角膜・感染症・ぶどう膜外来は火曜日と木曜日に診療を行っております。2020年の新患総数はおよそ250名でした。角膜移植手術件数は例年40－50件程度施行しております。2020年以降、COVID-19 による医療制限の中で移植医療が一時期停滞しておりました。現在は角膜移植受け入れを再開していますが、国内ドナー、海外ドナーともCOVID-19 のPCRの陰性を確認することが必須条件になっております。そのため、手術件数の減少が懸念されましたが新潟県臓器移植推進財団や移植コーディネーターと協力することにより2020年に31件の手術を施行することができました。

ぶどう膜疾患に対しては、眼科的検査、全身検査、眼内検体による網羅的PCRなどを施行して診断を行っています。近年生物学的製剤がぶどう膜炎に使用できるようになり、ぶどう膜炎疾患の治療に多くの選択肢ができました。適応のある症例にはインフリキシマブやアダリムマブなどの生物学的製剤を使用して治療にあたっています。

（文責：松田英伸）

Member：松田英伸、佐々木藍季子、黒沢史門、安樂晶子