1・2年生のカリキュラム

1年生のカリキュラム

1年生では、外国語、自然科学、人文社会科学などの教養教育に関する科目を学びます。これらの授業は五十嵐キャンパスにおいて、他の学部の学生と一緒に行われます。医学科の必修科目としては「医学序説」で医学科の教授が医学に関するいろいろな話題について講義し、「はじめての医学」では生化学の基礎を学びます。
8月には「早期医学体験実習」で大学病院や地域医療機関で医師という職業の理解、多職種連携、コミュニケーションを学びます。オリエンテーションでは医療人類学的な手法での場の観察方法や医療安全、感染管理の基礎について学び、最終日にはそれぞれの経験をグループワークで共有します。
10月からは週1回、旭町キャンパスで「医学入門」が始まります。プロフェッショナリズムを身につけるため、コミュニケーション、医療倫理などを仲間と議論しながら学んでいきます。患者さんの講義、他の専門職種の方によりアクティブラーニングも実施します。
この1年間は、それまでの与えられた内容を学ぶ受験勉強から自律的に学ぶ、仲間と協同学習するという学び方の転換の時期です。クラブ活動やサークル活動、興味があれば研究室での研究を開始するなど、自らの興味を深堀りし、豊かな人間性を養ってほしいと思います。

早期医学体験実習(early medical exposure)

医学入門

2年生のカリキュラム

2年生になると、いよいよ本格的に医学の専門科目がはじまります。この学年では「解剖学」、「生理学」、「生化学」を中心とする医学の基本となる基礎医学を学びます。これらの科目では、構造、機能、物質、遺伝子などさまざまな視点からわたしたちの「からだ」を学んでいきます。医師に必要な医学の基礎となる知識を修得する重要なカリキュラムです。
医師になるには医学の知識だけでは足りません。「倫理観と人間性」ではコミュニケーション、行動科学などを学び、「基礎臨床統合」では、基礎医学が臨床医学とどう結びついているのか臨床医の先生の講義で体感します。「早期地域医療体験実習」では、地域の様々な医療ニーズや多職種について実習します。高齢者施設、医療的ケア児の施設、特別支援学校、障がい者就労支援施設などで、障害や疾患と共に、地域で生活をするとはどういうことなのかを学びます。

「人体の構造と機能」の顕微鏡実習

生理学実習