卒前卒後の実習・研修や入局をご検討中の方へ

　当科が取り扱う循環器疾患の治療標的のひとつは、救命です。当科では24 時間体制で救急患者を受入れており、自然に心臓救急のスキルが身に付きます。さらに、急性期にはあれほど重症であった患者さんが、自力歩行で退院される姿を見ると、やりがいを感ずることも多いはずです。また、治す手段が続々と開発され、高い専門性のもと医療ニーズがますます大きくなっている領域です。

　当科での実習や研修は卒前卒後を通じ、カテーテル治療や不整脈治療、さらに、画像や病理の診断に至るまで、循環器専門医に必要な全てのトレーニングを満遍なく受けることができます。また、心不全管理では、急性期の血行動態介入から慢性期の心リハを含めた包括診療の実践スキルを学ぶことができます。さらには、全身管理が多いため、将来的に一般内科医や総合診療医、救急医などとして広く活躍するキャリアパスを描きやすい診療科でもあります。

　当科の新たな診療システムでは、カテ診療、不整脈、心不全の3専門グループでの活動を背景に、経験年数や専門性を雑多にした数個の病棟チームを基本単位にして動きます。その病棟チームへは研修医や実習医学生も仲間に加わり、いわゆる屋根瓦方式の教育体制を展開します。このなかで、臨床経験に留まらず、医学研究から新たな医療を作り出すスキルとマインドも育てていきます。

　当科は大学という研究・教育機関として、心血管病に対する基本から先進医療まで網羅し、蓄積された臨床データに基づく新たな治療体系の構築を進めています。また、基幹病院として周辺の病院や診療所との連携も取り、さらには新潟県全体として広大な地域医療の要として、医療のみならず体制整備や若手育成の観点から運営を進めています。若き力と思いを世に役立てるため、自由闊達なチームのもと各人の才能を伸ばし羽ばたかせる、これが当科としての基本姿勢です。

研修プログラムについて

多彩な養成コース

　当科では、各個人の事情に合わせて、様々なコースを用意しています。具体的には、初期研修と大学外での後期研修の後、大学において学位を取得するための大学院コース、あるいは、専門性の高い分野を目指すためのスペシャリスト養成コースなどに進みます。その後は、さらにそれぞれのキャリアを伸ばすために、海外（国内）留学を積極的に推奨しています。最終的には、大学や中核病院において高度医療を実践していくコースや大学で基礎・臨床研究を推進していくコース、一般内科医として地域医療に貢献していくコースなどに進んでいくことになります。いずれの道に進んでいく場合も、自分自身の夢に邁進することができるようにサポートします。

当科の一般的なキャリアプラン

地域枠の先生にも対応しています

循環器内科学を知っていただくために

　当科では1年を通して、学生・研修医向けのイベント・セミナーの開催を行っています。充実した内容となるよう各回検討を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。皆さんの参加をお待ちしております。

学生・研修医向けプログラム

　開催日、プログラム内容などの詳しい情報は行事・セミナー情報にてご紹介しております。

医局見学申し込み・お問い合わせ

新潟大学大学院医歯学総合研究科循環器内科学教室では
新医局員を随時募集しています。

初期研修を終えられた方、内科後期研修の後に専門研修を受けたい方、他科から循環器内科に転向を考えている方など広く募集していますので、お気軽に御連絡下さい。

新潟大学大学院医歯学総合研究科循環器内科学

担当：総括医長 高山（たかやま）までお問い合わせください。
Email：takayama-c@med.niigata-u.ac.jp
TEL：025-227-2184 ／ FAX：025-227-0774