広報記事の訂正について
以下の広報記事について、論文の内容を正確にお伝えしていない箇所がありましたので、お詫びして訂正します。
掲載時のタイトル:
HPVワクチンによる子宮頚部前がん病変予防効果を確認
−NIIGATA study:初交前接種でより高い予防効果−
掲載日時:令和4年9月12日(令和5年1月19日に一部修正)
当初掲載記事からの訂正の要旨
・本論文は、新潟県で実施した調査において、初交前にHPVワクチン接種を受けた20〜26歳の女性では、子宮頸部前がん病変(高度扁平上皮内病変:HSIL以上)に対する有意な予防効果が認められたことを報告しましたが、当初の広報記事では「初交前」という記載がなく、論文の内容を正確にお伝えしていませんでした。
・本論文では、全ワクチン接種女性に対する多変量解析(年齢と性交経験人数で調整)においては、子宮頸部前がん病変に対する有意な予防効果は認められませんでしたが、広報記事に記載がありませんでした。なお、全ワクチン接種女性に対する解析は統計的検出力(統計的に有意な効果を解析するための力であり、一般的には0.8以上必要)が0.523と不十分であったことを考慮する必要があります。ワクチン接種群全体に対して十分な統計的検出力を持つ解析を行うには、さらに約2,000人の登録者が必要であると論文では試算しています。
・その他、AMEDの管理番号、HPVワクチンの承認年月日に誤りがありました。
・また、令和5年1月19日に広報記事を一部修正した際に修正箇所を明示しておりませんでした。
体制の見直しについて
本事案をうけて、学内の広報記事掲載手続を見直し、学内の審査にて、必要に応じて、広報記事の内容を精査することとしました。また、掲載後に広報記事を修正する場合には修正箇所を明示することとしました。
以上
【本件に関するお問い合わせ先】
新潟大学医歯学系総務課
E-mail:shomu@med.niigata-u.ac.jp