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2019/07/12 トピックス
ミャンマー国立衛生研究所との学術交流協定を保健大臣ご臨席のもと調印しました

新潟大学は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)」における海外研究拠点の一つとして、ミャンマー連邦共和国の最大都市・ヤンゴンの国立衛生研究所(NHL)内に感染症研究拠点を設置しています。
 
このたび、NHLからの要請を受け、新潟大学医学部との学術交流協定(MOU)を結ぶ運びとなりました。過去には2005年に、当時難しかったミャンマー保健省とのMOUを結び、その後、日本大使館の草の根文化無償資金協力支援によるインフルエンザの調査・研究の機器導入や技術移転が奏功し、2008年にはNHLがWHOのナショナル・インフルエンザ・センターに認定された経緯があります。このようなミャンマーとの継続的な国際研究協力が基盤となり、2015年から5年間の「感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)」に採択され、新潟大学の教員が常駐して研究拠点をヤンゴンのNHLに設置し、呼吸器及び小児下痢感染症の調査・研究を実施することができました。また、2017年のインフルエンザ大流行の際には、ミャンマーNHLの要請を受け、緊急の診断機材や技術支援を行ったことが保健・スポーツ省(MoHS)に高く評価されました。このような経緯からNHLからは将来に亘る感染症対策だけでなく医療インフラ整備への協力を要請された次第です。
 
MOUの調印式は当初7月8日(月)に予定されていたのですが、保健大臣が急遽プロジェクトリーダーの齋藤玲子教授(国際保健学)と齋藤昭彦教授(小児科学)の面談を希望され、また、医学部長の染矢俊幸教授が来緬するとのことから、前日の7月7日(日)に急遽署名式を大臣ご臨席のもと挙行されました。この式典の様子は現地のテレビ・新聞(ミャンマー語、英語版)で詳細に報道され、ミャンマー全土に新潟大学の活動が紹介されました。

2019年7月8日 The Global New Light of Myanmar より

中央左:染矢医学部長、中央右:Myint Htwe保健大臣

翌7月8日(月)の式典は予定どおり行われ、齋藤玲子教授と齋藤昭彦教授の講演に多くの出席者の関心が寄せられました。

講演する齋藤玲子教授

新潟大学医学部はミャンマーにおける感染症の研究面だけでなく最近進出が著しい日本企業の在留邦人に対しても2020年1月に大阪大学微生物研究所と共同で公開講座の開催を予定しており、日緬の絆をさらに強固なものにしていきたいと思っております。

本件に関するお問い合わせ先
新潟大学医歯学総合研究科 ミャンマー感染症研究拠点
HP:http://www.med.niigata-u.ac.jp/idm/

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