新潟大学医歯学総合病院 新潟大学眼科

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DIVISION OF OPHTHALMOLOGY AND VISUAL SCIENCE,
GRADUATE SCHOOL OF MEDICAL AND DENTAL SCIENCES,
NIIGATA UNIVERSITY

角膜・感染症・ぶどう膜

臨床研究として内眼炎疾患の統計を行っている。内眼炎疾患の動向に関する臨床統計は、現在までに多くの報告が出されており、地域差や年次による変化を認めている。それらは、生活習慣の変容や診断技術の進歩、新しい疾患概念の確立、診断基準の改変などの影響を受け絶えず変化している。内眼炎を発症してから、早期に確定診断がつけば、適切な治療を迅速に開始でき、視力予後の向上につながり得る。ゆえに、最新の疾患動向を示す臨床統計をみることは有用であると考えている。

また当科ぶどう膜炎外来を初診した内眼炎患者の5%以上を占めるサイトメガロウイルス虹彩毛様体内皮炎は近年増加傾向である。慢性的な虹彩炎を繰り返すことに加え、角膜内皮細胞も減少し、続発性緑内障の頻度も高い。この疾患を発症した新潟県内のほとんどの症例が当科を受診しておりこの疾患の臨床的特徴や経過を解析している。

(文責:松田英伸)