挿術がより適していて、どのような症例なら開腹手術が選択されるべきなのかも、十分に分かっておりません。 本研究の目的は、破裂性腹部大動脈瘤症例の治療内容を全国から広く集め、多数の症例のデータを解析することで、開腹手術が適する症例とステントグラフト内挿術が適する症例を明確にし、そうしたデータに基づいて適確な治療法を導くことで、日本における破裂性腹部大動脈瘤の救命率向上を目指します。
  • 研究期間:2019年4月5日から2020年12月31日
  • 情報の利用目的及び利用方法(他の機関へ提供される場合はその方法を含む。)
    診療情報:多施設共同研究グループ内(提供先:NCD という全国の手術データを登録している機関、および日本血管外科学会 )(提供方法:電子データ登録 ) 診療情報:多施設共同研究グループ内(提供先:NCD という全国の手術データを登録している機関、および日本血管外科学会 )(提供方法:電子データ登録 )
  • 利用または提供する情報の項目
    発症日時、発症から当院搬入までの時間や血圧値、意識消失や心肺蘇生の有無、当院での血液検査情報、大動脈瘤の形態情報、手術情報、手術で使用した材用名、破裂を証明する画像、輸血量、術後の人工呼吸時間、術後 臓器障害の有無、手術後 3 年までの再治療や重篤な病気の経験、死亡の有無、死亡の場合は死亡日と死因など
  • 利用の範囲
    日本血管外科学会、NCD、共同研究施設
  • 試料・情報の管理について責任を有する者
    新潟大学医学部 第二外科 助教 岡本竹司
  • お問い合わせ先
    第二外科 医局 岡本竹司
    Tel:025-227-2243
研究課題名:気腫性変化が肺癌手術成績に与える影響を検討する後方視的観察研究
  • 対象者及び対象期間、過去の研究課題名と研究責任者
    2009年1月1日から2015年12月31日の7年間に原発性肺癌に対し、根治的肺切除手術を行った20歳以上の症例。但し、間質性肺炎を合併した症例は対象外とします。
  • 概要

    慢性閉塞性肺疾患(COPD)と肺癌における外科治療成績については報告が散見され、比較的早期の肺癌ではCOPDの存在は予後に影響を及ぼすことが示されています。
    しかし、最近の知見ではCOPDは均一な病態ではなく種々のphenotypeにより構成される症候群であると認識されるようになってきており、同程度の気流閉塞があっても、画像所見上、気腫性病変が強い症例(気腫型)とほとんど気腫性病変を認めない症例(非気腫型)が存在します。
    わが国での研究では気腫型COPDと非気腫型COPDとではその臨床像が異なると報告されており、強い気腫性病変を有しているとその病態がより早く進行していくことが分かっております。更に、肺癌のリスクに関しましても、気流閉塞より気腫性病変の存在が重要であると報告されております。
    以上から、気腫病変の存在は非COPD患者であっても今後のCOPD発症リスクとなり得ると考えられ、COPD合併肺癌患者のみならず、全肺癌手術患者の気腫の程度を評価し、周術期および長期成績を理解することは今後の治療方針の一助となると思われ意義深いと考えました。

  • 申請番号:2018-0133
  • 研究の目的・意義
    原発性肺癌に対し,根治手術を行った症例を,後ろ向きに集積・解析することで,気腫の存在が手術成績に与える影響(周術期合併症・予後)を検討し明らかにします.
  • 研究期間:2018年8月2日から2019年12月31日
  • 情報の利用目的及び利用方法(他の機関へ提供される場合はその方法を含む。)
    電子カルテ内の病歴、血液検査結果、画像診断情報、病理診断情報、治療後の転機・予後などを利用します。使用するデータは、個人が特定されないように匿名化を行い、研究に使用します。研究の成果は、学会や専門誌などの発表に使用される場合がありますが、名前など個人が特定できるような情報が公表されることはありません。
  • 利用または提供する情報の項目
    臨床症状、血液検査結果、画像診断情報、病理診断情報、治療後の転機・予後など、カルテに記載されている一般的な診療情報。
  • 利用の範囲
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科学分野
  • 試料・情報の管理について責任を有する者
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科学分野
    助教 佐藤征二郎
  • お問い合わせ先
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科学分野
    Tel:025-227-2243
    E-mail:seisato@med.niigata-u.ac.jp
研究課題名:肺癌の治療標的遺伝子診断における次世代シークエンサーを用いた遺伝子変異検査
(CANCERPLEX-JP® 435 遺伝子パネル)臨床性能評価試験
  • 対象者及び対象期間、過去の研究課題名と研究責任者
    【対象者・対象期間】2016年6月22日〜2019年12月31日までに当院の診療科において診療時に遺伝子研究の説明を受け病理組織の採取に同意し協力頂いた方
    【過去の研究課題・研究責任者】固形癌における次世代シークエンサーを用いた遺伝子検査とゲノム解析データベース構築に関する研究(UMIN000028388)・若井俊文 教授(新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器・一般外科学分野)
  • 概要
    近年の抗がん剤市場ではがん細胞中で変異した遺伝子がコードする分子を狙い撃ちし、その働きを抑える薬剤(分子標的薬)の開発品が占める割合は急増しています。この分子標的薬を投与する際に実施する検査をコンパニオン診断薬(CDx)といいますが、これらの検査は、単一遺伝子の異常を調べる検査であるため、分子標的薬の増加に伴い、複数の遺伝子変異を網羅的に解析できる検査が求められてきております。
    デンカ社が今回開発する遺伝子検査パネルCANCERPLEX-JPは、米国KEW社により2010年にいち早く開発(CANCERPLEX)されたもので、435の遺伝子を検査対象とした変異検出システムです。CANCERPLEX-JPはCANCERPLEXを基として開発する日本の医療のニーズに合わせた検査システムで、固形がん患者の腫瘍組織中のDNAにおける遺伝子の異常の一括検出を目的として開発されました。
    本研究では肺癌の同一患者検体を用いて、EGFR遺伝子変異に関する既承認診断薬とCANCERPLEX-JPとの性能比較試験を行い、その同等性を評価することを目的としております。
  • 申請番号:G2018-0030
  • 研究の目的・意義
    【研究の意義】CANCERPLEX-JP®は、高速かつ大量に塩基配列を解読するハイスループットシークエンシング技術を使った定性的な体外診断用検査です。本検査は固形がん患者の腫瘍組織中の DNA における遺伝子の異常の一括検出を目的としており、435 遺伝子の遺伝子異常(塩基置換、塩基の欠失または挿入、コピー数変異、19 種の遺伝子融合)、マイクロサテライト不安定性(MSI)、がん遺伝子変異量(TMB)、がん関連ウイルスの検出(EBV、HPV16、HPV18)を一括検出することにより、がん患者の遺伝子異常プロファイリングを行い、診療方針決定の補助に用います。
    【研究目的】本研究で得られた解析結果を、デンカ株式会社が本検査の薬事承認申請を行う際に、本診断法の臨床性能を示す資料として用いることを目的としています。
  • 研究期間:遺伝子倫理委員会承認日〜2019年12月31日
  • 情報の利用目的及び利用方法(他の機関へ提供される場合はその方法を含む。)
    日本人肺癌患者における特徴的な遺伝子変異であるEGFR変異について、CANCERPLEX-JPと既承認診断薬(コバスEGFR変異検出キット v2.0,Therascreen EGFR変異検出キットRGQ)との陽性一致率、陰性一致率を算出します。また、臨床病理学的所見との関連性について研究を行います。試料・情報等は,「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」に従って,所定の冷蔵庫・冷凍庫に施錠して保存・管理されます。本研究の終了後に残った試料等は,提供者の同意が得られれば,将来の研究のための資源として保存します。研究試料・情報は非常に貴重であり公共の福祉向上のために,共同研究者間で共同利用することや,公的な機関(厚生労働省,国立大学,がんセンター等)に提供する場合があります。
  • 利用または提供する情報の項目
    臨床情報(年齢・性別・手術日・臨床ステージ(TNM)等)および遺伝子変異検査結果
  • 利用の範囲
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器・一般外科学,呼吸循環外科学
  • 試料・情報の管理について責任を有する者
    本院 医療情報部 部長 赤澤宏平
    本院 消化器・一般外科学,呼吸循環外科学 教授 若井俊文
  • お問い合わせ先
    研究事務局:新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器・一般外科学分野
    研究責任者:教授 若井俊文
    TEL:025-227-2228
    E-mail:wakait@med.niigata-u.ac.jp
研究課題名:肺癌に対するサルベージ手術の有効性と安全性を検討する多施設共同後ろ向き臨床研究
  • 対象者及び対象期間、過去の研究課題名と研究責任者
    2010年1月1日から2015年12月31日の6年間に以下のいずれかの場合に根治手術(サルベージ手術)を行った症例
    ・根治的化学放射線療法後に局所(原発巣またはは所属リンパ節)に遺残または再燃した場合に根治的切除を施行された症例。
    ・根治的放射線後に局所(原発巣またはは所属リンパ節)に遺残または再燃した場合に根治的切除を施行された症例。
    ・定位または粒子線治療後に局所(原発巣またはは所属リンパ節)に遺残または再燃した場合に根治的切除を施行された症例。
  • 概要
    原発性肺癌に対する根治的化学放射線治療後のサルベージ手術の報告は現在までに、非常に限られており、大規模な検討がなされていない。また、サルベージ手術の定義自体が不明確であるのが現状である。
    現在までの報告をまとめると、根治的化学放射線治療後の手術の合併症発症率は16-58%、周術期死亡率は0-6.7%と通常の手術より高いものの、生存に関しては2年OS 49%〜5年OS 31%、MSTは30〜46か月と、比較的良好な成績を得られる可能性がある。しかし、報告によって差が大きく、安全性・予後の両方の面で、本邦での大規模データの集積が必要であると考えられる。
  • 申請番号:2017-0389
  • 研究の目的・意義
    原発性肺癌に対して、根治的放射線・化学放射線療法、定位または粒子線治療、または分子標的治療後に局所(肺または所属リンパ節)に遺残または再燃した場合に根治手術(サルベージ手術)を行った症例を、多施設共同で後ろ向きに集積・解析することで、その切除の有効性・安全性を検討し明らかにする。また、今後のサルベージ手術に対する治療方針の根拠となるデータが得られ、前向き研究を計画する際の元データにもなると考えられる。
  • 研究期間:2016年(平成28年)10月1日から2019年(平成31年)8月31日
  • 情報の利用目的及び利用方法(他の機関へ提供される場合はその方法を含む。)
    電子カルテ内の病歴、血液検査結果、画像診断情報、病理診断情報、治療後の転機・予後などを利用します。使用するデータは、個人が特定されないように匿名化を行い、研究に使用します。群馬大学を中心とした共同研究として行いますので、試料や情報は群馬大学データセンターで管理されます。研究の成果は、学会や専門誌などの発表に使用される場合がありますが、名前など個人が特定できるような情報が公表されることはありません。
  • 利用または提供する情報の項目
    臨床症状、血液検査結果、画像診断情報、病理診断情報、治療後の転機・予後など、カルテに記載されている一般的な診療情報。
  • 利用の範囲
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科学分野
    群馬大学医学部附属病院 外科診療センター 呼吸器外科
  • 試料・情報の管理について責任を有する者
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科学分野
    助教 佐藤征二郎
  • お問い合わせ先
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸循環外科学分野
    Tel:025-227-2243
    E-mail:seisato@med.niigata-u.ac.jp